外壁にサイディングボードやALCパネルなどを使用している場合、外壁板のつなぎ目にはコーキング材と呼ばれる樹脂で埋めています。
ただ、このコーキング材は劣化してしまうと見た目が悪くなるだけではなく、そこから雨漏りを起こしてしまい、建物自体の劣化を早めてしまうので補修が必要となります。
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■コーキング材の補修方法
コーキング材を補修する方法は主に2つあります。
まず一つは打ち替えによる方法です。
打ち替えでは全てのコーキングを剥ぎ取り、新しいコーキング材を埋めることによって補修する方法です。
手間や費用がかかる分、全て新しいコーティング材になるのでより長く劣化を防ぐことができます。
一方、もう一つの方法である増し打ちによる方法は、今までのコーキング材の上から新しくコーキングを埋めていくことで、補修する方法です。
コーキングを剥がさなくてもいいので、その分施工時間は短く、コストも抑えられます。
ただし、増し打ちによる補修を行うためにはいくつかの条件をクリアしている必要があります。
・現在のコーキングが劣化していない
現在あるコーキングが劣化していると、いくら新しいコーキング材を充填したところで補修の意味はあまりありません。
増し打ちは今よりも一層コーキングを強化したい時に行っておく方法なのです。
・新しく充填するコーキングは10mm以上を埋めることができる
コーキング材のメーカーでは、厚みを10mm以上にすることを推奨しています。
つまり10mm以上確保できないと、せっかくコーキングを充填したにも関わらず耐久性の確保ができなくなってしまうのです。
こういったことから、コストはかかってしまいますが、補修する場合打ち替えによる方法で行った方が良いでしょう。
■コーキング材補修は自分でもできる?
コーキング材補修はコーキングを剥がし、新しいコーキング材を充填していけば良いので自分でもDIYとして出来るのではないかと考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、家の至るところにあるコーキング材を全て一人で補修したり、材料の撹拌や除去、プライマーなどをしっかりと行わないと失敗して施工不良を起こしてしまい、早くて半年までにコーキング材にトラブルが生じてしまう恐れがあります。
そうなると、結局業者にお願いする羽目になり、結果としてコストが余計にかかってしまう可能性があるのです。
コーキング材の補修は国家資格が存在する程難しいとも言われています。
ですから、もしコーキング材の劣化が見つかったら、まずは外壁塗装業者に相談するようにしましょう。