■重合されているポリマー塗料
単量体のことをモノマーといい、そのモノマーが複数重合されて作られた化合物塗料をポリマー塗料と言います。
重合とはモノマー同士が結びついて形づくられ、鎖状や網状へと形成することです。
そんなポリマー塗料は下地として使われることが主流なので、ポリマー塗料の単独で外壁塗装が仕上がることはほとんどありません。
ポリマー塗料を下地剤として使うことで、外壁の耐久性を高めることができます。
つまり、ポリマー塗料がしっかり塗装されていないと、綺麗に塗装された外壁もヒビ割れなどが起きやすくなってしまうわけです。
ポリマー塗料による下地処理がしっかり行われていれば、建物の寿命を高めることができます。
■ポリマー塗料でも地震には耐えにくい
下地を強化することでヒビ割れしにくい外壁になりますが、地震などで建物が揺れてしまうと、ポリマー塗料であってもヒビ割れを起こす可能性は大きくあります。
特に木造建築の場合は注意が必要です。
日本は古くから地震が多い国ですが、木造建築や寺社仏閣は耐久性が高いことが特徴になります。
これは、揺れも遊び部分であることが実験にて報告されています。
木造建築の場合、地震で激しく揺れますが、ゆっくりと揺れながら元に戻るという性質があるのです。
ですので、ポリマー塗料は揺れが激しい木造建築に使う場合は、ヒビ割れが起きやすいことにデメリットがあると言えるでしょう。
耐久性に優れているポリマー塗料ですが、どんなメリットとデメリットがあるかを具体的に説明してもらうことを求めると安心です。
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■保証期間の有無とメンテナンス
業者によってはポリマー塗料を使う場合、保証期間を設けています。
その時は保証期間の数字を過信しないようにしましょう。
建物は地震以外にも台風やブリザードでも揺れやすく、ポリマー塗料がヒビ割れしてしまう可能性があります。
また、強度がメリットのポリマー塗料であっても、外壁の強度を高めるためには、定期的なメンテナンスも欠かせません。
美観が保たれていても、知らぬ間に壁や継ぎ目から雨水などが染み込み、内部の建材が腐っていたり、カビが発生したりするリスクがあります。
ポリマー塗料や外壁塗装の塗り替えタイミングは、外壁を指でこすった時に白い粉が付着した時が目安です。
他にもコケなどが付きやすくなったら塗膜の劣化があるので、塗り替えを検討してみましょう。
ポリマー塗料を使う場合でも、定期的な塗り替えで強度を維持することが大切です。