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DIYで外壁塗装を行う方法

目次

外壁塗装の道具

DIYで外壁塗装を行うことで、自分の好きなようにデザインすることもできれば、人件費等がかからないので安く済ませることができます。
今回は、DIYで外壁塗装を行う方法についてご紹介していきましょう。

塗装する時のポイント

プロのように完璧な見栄えの外壁塗装をすることはかなり難しいですが、それでもしっかり塗装のポイントを押さえることができれば、十分きれいな外壁塗装を施すことはできます。
では、どのように外壁塗装を行えば良いのでしょう?
塗装する時のポイントをご紹介していきます。

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■まずは材料選びから

外壁塗装において最初に行うことは、材料選びです。
どんな塗料を使うかによって、塗り方などは大きく異なってきます。
また、外壁塗装で使用する塗料を変えると機能性からメンテナンス・塗り替えに必要な期間も異なるので気を付けましょ。

・漆喰(しっくい)
石灰を用いた漆喰は、天然素材の塗料として現在人気を集めています。
機能性も非常に高く、外壁塗装以外に内装として漆喰を使う家庭は多いようです。
サラサラしているので若干外壁に向けて塗りつける時に苦労してしまうこともありますが、逆に塗料を伸ばしやすいというメリットもあります。
基本的に白色のものが多いですが、顔料を混ぜ合わせればカラーリングを変えることも十分可能です。

・合成樹脂(ごうせいじゅし)
DIYに最も適していると言われている合成樹脂は、塗料が伸びやすくしかも接着性が高いため、プロではない人でも利用しやすいことがDIY向けと呼ばれる所以でもあります。
耐候性も兼ね備えていますが、質の低いものになると耐候性なども衰えてしまうので、コストを重視する人は気を付けましょう。
また、カラーバリエーションはとても豊富で顔料をわざわざ加えなくてもきれいな外壁塗装にすることができます。

・ホワイトセメント
とにかくコストを重視したいという人は、ホワイトセメントを利用しましょう。
ホワイトセメントはその名の通りセメントで作られているため、乾きが他の塗料よりも早く、素早く作業するようにしないといけません。
また、伸ばしにくさや塗りつけにくさもあるので、できれば保水剤を加えると緩和させることができます。
色は基本的に白ですが、着色剤・色粉を加えることで様々な色の塗料を作れます。

■塗装に必要な道具も確認!

DIYで外壁塗装する際には、上記で紹介した材料以外にも塗装に使う道具を用意する必要があります。
では、どのような道具を準備すれば良いのでしょうか?
塗装に必要な道具を見ていきましょう。

・刷毛やローラー
塗料を外壁に塗るために必要な刷毛やローラーは外壁塗装に必須の道具と言えるでしょう。
刷毛やローラーにはそれぞれ種類があり、用途に応じて使い分ける必要があります。
水性用や油性用、兼用など、使用する塗料が何か把握してから刷毛やローラーを選ぶと良いでしょう。

・バケツ
ローラーを使用する場合、塗料を入れるバケツが必要です。
塗料を使用する分の量だけ入れておけて、持ち運びができる小型のバケツを用意しておくと良いでしょう。
一般的なバケツでも問題ありませんが、ローラー用のバケツというのもあり、それにはローラーに付着した塗料の量を調整できるネットなどが付いているアイテムが多いです。
ローラーに塗料が付着しすぎてしまうと垂れてしまう可能性も高いので、できるだけローラー用のバケツを使った方が良いでしょう。

・マスキングテープやロールマスカー
マスキングテープやロールマスカーは、塗装前に養生する際に使う道具です。
外壁塗装の場合、例えば外壁には塗料を塗りますが、窓枠には塗りたくないというケースがほとんどです。
しかし、塗料が垂れてしまったり飛び散ったりすることで塗りたくないところに塗料が付いてしまう場合もあります。
これを防いでくれるのがマスキングテープやロールマスカーなのです。
もっと広い面を覆いたい場合はブルーシートなども効果的と言えるでしょう。

・スクレーバー
下処理の段階で、外壁に付着した錆びや以前外壁塗装した際の塗膜を剥がすために使用する道具です。
ヘラのような形になっているため、こそぎ落とすように使います。
スクレーバーで落としておかないと、新たに塗装する際に錆びや残ってしまった塗膜の上に塗料を塗ることになるので、新しい塗膜が付きにくい状態になってしまう恐れがあります。

・サンドペーパー
こちらも下処理の際に使う道具です。
紙ヤスリとして知られるサンドペーパーは、外壁に細かい凹凸を付けるために使います。
塗料はツルツルしている面よりも凹凸のある面のほうが馴染みやすく、付着しやすくなるのでわざとサンドペーパーで凹凸を増やしていきます。

塗りたい塗料や状態によっても使う道具は異なってきますが、上記は基本的な道具の種類となります。
まずはこれらの道具を集めておくと便利でしょう。

■刷毛、ローラー、スプレーの特徴を知ろう

上記の道具で紹介した刷毛・ローラーは外壁塗装に欠かせない道具ですが、その他にもスプレーを使って塗装することも可能です。
刷毛やローラー、そしてスプレーはそれぞれ施工する際の特徴が異なります。
どのような特徴を持っており、それぞれどんな用途で使い分ければ良いのか、ご紹介していきましょう。

・刷毛の特徴

ペンキ塗りや外壁塗装でイメージされることの多い刷毛ですが、こちらの特徴としては塗料の飛び散りがほとんどなく、きれいに仕上げることができるという点が挙げられます。
養生は必要になりますが、汚れにくさはローラーやスプレー以上にあると言えるでしょう。
また、刷毛なら細かい部分やローラー・スプレーでは行えないような複雑な場所にも塗装することができます。

ただし刷毛を使った場合のデメリットも存在します。
例えば使用する刷毛によって仕上がりが変わってしまうことがあります。
刷毛が劣化していて毛が逆立っているようだとうまく塗れない可能性もあるでしょう。
また、刷毛の場合一振りで塗ることができる面積が非常に狭く、時間がかかってしまいます。
外壁塗装だと面積も広く、時間や手間が大きくかかってしまうことでしょう。

・ローラーの特徴

ローラーは刷毛のデメリットであった塗る面積が少ないというのをカバーしてくれるアイテムです。
塗料の飛び散りも比較的少なく、それでいて広い範囲に塗れるため外壁塗装にも適しています。

デメリットとしてはこちらも刷毛と同じように道具の良し悪しで仕上がりが変わってしまうことがあります。
また、ローラーを使う時はローラーのスポンジ部分に塗料を染み込ませるのですが、あまり量が多いと飛び散ってしまう可能性もあり、最初の内は加減が難しいです。

・スプレーの特徴

スプレーを吹き付けることで外壁の凹凸が立体的に見え、重厚感のある仕上がりにすることができます。
これは刷毛やローラーではなかなか出せない味わいです。
また、広範囲に向けて塗装できたり、吹き付けるだけで完了することから刷毛やローラーを使って手作業するよりも早く終わる可能性があります。

ただ、スプレーなので飛び散りが激しいこと、スプレーガンを使用する場合、起動させると音がうるさくなってしまうこと、そして外壁にムラができやすいなどのデメリットもあります。

このように外壁塗装に使用する刷毛やローラー、スプレーのそれぞれの特徴を把握しておくと、よりDIYの際に使い分けしやすくなると言えます。

■塗装する時のポイント

では、いよいよ塗装する時のポイントをご紹介します。
外壁塗装を行う時にはそれぞれの工程がありますが、工程ごとに注意すべき点などをご紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。

・養生(ようじょう)を行う時のポイント

外壁塗装を行う際は、養生をすることは欠かせません。
塗装する場所以外のところに塗装が付いてしまっては落ちない可能性もあるのです。
外壁塗装の際に養生を行う場合、プロの外壁塗装業者は養生テープや養生シートなど、専用のアイテムを使用することが多いですが、DIYの場合専用のものを購入しなくても布テープを使えばきれいに養生することができます。
きれいに剥がしやすいマスキングテープを選ぶ方もいますが、マスキングテープは粘着力が若干弱く、コンクリートや石材を使っている外壁の場合、接着不良を起こしてしまう可能性が高いです。
それに比べ、布テープは粘着力も強く、しかも塗装時にテープの上に塗料を塗っても下の外壁に染み込むことはありません。
ただし、マスキングテープは木材など粘着力が高すぎると表面を傷つけてしまう可能性があるものについては、効果的なのでマスキングテープが必要な方は準備しておきましょう。
また、布テープを貼る時も、マスキングテープを貼る時も、貼る場所を刷毛や乾いた布などできれいな状態にしてから貼り付けましょう。
そうでないと、ホコリなどの影響で粘着力が弱まってしまう恐れがあります。

・塗装のポイント

塗装する時、下地塗りが完了したら最後に行うのが仕上げ塗りです。
下地塗りまでは隠れるので見た目があまり良くなくても問題ありませんが、仕上げ塗りは最後の塗装になるので、仕上がりによって外観のイメージも大きく異なってしまいます。
特に、コテを使って塗装する場合は、普段慣れていない道具を使うことになるので、うまくいかない可能性もあるでしょう。
そこで、コテを使った塗り方をご紹介していきます。

コテを使用する時、コテ板も活用してコテに塗料を乗せますが、この時コテの表面いっぱいに塗料を付けてしまうとバランスが難しく落としてしまうこともあります。
塗料を乗せる時はコテの半分だけを使用し、徐々に慣れていったらコテに乗せる量を増やしていくと良いでしょう。

狭い範囲の中だけでコテを何度も何度も塗りつけてしまうと結果的にムラのある仕上がりになってしまいます。
あえてコテ跡を付けオシャレな見せ方をすることもできますが、ムラのない仕上がりにしたいという場合はコテを広範囲にわたり一気に塗り広げていくとムラもなくきれいな仕上がりにすることができるでしょう。

コテを塗る時の流れ

刷毛やローラー、スプレーなどは技術がなくても比較的簡単に塗装作業を行うことはできますが、コテで塗装する場合はコツが必要です。
どのようにすればうまく塗ることができるのか、塗る時の流れとともにご紹介していきましょう。

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コテを塗る時の流れとしては、まず塗材が落ちてしまわないようにコテを壁に当てます。
この時、塗材を付けていない方(進行方向側)のコテは壁に当たっておらず、塗材の面だけが壁に当たっている状態です。
そのままコテを当てながら壁を塗っていき、徐々に壁に当てていなかった方のコテを壁側に近づけていきます。
塗り終わってもコテを壁から外さずに切り返しましょう。
あとは今まで塗ったところをもう一度コテで跡がなくなるよう鳴らしていき、塗り始めた場所へ戻って終わりです。
これを何度も繰り返すことで塗装は完了となります。
最初はなかなか慣れず、かなり大変な作業となりますが、何度もやっていく内にきれいな仕上がりにしていくこともできます。

上記はあくまでも壁の平面の場合ですが、壁には端部や出隅、入隅などもあります。
その場合、コテはどう使えば良いのでしょうか?
端部を塗りつける場合、端にピッタリとコテが沿うような形で当てていきます。
端に当ててから内側にコテを動かしていくときれいに仕上げることができるでしょう。
また、コテ尻をうまく使うと端でも安定感を持って動かすことができます。
先端部分を使うとより細かい部分を整えることも可能です。
出隅や入隅には面引きゴテや切りつけゴテのような出隅・入隅に使える専用コテがあります。
それらを使った方が楽に仕上げられるでしょう。
もしなければ仕上げゴテの先端を使って整えることもできます。
ただし、面引きゴテや切りつけゴテのようにきれいに仕上げられるかは技術次第になるので注意が必要です。

コテを使った塗りつけは主に漆喰などに最適ですが、合成樹脂などの塗料を使う場合はローラーや吹付けなどを使うと簡単に塗装することができます。
コテで塗り進める自信がない人は、ローラーや吹付けからチャレンジしてみても良いでしょう。

DIYでの外壁塗装は意外と難しい部分も多く、手間取ってしまうことも多いかと思います。
しかし、コツさえ押さえればあとは自分の好きなように塗ることができるのでおすすめです。
難しい箇所などはできるだけ外壁塗装業者に任せ、あとは自分の好きなように塗装していきましょう。

実際に外壁塗装する時の流れ

外壁塗装は正しい手順を踏まないときれいに仕上がりません。
業者であれば正しい手順で塗装がされますが、DIYで外壁塗装をするのであれば流れを理解しておく必要があります。
外壁塗装は見た目をきれいにするだけではなく、外壁を保護してくれる塗膜の性能を取り戻す作業でもあるのです。
間違った塗装をすれば見た目が悪くなるだけではなく、塗膜本来の力を引き出すこともできなくなります。
それでは、実際に外壁塗装をする時の流れを見ていきましょう。

■足場を組む

外壁上部を塗るためには足場を組む必要があります。
業者に依頼する場合は問題ありませんが、DIYだとこの段階が一番の問題点でしょう。
ホームセンターでは工事用の足場を売っているので、それを購入して設置することが可能です。
しかし、素人が足場を設置すると不安定で事故を起こすこともあるため、足場業者に設置を依頼するのが望ましいでしょう。
足場がパイプ2本の単管足場は危険なので、足場板の広く揺れにくいくさび足場がおすすめです。

■外壁を洗浄

外壁に汚れがあると塗膜があると色ムラを起こしたり、塗膜が剥がれたりする原因となります。
塗装の準備段階でも最も重要な部分と言えるでしょう。
壁全体を拭くのは大変な作業なので、家庭用高圧洗浄機を用意して壁の汚れを落とすことが望ましいです。
最近は購入しなくてもレンタルしている業者があるので、気軽に使うことができます。
ただし、業者向けのものよりも威力が落ちるため、高圧洗浄でも落ちない汚れや塗料は金属ヘラややすりを使い、手作業で落としていきましょう。
錆やカビなどもしっかりチェックしてください。
洗浄直後に塗装はできないので、1日以上かけて外壁を完全に乾かしてから塗装作業に移りましょう。

■塗装前に養生をする

上記でも説明しましたが、外壁塗装では養生が必要です。
塗っている最中に車や自転車、隣家などに塗料が付着する恐れがあります。
外壁に使われる塗料はなかなか落ちにくいため、塗ってから後悔しないためにも養生は必ず行いましょう。
車や自転車など大きなものにはシートをかぶせ、シートをかぶせることが難しい部位や塗布を避けたい細かい部分は養生テープなどでしっかり保護してください。
隣家の壁や屋根、私物に塗料が付着すると近所トラブルの原因となるので、隣家に許可を得て、周辺も養生するようにしましょう。

■下地処理と本塗り

・外壁の補修

塗装を始める前に外壁の劣化を確認しましょう。
ヒビ割れなどがあると上手く塗装できず、さらに外壁や住宅内部の劣化につながります。
古いコーディングを剥がし、コーディング剤でヒビ割れを補修してください。

・塗装に使う道具

コーディング剤がしっかり乾いたら塗装に入ります。
塗装に使う道具はコテや刷毛です。
ステンレスであれば比較的に安く購入でき、扱いやすい小さめのコテもあります。
下地を塗る場合はローラーだと広範囲を簡単に塗れるので便利です。
ローラーでは難しい部分は刷毛を用意しておくと、きれいに塗れるでしょう。
塗る以外に養生前の部分の掃除にも適しています。

・塗る前に使い方や注意点を確認

下地塗りや本塗りを始める前に、塗料の使用方法や注意点を確認しておきましょう。
塗料は適当に塗ってしまうと仕上がりや密着性が悪くなります。
塗料によって最適な量や使用上の注意点などが異なるため、自分が使う塗料のことを理解した上で作業に当たることが大事です。
外壁によっては相性が悪い塗料もあり、そうとは知らずに塗ると塗り直しをする必要があります。
外壁塗装はかなり時間がかかる作業なので、失敗のリスクを減らしましょう。

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・下地塗り

塗料の密着性を高めるためにシーラーを塗ります。
下地を塗らないと塗料が外壁に浸透してしまうので、本塗りの前に必ず下地塗りをしましょう。
シーラーはにおいが少ないが乾燥時間が長い水性、においが強いが乾燥時間が長い油性があります。
基本的に劣化が少ない場合は水性、劣化が激しい場合は油性が一般的です。
ヒビ割れやデコボコな外壁の場合はフィラーを使うと良いでしょう。

・中、上塗り

本塗りではイメージするカラーの塗料を塗っていきます。
外壁塗装は下地塗りを合わせて基本的に2~3回です。
中塗りだけでも十分ですが、2回だと色ムラや塗り残しも多いので上塗りもした方が良いでしょう。
使用する道具は下地塗りと同じくローラーでも構いませんし、コテや刷毛を使っても構いません。
ローラーを使う場合は塗料を付けた後、空気をしっかり抜きましょう。
外壁にWの文字を書き、底から周囲へ伸ばすようにするときれいに塗れます。
隅はローラーだとしっかり塗れないので、刷毛を使って塗りつぶすと良いです。
中塗りは下地塗りがしっかり乾いたら、上塗りは中塗りがしっかり乾いたら行ってください。
ローラーや刷毛は放置すると塗料が乾燥して固まるので、袋に入れて空気を抜いてゴムなどで口を閉じておくと良いでしょう。

・パターンで個性を出す

塗料の塗り方によっては個性的な模様を出すことができます。
例えば、コテで壁を叩くように塗れば荒々しさがあるスタッコパターンになります。
そのスタッコパターンの突起部分を軽くなでると、ソフトなパターンになるでしょう。
繊細なパターンにするならコテと刷毛での引きずりパターンがおすすめです。
やり方はコテの先端を押し当て、横方向に引いて後を付けるだけです。
後の長さをランダムにするとラフな印象になるでしょう。
引きずりパターンの後に刷毛で横方向に引くと、より繊細な模様となります。
ローラーの場合は毛足の長さや太さによってゆず肌などに仕上げられます。
パターンをつけることで個性的な外壁に仕上がりますが、どんな模様にするかイメージがないと見た目が悪くなる可能性が高いです。
具体的なイメージを考え、板など使って練習しておくと安心でしょう。

■養生剥がしと塗り残しチェック

本塗りが終わったら養生を剥がし、足場を解体して外壁塗装は完了ですが、解体前に全体をチェックしておきましょう。
外壁周辺の養生を剥がすとテープと一緒に塗料が剥がれる恐れがあり、養生により塗り残しが見つかる場合もあります。
その部分は刷毛やコテで塗ったり、整えたりする必要があるので解体前に確認してください。

ブロック塀やコンクリート床など…エクステリアもDIY塗装!

ブロック塀やコンクリート床の汚れ・劣化は、塗装業者に依頼する人もいますがDIYで塗装することもできます。
しかし、塗装方法を間違ってしまうと剥がれや膨れなどの不具合が起きてしまうため、ここでDIY塗装のコツを伝授しておくことをおすすめします。
業者に依頼するか、自分で行うかの判断材料にもなるのでぜひ参考にしてみてください。

■ブロック塀を塗装するには

ブロック塀は、常に日差しや雨に晒されている部分なので放置しておくとカビやコケが繁殖してしまいます。
水分を染み込みやすい特性を持っているので劣化速度もかなり早く、定期的な塗装で表面を保護する必要があります。

作業手順は大きく分けて以下のようになります。

1.汚れを落とす

2.ブロックの目地を埋めていく

3.養生・シーラーを塗る

4.外壁用の塗装をする

最初にブロック塀の汚れを全面落としたら、塗料を塗った時に平面が見やすくなるよう専用のパテやモルタルで目地を埋めていきます。
この目地埋め作業が仕上がりの良さを左右させるので丁寧に行ってください。
その後、シーラーを塗り下地調整をしたら外壁用塗料を使って塗装したら完成です。
ここでは、各工程をさらに詳しく解説していくので、DIYの参考にしてみてください。

■汚れを落とす

1.ブロック塀の表面をワイヤーブラシなどを使って強くこすります。
表面に付着したカビやコケなどの汚れをきれいに落としてください。
目地の部分は、特に汚れなどが付きやすい箇所なので念入りに掃除します。

2.汚れがひどく落ちにくい場合は、水をかけながらブラシで洗い流しましょう。
高圧洗浄機があれば、比較的広範囲でも楽に掃除できるので便利です。
水を使って汚れを掃除した後は、全体が乾くまでしばらく待ちましょう。

■ブロックの目地を埋めていく

1.適量のパテをヘラに取りますが、パテが入っている缶の蓋を受け皿として利用すると使いやすいです。
ここでは、水性のブロック目地埋め専用のパテを使用します。
ブロック以外にも、モルタルやコンクリート、スレートなどの隙間、ひび割れにも充てんできます。

2.ブロックの目地にパテを埋めていきます。
塗装した時に塀が平らに見えるように均等にならしてください。
パテを多めに取って、目地に沿ってのせていき後から余分なパテをヘラを使って均していくときちんと埋まります。

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■養生・シーラーを塗る

1.外壁用塗料が付着してほしくない箇所にマスキングを行います。
床を保護したい場合は、養生シートを敷いてください。

2.パテがしっかり乾燥したら、ローラー刷毛でシーラーを塗っていきます。
シーラーはたっぷり使っても問題ありませんが、コーナー部分は刷毛で塗った方がきれいに塗ることができます。
塗り終えたら、シーラーをしっかり乾かしましょう。

■外壁用の塗装をする

1.凹凸の外壁用塗料の場合は、粘度が強いので塗料を取る前に缶をしっかりゆすってかくはんさせてください。

2.缶の蓋に少量ずつ小分けに塗料を取り、刷毛で塗っていきます。

3.凹凸感をきれいに出すために、ローラーを縦横繰り返し動かします。
塗料は多めに含ませてゆっくりローラーを動かすのがポイントです。
湿気の逃げ場をつくるために、地面から15~20cm程度はあえて塗らないでおくか、ひび割れや亀裂に強い弾性ブロック用塗料を選びましょう。

■コンクリート床を塗装するには

ガレージやベランダなど人や車が出入りするコンクリート床は、摩擦によって劣化しやすいので1、2年を目安に塗装するのがおすすめです。
床を掃除しても砂やホコリが取りにくかったり、塗装面が色褪せている場合はコンクリートの表面が風化してしまっている証拠です。
表面を塗膜で覆ってあげなければ、外観を乱すだけでなく油じみやカビなどを発生させてしまうかもしれません。
できるだけ早い段階で、メンテナンスのしやすい美しいコンクリート床を取り戻しましょう。

作業手順は大きく分けて以下のようになります。

1.補修を行う

2.汚れを落として養生を行う

3.シーラーを塗る

4.コンクリート床専用塗料で塗装する

■塗装前のコンクリート床の補修も大切

頑丈なコンクリート床ですが、外壁と同じく経年劣化や物理的な衝撃でひび割れや石段の欠けが発生します。
放置するとひび割れや欠けが悪化し、床の耐久性にも関わるので補修を行ってから塗装することが望ましいです。
初めてDIYで塗装をする場合、どうやってひび割れや欠けを補修するのか分からない方も多いかと思うので、簡単にできるコンクリート床の補修をご紹介しましょう。

【ひび割れの補修方法】

~用意するもの~

・ワイヤーブラシ
・ナイロンブラシ
・液状モルタル
・ビニール手袋

~補修のやり方~

1.ワイヤーブラシでひびを削る
破損個所を滑らかにして、液状モルタルを注入しやすいようにワイヤーブラシを使って削ってください。

2.ナイロンブラシでゴミを出す
ひび割れたコンクリートの中にゴミが詰まっていることがあります。
ゴミがあると液状モルタルが中までしっかり入らないため、ナイロンブラシでゴミを取り出しましょう。

3.液状モルタルを入れてならし、乾燥させる
液状モルタルをしっかり振ってかくはんし、ひびの奥までゆっくりと注入してください。
全体に注入したら小さいヘラなどを使用し、はみ出した部分をヒビに押し込みながら平らにならしていきます。
ならしたら1日以上放置して乾燥させ、塗装に移りましょう。

【石段の欠け部分の補修】

~用意するもの~

・樹脂セメント
・コテ
・ヘラ
・板2枚
・ブロック

~補修のやり方~

1.欠け部分を水で湿らせる
セメントをつけやすいように欠け部分を水で湿らせてください。

2.板で型枠をつくり、ブロックで固定
手前の一辺に板をあてて型枠をつくります。
板が動きやすいので外側にブロックなど重いものを置いて固定しておくと良いでしょう。

3.セメントをヘラで詰めていく
樹脂セメントに水を加え、耳たぶの硬さまでムラなく混ぜまず。
かくはんしたセメントを石段と型枠の間にヘラを使って埋めていきましょう。
埋めるときにすき間なく埋めていくことがポイントです。

4.もう1つの板で成形する
型枠になっていない場所からセメントが流れて形崩れを起こすため、板を置いていない一辺にもう1枚の板で型枠をつくります。
角ができるようにしっかり板を固定して、ヘラですき間をしっかり詰めましょう。

5.コテでならして乾燥させる
ある程度、成形ができたら1度型枠を外し、コテでならして形を整えてください。
きれいな形になったら再度板で型枠をつけて固定し、中がしっかり乾くまで乾燥しましょう。
中が乾くまで時間がかかるので、乾燥中は触らないようにしてください。

■汚れを落として養生を行う

1.コンクリートの表面にある砂やホコリをほうきではきます。
泥などの汚れがある場合は、水を流しながらブラシでこすってください。
水を使用して掃除した後は、完全にコンクリートを乾かしましょう。

2.汚れがきれいに落ちたら、マスキングをかけていきます。
テープを貼った隙間から塗料が入り込まないよう爪でしっかりと擦ってください。
養生とシートと布テープが一体化している「マスカー」を使用すると便利です。

■シーラーを塗る

1.シーラーの容器をよく振って中身を混ぜてから受け皿に入れましょう。
マスキングをした箇所を先に刷毛などで塗っておくと後の作業が楽です。

2.ローラー刷毛にたっぷりシーラーを含ませて、床にまんべんなく塗っていきます。
床の側面部分も忘れずに塗っていき、完全に乾くまで待ちます。

■コンクリート床専用塗料で塗装する

1.塗料缶をよく振って撹拌させたらシーラーを塗る時と同じように、塗りにくい箇所から刷毛で塗っていきます。
細かい部分は塗り忘れてしまうことが多いので、最初の段階で済ませておきます。

2.次にローラー刷毛で塗料を塗っていきますが、塗料の伸びが悪い場合は塗料に対して5%を目安に水で薄めてください。

3.まんべんなく塗料を塗り広げて、ムラができてもこの時点では補修しません。
一度塗りが終わったら、塗料を乾かしましょう。

4.二度塗りし塗料が乾ききる前にマスキングを取ります。
この時塗装した場所に間違って足を踏み入れないように注意してください。

床面を塗装する時は、ローラー刷毛につぎ柄をつけると腰を曲げずに塗装することができます。
楽に塗装することで塗るスピードもアップさせることが可能になります。
出入りが多い玄関の床は、速乾性の高い水生塗料を使用するのがおすすめです。
乾燥までの時間も早いので二度塗り仕上げをするのも楽ですし、耐摩擦性があるので劣化が激しい場所に最適な塗料です。
今までのコンクリート塗料はグレー系のものが多かったのに対し最近は、色のバリエーションが豊富になり、床面を鮮やかな仕上がりにさせることができます。
コンクリート床のDIYは、塗装難易度もそれほど高くないので必要な道具や材料を揃えて定期的に塗装してみてはいかがでしょうか。

DIYならでは!モルタル造形にチャレンジしてみよう

モルタル造形、という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
モルタル造形とは、造園用に作られた特殊なモルタルという材料を使い、石やレンガなどでできた壁を作ったり、大木や枕木、鉄扉のような同じモルタルとは思えないようなものまで彫りだして着色し作り上げる技法を指します。
身近な例では、様々なテーマパークやお洒落な店舗の内外装に使用されており、誰もが一度は目にしているでしょう。
DIYでモルタル造形をする場合、中世ヨーロッパ建築のような石積み壁やレンガ壁、長年使い込んだような味のある木材のようなアンティーク調の雰囲気を作るために使うことが多く、ゲートやフェンス、小屋の外壁をリメイクする際に採用されることが多いようです。
アンティークや中世ヨーロッパ風に憧れる方にはぜひ挑戦してもらいたい技法ですので、今回はそのやり方を詳しく解説していきます。

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■まずは道具から用意しよう

1から始めるなら、まずは道具と材料を揃えましょう。
まず道具は大きく分けて造形のために使うものと、着色のために使うものの2種類に分類されます。

造形過程では、モルタルを作りたいものの形にするため、大きなコテと小さなコテの2つ、千枚通し、ペンキを塗った跡のような模様をつけるためのブラシなどが必要です。
必要に応じて、コテ板やハケ、カービングをするならポイントツールや中塗りコテなどもあると作業が捗ります。

着色過程では、造形で作ったものをより本物らしく色を塗るために必要な道具を揃えます。
塗りたいものに合わせた大きさのハケ各種、色を伸ばすために使うウエス布、霧吹きなどが必要です。
こちらもパレットやバケツ、塗料用のカップ、ビニール手袋があれば作業がしやすいですし、スポンジなどの道具があれば着色のやり方に幅を持たせ、より本物らしい着色ができるようになります。
塗料自体は通常の水性塗料で構いません。
シーラーという塗装用塗料と共に、白や黒、赤から黄色、茶色各種など、つくりたいものに合わせて近しい複数の色を取りそろえ、混ぜて使う方がよりリアルさを追求しやすくなります。

また、造形に入る前にモルタルそのものをしっかり練る作業が必要です。
練るためにトロフネという大きな容器と左官バケツが必要ですし、できれば電動のかくはん機があればベストですが、無ければ手作業で練りクワを使い良く混ぜるようにしましょう。

■おすすめのモルタル

材料はギルトセメントというプレミックスモルタルが初心者におすすめです。
垂れにくくしっかりと厚塗りすることができ、乾いた後に表面を削り取ることもできるので思い通りの造形がしやすい特徴を持っています。
また固まるまでの時間もゆっくりめなので、手慣れてなくて時間がかかる場合でも、慣れてきてより凝った造形にしたい場合でも時間をかけてしっかりと造形することができます。
またこのギルトセメントにもいくつか種類があり、モルタル自体の色が白くて着色しやすく、明るめに仕上げることができるTS1-W、天然石風や彫刻などの細かい造形に向いているレリーフなどがあるので、好みや用途に応じて選ぶことができます。

■下地も忘れずに用意しよう

ここまで揃えたらあと一歩です。
モルタル造形をするための下地を用意しましょう。
下地は最終的に作品として使う場所やものによって違いますが、よく使うのは合板や防水シート、ラス網、下地用のモルタルです。
モノによってはス対ロフォームや発泡スチロールなどを使うこともあります。
下地用のモルタルは珪砂や砕いた発泡スチロールなどを混ぜたもので、モルタル造形をする壁や板と、造形用のモルタルをつないで剥がれないようにするために使われます。

■実際にアンティーク風のレンガ壁を作ってみよう

白い外壁の一部が剥がれ落ち、下のレンガが覗いている感じのお洒落な壁は、モルタル造形で作り出すことができます。
白い外壁部分はプラスターと言い、実際にレンガを積まなくてもモルタルで両方とも再現できてしまうのです。
やり方を少しずつ解説していきましょう。

■造形作業の工程

まずはどのような壁にするかレイアウトを考えます。
レンガ部分とプラスター部分をバランスよく配置できるように、チョークなどで壁に目安線を引いても良いでしょう。
レンガにする部分が決まったら、事前に防水シートやラス網を張った下地に、下地用のモルタルを押し込むようにしっかりと塗っていきます。
およそ5mm程度の厚さで、先にレンガ風にする部分を塗り込んでいき、その後15mmの厚さでギルトセメントを塗り込んでいきます。
合わせて20mmほどの厚さまで塗り込むことができたら一旦乾かし、その間にレンガと同じ大きさの型板を用意しておきましょう。
実際のレンガを模した大きさでも良いですし、横長など自由な大きさにしても構いません。

少し乾燥したら、型板をギルトセメントに押しつけながらレンガの大きさを千枚通しで写し取っていきます。
少しずつ隙間を空けて目地の部分を残すように気をつけましょう。
千枚通しでしっかり跡をつけられたら、コテやポイントツールを使い目地とレンガの境界を切りこんでいきます。
その後コテの後ろで表面を削って質感を出し、千枚通しで目地を掘り出し、ハケで目地の細かな破片を落としていきます。
少し上級テクニックとしてレンガが欠けたような表現を入れるのもありです。

実際のレンガや良いと思ったレンガ壁などを観察して適度にアレンジしてみましょう。
レンガ部分の壁ができたら、プラスターを上から作っていきます。
下地用セメント、ギルトセメントの順番でしっかり塗り込み、少しレンガ部分にはみ出すように塗りましょう。
プラスターの方が厚みがないとリアルな表現にはなりません。
プラスターの方はブラシをあてて細かな穴をいれたり、軍手でなでつけて自然な風合いを出したり、プラスターの角を取って自然に剥がれおちたような状態を出せれば良いです。

納得いくまで彫り込んだら、着色していきましょう。

■着色のテク

着色の際は、事前にシーラーを塗ってよく乾かしておきましょう。
実際に塗る前に一旦塗料を作っておき、モルタル造形の部分には霧吹きをかけすこし湿らせておくのがポイントです。
少し明るめのベース色をハケでぬっておき、ウエスなどで色を広げて彫り込んだ凹凸にも色を乗せていきます。
レンガであれば3色ほどの色を作っておけば良い雰囲気が作れると思います。
色を塗り終わったら汚しという作業に入り、また霧吹きで湿らせた所に暗い色の塗料をざっとぬってウエスでしっかりこすって拭き取ることで味を出します。
プラスター部分も同様に汚しを入れれば、リアルなものが作れるでしょう。
全行程が完了すれば、プラスターの剥がれたレンガ壁が作れます。

モルタル造形はどうしても時間がかかるものですが、その分完成した時の喜びもひとしおです。
こだわりのある外壁を作りたい方は、ぜひ一度チャレンジしてはいかがですか?

DIYでウッドデッキも塗装できる!

最近はおしゃれなウッドデッキを設ける家も多く、バーベキューやティータイム、趣味活動など多様な方法で活用されています。
木材なので湿気に弱く劣化が激しく、さらに木の色も経年劣化により寂れた印象になってしまうでしょう。
外壁と同じくウッドデッキも定期的な塗装で美観や素材の性能を維持することが大切です。
DIYでも比較的簡単に塗装ができるので、その方法をご紹介しましょう。

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■ウッドデッキを塗装するタイミング!

外壁は塗料や劣化具合によって外壁塗装が必要となりますが、ウッドデッキも塗装を行うタイミングがあります。
どのくらいのペースで塗装をすれば良いのか、目安となるタイミングをみていきましょう。

・きれいに維持するなら1年から2年のペース
木材で建てられるウッドデッキは長く使っていると木材が腐敗し、耐久性が失われていきます。
使用する木材によって耐久性は異なりますが、1年から2年のペースでこまめに塗り直すときれいな状態に維持できます。
こまめな手入れをおろそかにするとウッドデッキが壊れ、撤去か再度リフォームしなければなりません。
DIYは少し手間がかかりますが、短いペースでも業者を呼ぶ手間が省けることがメリットでしょう。

・木地が見えたら塗装のサイン
気候によって温度や湿度が異なるので、木材が早く傷みやすい地域もあります。
基本的に塗り直しは1年から2年が目安ですが、ウッドデッキの劣化スピードが速い場合は、目安タイミングよりもハイペースな塗り直しが求められるでしょう。
では、どのタイミングで塗装を行えば良いかというと、ウッドデッキの表面に木材の木地があらわれた時です。
塗装している状態では木地がしっかり見えることはないため、木地が見えるということは塗装がはがれている印になります。
木材を保護する塗膜がないと腐敗やカビ、コケが発生し、耐久性に影響が出るのですぐに塗り直しをしましょう。
雨が降りやすい地域は劣化スピードがあるので、異常がないか常に確認しておくことが大切です。

・使用している木材や塗料の耐久性を知ろう
使用する木材や塗料によって耐久性が異なるため、木材や塗料の性質をしっかり理解しておきましょう。
木材や塗料の種類の中には、ウッドデッキの完成後に塗り直しをすると耐久性が上がることもあります。
そのことを知らずに目安タイミングで行っていても、耐久性が向上しないこともあるのです。
そうなると損をすることになるので、ウッドデッキを設置した業者に塗り直しの適切なタイミングや使用している素材を確認し、塗り直しのタイミングを把握しておくようにしましょう。

■ウッドデッキ塗装にはどんな道具が必要?

ウッドデッキの塗装をDIYする場合には、どういった道具が必要であるのか把握しておくことで、準備万端でDIYをスタートすることができます。
まずは、塗装に必要な塗料の選び方について確認していきましょう。

・同じ塗料を使用して塗装をする

塗料を選ぶ方法として、現在と同じ塗料を選択する方法があります。
ウッドデッキは塗料が塗ってあるので、あらかじめ使用された塗料の種類を聞いておくことで、同じ色でウッドデッキを塗装することができます。

・好みの色を選んで塗装をする

もう1つの方法は、自分の好きな色の塗料を選ぶことです。
今まで使用してきたウッドデッキの塗装と同じ系統の色合いでも良いですし、全く別の色でも構いません。
ホームセンターに行くとたくさんの種類の塗料が販売されているので、自分の好みや家の外観に合わせて選んでみましょう。

また、塗料には水性と油性がありますが、ウッドデッキの塗り替えを行う場合には注意するポイントがあります。
それは、前回と同じ種類の塗料を使用することです。
前回水性の塗料を使用していたのであれば同じように水性を使用し、油性を使用していたのであれば油性を使用しなければいけません。
その理由としては、水と油は反する性質を持っているので水性塗料の上から油性塗料を塗っても塗料が弾いてしまうからです。
ですが、塗り替えを行う際に塗装が剥がれている部分が多いのであれば、残っている塗料を剥がして違う種類の塗料を塗ることも可能なので、好きな種類の塗料を選ぶことができます。
では、水性と油性の塗料のメリット・デメリットについて解説していきましょう。

【水性塗料のメリット・デメリット】

水性塗料の最大のメリットは手軽さとなるでしょう。
水で薄める必要もなく、洗浄の際には水道水を使用できるので手間を掛けずに塗装を行うことができます。
気になるニオイも少ないので、お子さんやペットを飼っているご家庭でも安心して使用できるでしょう。
ただし、デメリットとしては油性塗料よりも耐久性が劣るので、塗り直しの頻度が高いことを念頭に入れて塗装をしなくてはいけません。

【油性塗料のメリット・デメリット】

油性塗料のメリットは、耐久性や浸透性が高いことです。
また、防汚性も備わっているので汚れにくいので劣化もしにくいでしょう。
ただし、専用の薄め液が必要になり、独特なニオイがするなどデメリットもあります。

塗料の種類を決めたら、塗装に必要な道具の確認をしましょう。

・刷毛塗りをする場合に必要な道具
ウッドデッキは溝など細かい部分もあるので刷毛を使用することで、美しい仕上がりとなります。
刷毛にも平刷毛やスジカイバケなど、様々な種類がありますが塗装をする際には50mm、30mmと刷毛幅が違うスジカイバケと広い面を一気に塗れるローラー刷毛、バケットを準備しておくと良いでしょう。

・拭き塗りをする場合に必要な道具
タオルなどに塗料を染み込ませて塗装を施す方法を拭き塗りと言います。
ウエスや古いタオルのほか、手が汚れるのでプラスチックかゴム製の手袋を用意しましょう。
軍手であると塗料が染み込んでしまうので拭き塗りには適していません。

■DIYでウッドデッキの塗装チャレンジ

道具を全て準備したら塗装にチャレンジしていきます。
ですが、すぐに塗料を塗ってしまうと塗料が剥がれやすくなるなど、失敗する原因にもなるので気を付けましょう。
また、塗装は晴れの日に行うことが鉄則です。
雨が降ってしまうと、塗装した部分に雨の跡が残ってしまうので見た目にも影響してしまいます。
乾燥を含めて晴れが続く日を選んで塗装をしていきましょう。
では、ウッドデッキの塗装の手順を紹介していきます。

1.掃除をする

ウッドデッキを塗装する場合、砂や泥、ホコリなど様々な汚れが付着しているので、掃除をすることが大切となります。
ホウキで砂や葉っぱなどを取り除いてから、こびりついた汚れやカビ、コケなどをきれいに取り除きましょう。
高圧洗浄機を使う人も多いでしょうが、木材を傷めてしまう危険もあるのでオススメしません。
デッキブラシやサンドペーパーを用いて優しく汚れを落としていきましょう。
また、水を使用した場合には乾燥が必要なので、時間をかけて乾燥させてください。

2.研磨と養生を行う

研磨とは、ウッドデッキに残っている塗料を剥がす作業のことです。
研磨をしていくことで、仕上がりに違いができるので必ず行いましょう。
また、養生も塗装では大切な作業のひとつです。
塗料が付いてほしくない部分に、マスキングテープや養生シートを使用して保護をしていきます。
ウッドデッキであれば、窓枠や庭に生えている草花のほか、地面に塗料が垂れてしまうことも多いので、段ボールやビニールシートを敷いておくと安心でしょう。
養生も研磨と同様に仕上がりに違いができる工程となるので、時間をかけてしっかりと行う必要があります。
塗装が初めてであれば、マスキングテープを2重に貼るなど念入りに行うことをオススメします。

3.塗装を行う

養生が終われば塗装に取り掛かります。
塗装にムラができないように、塗料は必ず振ってから使用しましょう。
そして、塗りにくい部分から塗装をしていくことが大切です。
ウッドデッキであれば、木と木の間の溝や柵でしょう。
刷毛を使用して細かい部分も慎重に塗っていき、塗り終わったら広い部分へ移動していきます。
塗っている最中に移動できる部分が無くならないよう、あらかじめ塗装を施すルートを想定しておくことも大切です。
また、塗装する際には木目に沿って塗装していくことも重要になります。
ムラや塗り残しがないようきれいな仕上がりにするためにも、丁寧に塗装していきましょう。

4.道具を片付ける

後片付けも塗装では大切な作業になります。
掃除に使用したブラシや、塗装で使った刷毛やローラーは再度ウッドデッキの塗り替えが必要になった際に、また使用することになります。
塗り替えの度に新しい道具を購入していては費用も多く掛かってしまうので、使用した道具はしっかりと洗浄し片付けておきましょう。
油性塗料を使用したのであれば専用の薄め液を使用して洗浄し、汚れを取り除いて保管をしておきます。

屋根のメンテナンスもDIYでできる?

外壁塗装だけではなく、屋根塗装やメンテナンスもDIYで行うことはできるのでしょうか?
実際にDIYで屋根メンテナンスを行うメリット・デメリットや施工方法などをご紹介していきましょう。

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■DIYで屋根塗装するメリット・デメリット

屋根にペンキを使って塗装することを屋根塗装と言いますが、最近は見た目だけでなく機能性も重視された屋根塗装も増えてきています。
屋根塗装を行うことによってどのようなメリットがあるのでしょうか?
それに併せて、デメリットも見ていきましょう。

<メリット>

・防水性が高まる
塗装することによって雨漏れしている箇所をくい止めることはできませんが、雨漏れを未然に防ぐことができます。

・錆びにくくなる
トタン屋根や棟板金が錆びにくくなります。

・屋根材の保護
屋根のスレートや金属部分が腐食しにくくなったり、葺き替え工事の延期または不要にすることができます。

・抗菌性が高まる
スレートにつくコケや屋根の下地部分に発生するカビを抑えることができます。

・遮熱性や断熱性が高まる
遮熱性については、夏場屋根から室内へ熱が伝わりにくくなり、室温の上昇を抑えられます。
断熱性は、冬場室内から屋根の表面に熱が伝わりにくくなるため、室温が下がるのを防ぎ、快適な温度を保つことができます。
遮熱性や断熱性が高いことで節電効果も期待できるでしょう。

<デメリット>

・剥がれやすい
塗装前に行う錆び落としや高圧洗浄を怠ってしまうことで、屋根材と塗料がうまくマッチせず剥がれてしまう可能性があります。
格安な粗悪塗料を使用することで剥がれることもあります。
スレートはスレート専用の塗料、金属屋根は金属屋根専用の塗料で塗装しないとすぐに剥がれてしまうでしょう。

・雨漏りすることがある
施工方法によっては塗装したことで雨漏れが発生する可能性があります。
DIYで塗装を厚く塗り過ぎてしまうと失敗してしまうパターンが多いです。
また、悪徳業者が格安塗料を使って塗装した場合も同様のことが言えます。

屋根塗装はデメリットもありますが、雨漏れ対策や屋根の寿命が延びるので建物自体を保護する役割を持っています。
費用や時間が必要になりますが、将来のことを考えると屋根塗装のメリットの方が圧倒的に大きいと言えるでしょう。

■屋根塗装は安全対策が重要!

屋根塗装は業者に依頼すると費用も時間もかかるのでDIYで何とかしようと考える人は多いものです。
しかし、屋根塗装は高いところで作業するため安定感がなくプロでも塗装しにくい箇所があります。
また、墜落・転落による死傷災害も後を絶ちません。
屋根塗装業者は高所作業での安全対策を行っているにも関わらず、落下事故が起きているのが現実です。
自分で屋根塗装を行う際には、どのような安全対策で挑むべきなのかここで確認しておきましょう。

・安全ベルトの着用

落下事故を防ぐために最も有効なのが、安全ベルトの着用です。
安全帯を体に巻きつけることで、もしも落下したとしても体の衝撃を吸収して和らげてくれます。
安全帯には、胴ベルト型安全帯とフルハーネス安全帯があります。

<胴ベルト型安全帯>

胴ベルトと繋がったロープの先にフックがついていて、建物の一部と接続しておくことで、落下しても宙づり状態になり体の衝撃を防ぎます。

<フルハーネス安全帯>

胴ベルト以外に肩や腿にもベルトを通して、衝撃を分散することができる安全帯です。
胴ベルト型に対し、フルハーネスは荷重を全身で受けるので、落下しても安定した体勢をとることができます。

・安全靴を履く

屋根の勾配によって自由な作業が難しくなったり、滑りやすくなるので滑り止め機能のついた安全靴を履きましょう。
屋根用の安全靴は、屈みながら作業できるように屈曲性を取り入れてあります。
また、安全性だけでなく夏場の作業で屋根が高温になるため耐熱性のソールで作った安全靴もあります。

・ヘルメット

ヘルメットや安全帽は、頭を保護するためのものです。
転倒や落下した時、頭をぶつけてしまわないよう注意しましょう。

・足場の設置

屋根塗装を行うには、足場を設置しなければなりません。
DIYで塗装をする場合も同様に足場の設置が必要になりますが、足場を組む場合は専門業者に依頼することをおすすめします。
足場はレンタルすることも可能ですが、素人が適当に組むのは非常に危険です。
足場組み立て等作業主任者の資格を持った業者に依頼した方が、安心して作業することができます。

屋根塗装は屋根の上に登って塗装するものなので、落下した場合無傷で済む可能性は非常に少ないです。
厚生労働省が発表した労働災害統計によると、平成26年度の建築業における落下死傷災害は、5,941件にも及んだと報告されています。
そのうち148件は死亡事故に該当し、年間これだけの事故が起きているのだと痛感します。
プロの建設業者でもこのように危険な状況に陥っているのですから、一般の人が塗装するのは本当に難しいことです。
DIYで屋根塗装を行う場合は、命の危険があるというリスクを把握した上で屋根塗装を行うようにしてください。

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■DIYでスレート屋根は避けた方がいい理由

スレート屋根は薄い板状の屋根材でできているため、比較的塗装しやすいといった印象が強く、DIYで塗装しようと考える人も多いのではないでしょうか?
しかし、スレート屋根は実はもろくて破損しやすく、一般の方で塗装するのは非常に難しく危険を伴います。

基本、屋根塗装を行う場合は屋根の上に登って作業することになりますが、屋根の上を慎重に歩かないと屋根材を踏み割ってしまう可能性があるからです。
スレートは新旧関わらず踏み割れしやすい屋根材ですし、少し変わった形状をした屋根材となると更に踏み割れの可能性が高くなります。
もしも、スレート屋根が割れたりひび割れたりしたことに気づかず、塗装してしまえば施工後に雨漏れしてしまう危険性も考えられます。

専門業者がスレート屋根に上がる際は、細心の注意を払って作業しますが、万が一破損してしまった場合は、もちろん無償で補修してくれるでしょう。
しかし、DIYで行った場合は自己負担で補修しなければなりません。
スレート屋根は、プロからみても面倒で厄介な塗装工事と言えるので、DIYではなく専門業者にお願いすることをおすすめします。
業者であれば塗装後に不具合が発生した時も、すぐに対応してくれるので安心です。

■トタン屋根のDIYメンテナンス

DIYでの屋根塗装は危険を伴いますが、安全対策をすれば個人で塗装することができます。
特に小屋などで使用されるトタン屋根はDIYでも塗装しやすいので、塗装方法をご紹介しましょう。

・ひび割れの補修
屋根のヒビ割れは雨漏りの原因となりますが、塗装だけで補修することはできません。
塗装前にヒビ割れがないか確認し、防水補修テープで補修していきましょう。
長めに切った補修テープを屋根の表から張っていきますが、トタンの端を巻き込むように裏側までしっかり張ってください。

・トタン屋根の塗り替え
1.サビを落とす
小さなサビでも放置すると広がり、最悪の場合はトタンの取り替えが必要となります。
ワイヤーブラシやサンドペーパー、スチールウールなどでサビをこすり、地金が出るまで丁寧に落としていきましょう。

2.サビ止め塗料を塗布
再びサビができないように防サビ材が含まれるサビ止め塗料をハケで塗装しましょう。
全体が気になる場合は広い部分はローラーを使い、細かい部分はハケを使って全面塗布しても構いません。
全面塗る場合は塗った場所に足跡ができるので、小分けに乾燥させながら塗っていきましょう。

3.塗料を塗る
サビ止め塗料が乾いたらトタン用の塗料をしっかりかくはんされ、切り妻など塗る順番を考えて塗っていきます。
ムラなく塗り終わったら1日以上しっかり乾燥され、再度全体を重ね塗りして乾燥させてください。

外壁と同じく乾燥に1日以上かかるので、晴天が続く時期を選んで行いましょう。

DIYでの外壁塗装は大変な部分が多かったり、道具を購入しなければいけないため、うまく考えないとコストが予想より大きくなってしまう可能性があります。
しかし、そんな中でも自分が一から塗装するというのは楽しくも感じられるでしょう。
DIYで外壁塗装に挑戦してみたいという方は、ぜひ今回の記事を参考にやってみてはいかがでしょうか。

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