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サイディングやモルタルなど…様々な種類の外壁塗装をDIYで行うには?

目次

外壁塗装 DIY

サイディングのDIY塗装について

近年、住宅外壁の中でも人気を集めているサイディングボードですが、自分の力でDIY塗装を施そうと考えた場合、どんなことに注意しなくてはならないのでしょうか?
ここではサイディングのDIY塗装についてご紹介します。

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■半永久的と言われているサイディングも、塗り替えは必要!

サイディングボードはモルタルの外壁とは異なり、塗り替えを行う心配はいらないと建築業者からも言われているかもしれません。
しかし、サイディングボードでも外壁塗装によるメンテナンスは行わなくてはいけないのです。
理由としては、雨や紫外線による劣化が進んでしまい、チョーキング現象(外壁に手をつけると粉が吹いたような状態になっていること)や目地の部分がひび割れを起こしてしまっていることなどがあるためです。
サイディングボードを劣化した状態のまま放置してしまうと、外壁が守っている中の建材にまで影響が及んでしまい、最終的には住宅自体の劣化スピードを早めてしまう可能性があります。
こうした劣化を防ぐためにも、定期的なメンテナンスとして、外壁塗装が重要となってくるのです。

■サイディングの塗り替えができるものとできないものがある?!

サイディングと一言で言っても、実は様々な種類があることをご存知でしょうか?
一つは多くの住宅に取り入れられていて、デザイン性も豊富な窯業系サイディング、天然木などを使用し木質ならではの風合いを楽しめる木質系サイディング、塩化ビニル樹脂で作られた主に寒い地方に向いている樹脂系サイディング、スチールやアルミ、ステンレスなどの金属を使用して作られた金属系サイディングがあります。
これらの種類の中で、主に塗り替えができるものは、窯業系サイディングです。
他のサイディングでは、例えば木質系サイディングの場合、天然木を使用しているため、DIY塗装を行ってしまうと木質ならではの風合いが出せなくなってしまったり、樹脂系サイディングは元々色の原料となる顔料が素材に練り込まれているため、再塗装する必要がありません。
このように、素材の中には外壁塗装が行えないものもあるのです。
ただ、全国のサイディングを使用している住宅の内、およそ7割は外壁塗装でのメンテナンスが必要な窯業系サイディングとなるため、窯業系サイディングを使っている住宅の方は、DIYでの塗装も行うことができるでしょう。

■窯業系サイディングのデザインをチェックしておこう!

窯業系サイディングのDIY塗装を行う場合、まずはデザインに注目してみましょう。
デザインはタイル模様や石材調、レンガ模様、木目模様など、様々なデザインがみられます。
これらのデザインの中には、タイル模様のようなツルツルとした表面のものもあれば、石材調のような石のゴツゴツ感を表現したものもあります。
ツルツルとした表面のデザインであれば、DIYによる外壁塗装でも塗りやすいのですが、ゴツゴツ感があったり、吹き付けによって塗装されているものに関しては、凹凸の隙間までしっかりと塗らないといけないので、かなり面倒になり時間も手間もかかってしまいます。
もしタイル調などのツルツルとした表面のデザインであれば、DIY塗装も行えますが、凹凸のあるものに関してはDIYでの塗装は難しいため、できれば外壁塗装業者へ依頼した方が良いでしょう。

■DIY塗装の流れと必要な道具

DIYでサイディングの外壁塗装をする場合、どのような流れで行われるのでしょう?
工程ごとに必要な道具なども一緒にご紹介します。

①外壁洗浄
外壁塗装は必ず行う前に洗浄をしなくてはなりません。
これは元々の外壁に付いている塗膜を剥がしたり、汚れやカビなどを落としたりすることで、新しい塗膜を付きやすくする効果を生み出します。
塗装前に必ず外壁洗浄は行いましょう。
外壁洗浄はホームセンターなどでも販売されている高圧洗浄機やブラシを使って洗浄していきます。
洗浄終了後は水が乾くまで1日程度乾燥させる必要があるので、天候を見て作業を行いましょう。

②養生
外壁塗装する際に外壁以外の部分、例えば窓やサッシ、車などに塗料が飛び散ってしまう可能性があります。
塗料が飛び散ってしまうとなかなか落ちにくくなってしまう可能性があるので、養生作業もしっかりと行うようにしましょう。
特に、隣家との距離が近い家の場合、隣家にまで塗料が飛んでしまう可能性も否定できません。
近所の方へ迷惑にならないよう気を付けましょう。
養生作業ではマスカーやガムテープ、テーププライマーなどを使って保護していきます。

③下塗り
下塗りでは塗料自体を塗るというより、下地剤を塗って塗料と外壁の密着性を高めるための作業になります。
サイディングボードに塗布する場合はシーラーと呼ばれる下塗り用塗料を用います。
塗る時の道具は刷毛やローラーなどがほとんどです。
この時、刷毛であれば下げ缶、ローラーであればローラーバケットも準備すると塗料もより塗りやすくなるでしょう。

④中塗り
上塗りに入る前に塗料を塗っておく作業のことを指します。
下塗りが済んでいれば塗料を塗って完了するのでは?と思われる方も多いもしれませんが、塗料の付きを良くし、さらに耐候性を向上させるためにも塗料は2~3度塗った方が良いと言えます。
中塗りでは下塗りと同じ道具を使い、下塗り用塗料ではなく上塗りと同じ塗料を使って塗っていきます。
ちなみに中塗りは上塗りと同じ色(同じ塗料)を使うと、塗った時のムラができにくくなるのでできるだけ同じものを使うようにしましょう。

⑤上塗り
上塗りは中塗りを行った後、最後に塗る作業を指します。
基本的に中塗りと作業工程は変わりません。
道具も中塗りで使ったものを引き続き使うようにしましょう。

⑥養生を剥がす
塗料を全て塗り終わったら、あとは養生を剥がして終わりです。ガムテープなどで付着させていた場合は慎重に剥がすようにしないと後が残ってしまう場合もあるので気を付けてください。
また、養生を剥がした後は周辺をきれいに掃除しておくようにしましょう。
道具は掃除用具程度で特に必要なものはありません。

■サイディングの塗り替えはクリヤー塗装の使用がオススメ

タイル調のサイディングの中には単色だけでなく、一つ一つのタイルの色が異なっており、一つずつ色を変えて塗装していくには気が遠くなる程の時間がかかってしまうという場合もあります。
特にDIY塗装では複数人の手を借りて作業したとしてもかなりの時間がかかってくるかと思います。
そのため、塗り替え時に単色へと変更される方もいらっしゃいますが、せっかく様々な色を使っているのに、それを単色にしてしまうのはもったいないです。

そんな時にオススメの塗料が、クリヤー塗料です。
クリヤー塗料は、その名の通り顔料を含んでおらず、透明な色でコーティングすることができる塗料です。
仕上げ材として使用されることも多いクリヤー塗料は、透明でもしっかりと層を作ってくれるため、今までの色を保ちつつ外壁を保護したいという方にオススメの塗料と言えます。
ただし、クリヤー塗料も長期間紫外線や雨などの外の環境に晒されることで、相が劣化してしまい、保護できなくなってしまう場合があります。
ですから、クリヤー塗料を施しても定期的なメンテナンスは必要です。

■DIY塗り替えの際は目地やクラックのチェックも!

サイディングのDIY外壁塗装を行う時は、塗装前に目地やクラックをチェックしておきましょう。

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【目地のチェック】

目地にひび割れなどが起こっていると、雨漏りなどを引き起こし、建材に影響が出てしまいます。
コーキングを取り除く際はカッターなどで目地を取りやすくし、引っ張ったら取り除くことができます。
コーキングを取り除いたら削りカスをきれいに取り払い、目地の左右を養生していきます。
養生が済んだら今度はプライマーを刷毛で塗っていきます。
プライマーは接着剤の役割を果たし、目地の部分にしっかりとコーキング材がくっつくようにしていきましょう。
目地があまり深くない場合はボンドブレーカーやバックアップ材を使って二面接着にするよう調整します。
例えば金属系サイディングや金属パネルなどは「ワーキングジョイント」と呼ばれ、温度変化によって目地が動きやすくなります。
この時三面接着でコーキングを充填するとすぐにひび割れを起こしてしまう可能性があるので、金属系サイディングや金属パネルの場合はボンドブレーカーやバックアップ材を使って二面接着にするのです。
逆にコンクリートや誘発目地、窓枠周辺の場合は三面接着を行うようにします。
三面接着にすれば防水性能が高まり、浸水や漏水になる心配もありません。
その後、コーキングを充填させ、養生テープを剥がしたら完了です。

【ヘアクラックのチェック】

外壁にまるで髪の毛のような細いひびが入っていることがあります。
このような細かいひびを「ヘアクラック」といいます。
ヘアクラックは基本的に外壁自体がひび割れているというよりも、塗膜にひびが入っている場合がほとんどです。
そのため外壁塗装をすれば問題ありません。
しかし、中には外壁自体にひびが入っている場合もあり、これはしっかり補修しておかないと建材に水が浸透してしまう可能性もあります。

まずはクラックの幅を測り、クラックにカッターナイフを入れてV字型にカットしていきます。
次にナイロンブラシなどを使ってカットした部分を掃除し、そこにプライマーを差し入れていきます。
あとはパテをクラックに隙間ができないよう充填していき、最後にタッチアップ用の塗料を上から塗装すれば完成です。

もし、表面的なものなのか、それとも奥深くまでひび割れが発生しているのか、自分で判断するのが難しい場合は外壁塗装業者に確認してもらうようにしましょう。

これらは全てDIYでも行うことができるのですが、専用の道具を必要としたり塗り替えに加えて面倒な作業となってしまうでしょう。
DIYでサイディングの塗り替えを行う前に、必ず目地のチェックを行い、ひび割れた部分などがあれば補修するようにしましょう。

モルタルのDIY塗装について

以前に比べると人気はやや落ちているモルタルですが、サイディングボードの外壁が誕生するまではモルタル壁が主流であり、そのため古い物件の多くはモルタル壁となっていました。
そんなモルタル壁をDIYで外壁塗装しようとした場合、本当に行うことができるのでしょうか?
ここではモルタルのDIY塗装についてご紹介します。

■モルタルはどうやって作られる?

以前まで外壁の主流だったモルタルは何で作られているかご存知でしょうか?
実はセメントに砂と水を混合させて練ったものを「モルタル」と呼びます。
分量はセメント1・砂3の割合え、セメントの量を増やせばより硬いモルタルにすることも可能です。
トロフネや練りクワなどの道具を用いて人力で撹拌する方法もありますが、多くのモルタルが必要であり、なおかつ時間や手間を掛けたくないという人は電動撹拌機を使用すると簡単にかき混ぜられるのでおすすめです。
モルタルの練った時の硬さは気温や湿度によっても変化しますが、自分がコテで均しやすい硬さが一番適した硬さだと言えるでしょう。
ただ、硬い方がその分乾燥し固まりやすいので、そういったことも考慮しながらモルタルの硬さを決めてみるのも良いです。

■現代の家にモルタルは不似合い?

外壁には様々な壁材がありますが、モルタル壁は歴史も長いので古い家ではまだ使われています。
古い家に限らず、高級住宅街の街路の中にも、モルタル外壁の家は数多くあるのです。
モルタル外壁の魅力はその家にぴったりな独自性なデザインであり、まるで陶器のような手作り感は温かみがあります。
古い家は白のモルタル外壁が多くみられますが、現代風の家は色とりどりの外壁があり、モルタルは少し古いと感じる方も多いでしょう。
最近のモルタルは色柄や質感が多数あるので、おしゃれな家にすることができます。

【モルタルの色のバリエーションは豊富】

モルタルは石灰石や粘度が原料のセメントから作られているため、本来の色は灰色です。
なので、モルタルを塗っただけでは色鮮やかな外壁にはなりませんが、現在の主流はモルタルに塗装することで色を付けています。
外壁塗料には濃い色から淡い色まで多種多彩で、色によって家の映え方や印象も変わってくるでしょう。
また、仕上げにパターン柄をつけることで、また独特な外壁にすることが可能です。
白系の塗料の場合、熱を反射しやすいので、色褪せなどの劣化が少ないメリットがあります。
汚れや傷みが目立ちやすいですが、その分、劣化を早く見つけることも可能です。
自然の緑とも相性がよく、四季の色の変化にも調和しやすくナチュラルな印象にできるでしょう。
白以外に薄い色を選ぶ場合は、地域で多い色調に合わせることで、周囲に馴染む外壁になります。
逆に濃い色は色褪せしやすく、紫外線に強い塗料でも避けることが難しいです。
短期間のサイクルで外壁塗装が必要になりますが、部分的ならDIYで手軽に直すことができるでしょう。

【モルタルが古く見える特徴とは?】

オシャレなモルタルがある一方、新築でも古く見えてしまうことがあります。
その特徴とは、

・屋根まわりや外壁の手入れがしにくく汚れが目立ちやすい設計
・一時的な流行デザインや色の外観
・木部分の腐りや金属部分のサビが目立ちやすい溝法

このような家はモルタル外壁が古く見えてしまうので注意しましょう。

【モルタル仕上げは職人技】

既存の外壁をモルタルに替えたいと思う方もいらっしゃるでしょう。
モルタルはコテを使って塗りつけるので、手作り感があり、ただの塗装以上に劣化しにくく長持ちするメリットがあります。
年月が経てば侘び寂びがあり、部分的に洗浄することができますし、環境負荷も小さいのが魅力です。
日本家屋の伝統技術が活かされた外壁なので、現在でも使われる機会があります。
よく内壁DIYでモルタルを塗り替えることがあり、下地処理や塗り方、コテの使い方が分かれば外壁でも応用できます。
しかし、外壁は家を支える大事な部分なので、モルタル仕上げはできれば職人に任せた方が良いでしょう。

■モルタルはメンテナンス必須?!

モルタル壁は構造上、メンテナンスを必ず行わないと住宅の寿命を伸ばすことができません。
それは、モルタルが砂やセメントを混ぜ合わせて作られているためです。
サイディングのように一枚の板から作られるのではなく建材に塗って外壁を構成しているため、夏や冬などの温度変化が激しい日本では、その熱や湿気により住宅が伸び縮みしてしまいます。
モルタルは砂やセメントなどで作られているため、住宅に合わせて伸び縮みすることができず、その結果ひび割れを起こしてしまうのです。
外壁塗装を施したとしてもひび割れを予防することは難しいですから、塗装以外に補修のメンテナンスも必須と言えるでしょう。
ひび割れを放っておくと、どんどん大きくなってしまったり、そのひび割れから雨水が侵入してしまうことで、中の建材が腐ってしまい、最悪の場合崩壊することも考えられます。

■汚れ対策も大切

長持ちしやすいモルタル外壁ですが、汚れやすさはどうなのでしょうか?
おしゃれな色の外壁でも、黒ずみや泥、カビや藻など汚れが目立つと清潔感とはかけ離れた外観になってしまいます。
メンテナンスではヒビ割れだけではなく、汚れやすさにも配慮しなくてはなりません。

【長持ちすれば、その分汚れが溜まる】

素材感や手作り感を活かすために、モルタル外壁では表面にでこぼこをつけることが多いです。
そうなると、溝になっている部分にホコリやチリが溜まるため、汚れとなって表面化してしまいます。
デコボコ具合によって溜まり方は異なりますし、他にも立地や雨風の当たりやすさ、家の形状など様々な要因で外壁は汚れてしまうのです。
また、家が長持ちするということは、同時に長年かけて汚れが溜まっていくことでもあり、DIYのメンテナンスでは汚れ対策も考えていきたいものです。
最近は汚れにくいと塗料やコーティング剤が販売されているので、そのような塗料を使えば汚れ対策が行えます。
しかし、永久的な効果はなく、塗料によって特徴や価格も異なるので、迷った時は外壁塗装のプロからアドバイスを受けるのも良いでしょう。
モルタル外壁は部分洗いが可能なので、外壁塗装以外に洗って清潔を維持することも大切です。

【汚れの目立ち具合と対策方法について】

・部分的な汚れは目立つ

全面に均等で汚れが広がっている場合は汚れが目立ちにくいです。
しかし、雨筋など部分的な汚れは目立ちやすく、これは設計時点で汚れがつきやすい場所を想定し、雨水が伝わらないように水切りの設置などの工夫が昼用でしょう。
また、その一面は撥水効果のある外壁塗料を使用する対策も有効です。

・雨で流れる汚れなら目立ちにくい

汚れが雨で流れやすいのであれば、目立つことはあまりありません。
そのようにするためには、モルタルのデコボコを滑らかにする必要があります。
また、汚れが付着しにくく、雨で汚れが落ちる低汚染塗料を使用する方法が有効です。
ただ、雨があたらない場所と汚れの付き方が異なるため、汚れにくい立地に家がある場合はこまめな手入れが必要でしょう。

・立地条件によって汚れ具合が異なる

汚れが外壁の色に近い場合は目立ちやすく、また地域によっては汚れの素になるものが飛びやすい部分はすぐに汚れが目立ってしまいます。
これは立地条件によって目立ちやすさは異なるため、その地域の特性に応じた施工や塗装が必要になるでしょう。
汚れも侘び寂びになるのであえて放置するのも手段ですが、塗膜の劣化やヒビ割れが見つかった場合は外壁塗装が必要です。

【モルタル外壁が汚れた時の対処法】

雨のかかり方で汚れのつき加減が異なる場合、雨がかかりにくい場所は定期的に水で流してあげましょう。
強い勢いで水をかけてしまうと壁の内部や軒裏、サッシ下、バルコニーまわりなどに侵入しやすくなるので、丁寧にかけてください。
水をかけても落ちにくい汚れに対しては、やはり外壁塗装が有効です。
高圧洗浄で既存の塗膜と一緒に汚れを落とすことができ、再塗装をすれば表面のデコボコを埋めることができるので、雨や汚れが侵入しにくくなります。
水をかけるよりも手間と時間がかかりますが、モルタルをもっと長持ちさせるには性能を衰えさせないことが大事なので、外壁に必要なメンテナンスです。
汚れがないから問題ないと思わず、美観の維持を兼ねて汚れ対策や性能向上を目的にモルタルの外壁塗装を行いましょう。

■モルタル補修はDIYでも可能!

モルタルの塗り替え前に行わなければいけない補修ですが、実はDIYでも行うことは可能です。
専用の外壁補修材をひび割れに塗ったり、住宅の伸縮にも強い弾性塗料を埋め込んだりすることで、ひび割れを補修しつつ住宅の伸縮にも対応できるようになります。
また、ひび割れの幅が0.3mm~0.7mmの大きさの場合、シーリング材を使用してウエスと呼ばれる布を使って刷り込むと、ひび割れを補修することが可能です。
さらに、微弾性フィラーとエポキシ系充填剤を使ってひび割れを補修していけば、少し大きめのひび割れでも問題なくDIYで補修することができるでしょう。

ただし、問題点が一つあります。
それは幅が1mm以上にもなる大きなひび割れがあった場合です。
大きなひび割れができてしまった場合、DIYで補修してしまうと下地への影響や建材の様子を確認することができないまま埋めてしまうことになるので、劣化している下地や建材がそのまま放置されてしまいます。
そうなってしまうと、より建物の寿命が減ってしまうことになるので注意が必要です。
もし、幅が1mm以上になるひび割れを発見したら、すぐに外壁業者へ相談し、早めに補修を行ってもらうようにしましょう。

■モルタル壁をDIYで塗り替えてみよう

モルタル壁の補修が済んだら、いよいよ塗り替え作業に入ります。

①準備

塗料はモルタルにも使用できる水性の塗料を選ぶようにしましょう。
色については、自分の好きな色・希望している色を選択すれば良いのですが、周りの環境に合わせて色選びを行わないと自宅だけ変に浮いてしまう可能性もあるので気を付けなくてはなりません。
また、2色以上使って塗り替えを行いたい場合は、1色を塗ってからしっかりと乾燥させた後に2色目を塗っていかなくてはならないため、1色での外壁塗装よりも数日多くかかってしまう恐れがあります。
DIYは時間と手間がかかってしまう分、スケジュール管理も行う必要があると言えるでしょう。

モルタル壁用の塗料には普通の塗料と弾性塗料があります。
弾性塗料を選ぶとひび割れを抑制することができ、メンテナンス回数も減らすことができますが、その分塗料自体の値段が高くなってしまいます。
塗料の他にローラーなど、必要な道具は全て揃えておきましょう。

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②洗浄

外壁を洗浄していきます。
外壁を汚いまま塗り替えてしまうと、新しい塗膜が汚れと一緒に剥がれてしまう可能性が高く、塗り替えたばかりなのにすぐチョーキングなどが気になってしまう可能性があります。
ホコリやチョーキングなどは綺麗に洗い流してから外壁の塗り替えを行うようにしましょう。
この時、高圧洗浄機を利用すると綺麗に落とすことができます。

③養生

洗浄でしっかりホコリなどを洗い流したら、乾燥するまで1日程度置きます。
外壁が乾いたら養生テープや新聞紙を使って養生を施します。
稀に、養生は面倒だからとすぐに塗装を始めてしまう方がいますが、養生を行っていないと窓や付いてはいけない部分に塗料が付いてしまうこともあり、仕上がりも悪くなってしまうでしょう。
そうならないためにも、しっかりと養生は行うべきです。

④塗り替え

塗り替えする際は、ローラーを使った方が一度に広範囲を塗り替えることができるのでオススメです。
骨材入りの塗料を使用する場合は、ローラーをしっかりと抑えつけてから転がすと、塗料が周りに散ることも減ります。
高所を塗る場合は足場を用意して塗るようにしましょう。
もしくは、ローラーの柄の部分を長くさせるものを使用すると塗りやすいです。
ただ、弾性塗料と骨材入りの塗料は先程も書いたように塗料が散ってしまいうまく塗れない可能性もあるので、その時は足場を作って作業しましょう。

コンクリートのDIY塗装について

コンクリートのDIY塗装は、木材を塗装するなど手軽なDYIに比べると手が荒れたり重たいなど初心者が難なくできる作業ではありません。
しかし、家の外壁やガレージ、ベランダなどにはコンクリートを扱っているところも多いので基本的な知識を持っていた方がよいでしょう。
ここでは、コンクリートのDIY塗装に関する情報を具体的にご紹介していきます。

■DIY塗装が必要なメンテナンス時期とは

外壁や玄関、ガレージ、ベランダなどに敷かれているコンクリートも、経年によって次第に劣化していきます。
そのため、正しい診断によって必要な時期にメンテナンス補修をする必要があるでしょう。

・未塗装の表面が劣化し、粉っぽくなっている
・塗装面のツヤがなく、色あせて粉っぽくザラついている
・古い塗料がひび割れていたり、剥がれている

以上のような状態になっているコンクリートには、下地を調整し塗装作業をすることをオススメします。
コンクリートは、劣化してくると見た目が悪くなるだけでなく、強度も下がってしまいます。
剥がれたコンクリートの内部に雨水が入りこんでしまうと、藻やカビを発生する可能性もあります。
コンクリートの汚れや劣化が目立ってきたら、塗り替えのタイミングだと思ってよいでしょう。

■コンクリートに使用可能な防水塗料

コンクリート製の外壁に使われることが多い塗料は、主にシリコン塗料とフッ素塗料です。
どちらも高い耐久性を持っていて、12~15年と長い効果を持続します。
コンクリートへの防水塗料は、暴風雨や雨水から水分が入り込むことを防げるので外壁の劣化も進みません。
ホームセンターなどで、どちらも販売されているので簡単に手に入ることができます。
しかし、コンクリートのDIY塗装はある程度の厚みをつけていくことが必要で一定の面積に同じ厚さで塗装することが非常に困難です。
専門業者によっては、塗装向けの講習会を行っているところでさえあります。
自分で安く購入し、DIYで塗装した方が簡単で安上がりだと思う方もいるかもしれませんが、満足な防水・塗装効果は発揮しにくいでしょう。

■コンクリートをDIYで塗装する手順

外壁やベランダがコンクリートを温かみのある雰囲気に変えたい場合には、塗装がオススメです。
外壁であれば日光や風、雨や雪などに常にさらされているので劣化も早まってしまいます。
塗装を施すことで、コンクリートの表面を保護することができるので、定期的に塗装を行っていれば劣化を遅らせることができます。
そこで、DIYで塗装をする手順を解説していきましょう。

【準備するもの】

・塗料(初心者であれば扱いやすい外壁用水性塗料がオススメです)
・パテ
・ヘラ
・含浸シーラー
・サンドペーパー
・養生テープ
・養生シート
・ブラシ
・高圧洗浄機
・刷毛
・ローラー

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【塗装手順】

①汚れを落とす
塗装をする前には必ずコンクリート面に付いた汚れを落とす必要があります。
汚れたまま塗装をしてしまうと、ヒビ割れの原因にもなるので劣化がはやまってしまうのです。
汚れを落とす手順としては、初めにコンクリートの表面に付着している泥やコケなどの汚れをブラシを使って落としていきます。
目地がある場合には、目地に入り込んでいる汚れもしっかりと落としましょう。
また、ひどい汚れがある場合には水をかけながらブラシで擦るとある程度の汚れは落ちますが、それでも落ちない場合には高圧洗浄機を使用しましょう。
ただし、水が飛び散る可能性も高いので近隣住宅に迷惑をかけないよう気を付けましょう。
水分が残ったまま塗装をすることはできないので、1日かけて自然乾燥させます。

②養生をする
仕上がりを綺麗にするためだけではなく、塗料の汚れを防ぐためにも養生は欠かせません。
地面や窓枠など塗料の付着が気になる部分には養生テープやシートを使用して丁寧に養生を行います。
また、垂れた塗料を踏んで地面を汚さないようビニールシートを敷いておくと良いでしょう。

③凹凸やヒビ割れを埋める
ヒビや凹凸のある部分にパテを使用して埋めていきます。
パテが乾いたらペーパーサンドで削り、表面を滑らかにします。

④含浸シーラーを塗る
ざらつきのあるコンクリートを安定させるために含浸シーラーを塗ります。
広い面にはローラーを使用し、細かい部分には刷毛を使用すると綺麗に塗ることができます。

⑤塗料を塗る
シーラーが完全に乾いたら塗料の塗布に取り掛かります。
塗料の伸びを良くするためには薄める作業が必要になりますが、塗料に対して水を5%入れて薄めると塗りやすくなります。
先に細かい部分を刷毛を使用して塗っていき、次に広い面をローラーを使用して塗っていきます。
美しい見た目にするためにも、3回重ね塗りすることをオススメします。
その際には、十分に乾かしてから重ね塗りすると良いでしょう。

⑥養生を外す
塗料が観世にん乾く前に養生を外します。
一気にテープを剥がしてしまうと、失敗する可能性も高いので丁寧に行いましょう。

⑦確認
1晩程度乾かしたら、塗り残しやムラがないか確認しましょう。
塗り残しがあれば刷毛を使用して塗料を塗っていきますが、完全に乾いてから行うとムラができないので安心です。

■コンクリート塗装の難しさ

劣化したコンクリートの上から補修するための塗料を塗る上記のようなDIYもありますが、砂・砂利・水を混ぜたコンクリートを使って塗装する方法もあります。
しかし、コンクリートをDIYで行うには職人並みの技術が必要になります。
コンクリートは時間が経つと固まってしまうので、すばやく均一にのばしていく必要があります。
面積が広ければ広いほど、コンクリートがザラつき表面がボコボコした状態になってしまいます。
また、少しでも平らになっていないと水がたまりやすくなり汚い仕上がりになってしまうので注意が必要です。
ですから、コスト削減のためにDIYでチャレンジしてみようと思っても、十分な効果が出ずに結局材料や時間の無駄になってしまうのであまりオススメできません。

レンガのDIY塗装について

赤や茶を基調としたレンガは、独特の高級感と雰囲気があり人気のある外壁素材です。
色あせがあまりないので塗り直しの必要もなく、メンテナンス費用も節約できるため人気があります。
しかし、永久的に補修しなくてもよいというわけではなく、状況によっては塗装する必要も出てくるでしょう。
ここでは、DIYでレンガ塗装する際のポイントをいくつかご紹介していきます。

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■貼り付けレンガならDIYでも外壁リフォーム可能

レンガの塗装を施す前に、貼り付けレンガを使用して行うリフォーム方法をご紹介しましょう。
自宅の外壁を全てレンガにDIYをする作業は素人であれば難しく、業者でなければ施すことができませんが一部分だけであればDIYでもリフォームは可能です。

【必要な道具】

・ブラシ
・貼り付けレンガ(スライスレンガや軽量レンガとも言います)
・接着用モルタル
・目地モルタル
・のこ
・左官コテ
・目地コテ
・コテ板
・マスキングテープ
・新聞紙

【手順】

①洗浄する
汚れが付いているとレンガがすぐに外れてしまうので、しっかりと洗浄しましょう。
水をかけながらブラシなどを擦り、汚れを落としていきます。
頑固な汚れは高圧洗浄機を使用すると簡単に落とすことが可能です。
また、汚れを落とした合いには接着不足にならないよう、完全に乾燥させます。

②養生を行う
マスキングテープや養生テープ、新聞紙などを使用して、汚したくない部分を覆います。
美しい仕上がりにするためにも大切な作業となるので養生は丁寧に行うことが鉄則です。

③外壁に接着用モルタルを塗る
下地部分に接着用のモルタルを左官コテを使用して塗っていきます。
一気に塗ってしまうと最初に塗った部分が乾いてしまうので、少しずつ行うと良いでしょう。

④レンガに接着用モルタルを塗る
接着力を高めるために、レンガにもモルタルを塗っていきます。

⑤レンガを貼る
モルタルを塗ったレンガを下地部分に貼り付けていきます。
レンガを貼り付ける間隔は、6~10mm程度で等間隔になるよう慎重に貼り付けましょう。
また、貼り付ける際には手や金づちの柄の部分を使用して押しつけます。
③~⑤を繰り返して少しづつ貼っていくと接着力を落とさずに貼っていけます。

⑥目地用モルタルを塗る
全てのレンガを貼り終えたら、目地用モルタルを塗っていきます。
最初は左官コテを使用して塗っていき、レンガとレンガの間の狭い部分は目地コテを使用しましょう。
レンガの表面に残っているモルタルは、雑巾を使用すれば異例にふき取ることができます。

⑦しっかりと乾燥させる
全ての工程が終わったら、しっかりと乾燥させます。
乾燥時間がモルタルの種類によって違いがあるので、モルタルが入っていたパッケージを確認して乾燥させます。
また、途中で触ってしまうと穴が空いてしまったり、レンガの接着が弱くなることに繋がるので、乾燥中は触れないよう気を付けましょう。

初心者であれば、若干難しいとは思いますが少しづつ慎重に貼り付けていくことで綺麗な仕上がりとなります。
色違いのレンガを使用するなど、自分好みの外壁にDIYすることができるので試してみてください。

■レンガは塗装しても問題ない?

レンガの外壁は、色があせてしまったり劣化した際メンテナンスとして塗装することはできるのでしょうか?
残念ながらどんなに高品質なレンガでも10年もしくは20年も経過すればダメージを受けてしまうものです。
他の材質に比べれば見た目がそこまで悪くならず、塗装した外壁からみると色あせもしにくいでしょう。
しかし、自然環境が厳しかったり、強い紫外線を長期間浴びることで次第に劣化してしまうのは仕方ありません。
色あせを防止するためのクリヤー塗料をレンガの上から塗装すれば、美しい状態を取り戻すことができます。

■レンガ塗装のDIYは高度な技術を要する

レンガの外壁は、塗装している他の材質よりも塗り替えの必要性が低く、メンテナンスフリーと言われています。
ですから基本的に塗り替えの計画を予定の中に組まれていないことが多いでしょう。
それでも、キレイにしたいという場合はDIYによって塗装することも可能です。
しかし、レンガの塗装は平らではなく凹凸した表面であるためとても難しい塗装作業となります。
そもそもレンガには空気孔がたくさんあいていて、見た目でもボコボコとした表面を確認できます。
コンクリートブロックに塗るのと同じように、色はよくついても空気孔があるせいでところどころムラになってしまう可能性があるでしょう。
それが「味」となってとらえることができれば問題ありませんが、将来的にそこから塗料が剥がれてしまう可能性も考えられます。

どうしてもレンガの色あせを修復したいというのであれば、クリヤー塗料を塗っておくことをオススメします。
クリヤー塗料は、長い期間美しい状態を保つことができ色落ち・色あせを遅らせる効果がありますが、最初の状態に戻すことができるわけではないので理解しておきましょう。
今ある模様やデザインをそのまま維持できる塗料なので、劣化しないということには結びつきません。
しかし、防水性のある塗料を使えば、雨水や汚れがつきにくいので家全体の耐久性が高くなるでしょう。

タイルのDIY塗装について

タイルは玄関やテラスなど外構材料として使われることが多くオシャレで人気のある資材です。
タイルには色々な種類や大きさがあり、貼り方によっても雰囲気が違うものです。
お気に入りのタイルをDIYで塗装することはできるのでしょうか?
仕上がりやDIYの方法についてご紹介していきます。

■タイルには直貼りと圧着貼りがある

タイルの貼り方には、直貼りと圧着貼りの2つの方法があります。
直貼りは、コンクリート面に対して薄く張り付けモルタルを塗りレンガを張っていく方法です。
圧着貼りは、モルタルで下地を作り叩きながらおさえていく方法になります。
タイルの貼り付けは、水とセメントを混ぜたペーストをモルタルの上にこすりつけて塗っていきます。
この際に、厚く塗って乾いてしまうと次の施工作業がやりづらくなるので適度な量を塗っていくことがポイントになります。
DIYによってタイル貼りした場合は、プロに比べると慣れない作業でスピードも遅く仕上がりが均等にならない可能性が高いです。
塗布したペースト上にタイルを置く作業にも影響してしまうでしょう。

■タイルはどうやって貼る?

タイル貼りの作業の流れは、壁の中心を測ってサイズに合わせてタイルを切り、接着材をタイルに塗って壁に貼るという順番で行います。
タイルを貼る前に壁紙に密着性があるかどうかチェックしてから始めるようにしましょう。
チェック方法は、壁紙に切り込みを入れその上からガムテープを貼って引っ張った時壁紙が浮いてこなければ問題ありません。

①壁の中心を測る
施工する壁面を上下2箇所長さを測ります。
メジャーを使って測り、作業範囲の上下2箇所の中心点に記をつけます。

②中心線を墨つぼで書き入れる
上下2箇所の中心点を出したら2点を結ぶ垂直線上を墨つぼを使って書き入れてください。
③タイルの幅を紙に写し壁に書き込む
床に置いたタイルの幅を紙に写し、そのタイル幅を壁面の端に書き写します。

④タイルの貼り幅を壁に書き入れる
先に書き入れた垂直線と壁の端につけたタイル幅の印を合わせ、90度なるよう平行線を引いていきます。

⑤タイルを並べてサイズの確認をする
貼り幅に合わせてタイルを仮並べしていきます。
段ごとの合わせ目は、交互になるように並べていくときれいな仕上がりにります。

⑥タイルの裏にカット線を書き込む
段ごとの合わせ目は、交互にするとタイルがはみ出すので、はみ出した部分をタイルの裏側に書き込みます。
タイルの側面に書き込むのも忘れないようにしましょう。

⑦タイルを切る
タイルのはみ出した部分をスコヤをあててタイル専用カッター(通常のカッターでも可)で切ります。
2~3回同じ場所に切り込みを入れ、手で押すようにすると簡単に折れます。

⑧壁に接着剤を塗る
壁にタイルを貼る箇所にタイル専用の接着剤を塗っていきます。
クシベラを使って、接着剤を横に広げたら最後に縦に広げてください。

⑨タイルを壁に貼る
接着剤を塗ったら、事前に書き込んだタイル幅に合わせてタイルを貼っていきます。
貼る順番は、壁面の線に合わせて横方向に貼っていき下の段に移動しながら貼っていくようにしてください。

⑩仕上がりを確認する
次の段にいく時は壁から離れて、曲がっていないかチェックするようにします。
タイルを貼り終えたら、接着剤が乾くのを待ちます。

⑪タイルの表面をふく
接着剤が乾いたら、目地剤をゴムベラで取り、タイルの表面をタオルで拭き取って完成です。

タイルをより強力に密着させるために、タイルの裏側をサンドペーパーで削っておくとピッタリ貼ることができます。
タイルの側面がデコボコしている時も、サンドペーパーで磨き平らに整えてあげましょう。

■タイルにメンテナンスは不要?

基本的にタイルはメンテナンスフリーの材料と聞きますが、外壁に採用した場合も同様なのでしょうか?
ここでは、外壁タイルに用いられる素材の特徴と、どのようなメンテナンスが必要なのかを紹介していきます。

【外壁タイルの素材】

タイルは土や細かく砕かれた石を高温で焼き固めたものでできています。
頑固な素材で耐久性や耐候性、傷や汚れにも強いと言われています。
しかし、素材自体は強くでも接着面や目地部分の劣化から免れることはできません。
劣化によってタイルが剥離したり、継ぎ目から雨水が浸入する可能性もあります。

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【外壁にタイルを採用した際に必要なメンテナンス】

タイルを落下して不具合が起きたり、タイルを貼る際に問題が生じなければ基本的にタイル自体に劣化することはありませんが、メンテナンスが必要になるのはどういった状況が考えられるのでしょうか?

・接着不良による補修
タイルの貼りつけ段階で、接着状態が良くなかったりすると、徐々にタイルが浮き上がり剥がれてしまうことがあります。
タイルの接着状態が良くない場合は、すぐに点検しましょう。
タイルの浮きは、打診検査で簡単に判断することができます。
タイル専門の道具を使って叩いて研鑽しますが、間違っても金づちなどで安易に叩いたりしないようにしてください。

・目地材の不具合
タイルの継ぎ目の目地材が何らかの影響で剥がれてしまう事があります。
目地の劣化をそのまま放置してしまうと、タイル自体剥がれ落ちてしまうかもしれないのでとても危険です。
目地の劣化を見つけたら、すぐに補修するようにしましょう。

・コーキングの打ち直し
外壁タイルは、誘発目地としてコーキングを充填している場合があります。
コーキングは、5~10年程度で劣化しやすいので、定期的にコーキングの打ち直しをしなければなりません。

外壁タイルで最も気になるのは、やはり継ぎ目部分です。
劣化により雨水が入りこんでしまうと建物への浸水が心配になります。
水が入り込んで凍結してしまえば、タイル自体破損する可能性もあるので、被害が大きくなる前にメンテナンスを行わなければなりません。
そう考えると外壁にタイルを採用することで完全にメンテナンスフリーということにはなりませんが、劣化の原因を知りそれに合わせた対策をDIYをする前に抑えておけば、メンテナンス不要に近づけることができるのではないでしょうか。
タイルは手間がかからない素材ですが、その分初期費用が割高になることも忘れないようにしましょう。

■タイルが劣化するとどうなる?

外壁のタイルは劣化するとどのような症状が出てくるのでしょうか?
まず、タイルの表面の目地材が雨などによってセメント部分が流されクラックが入ってしまいます。
そこから水分が浸透することで建物の強度が低下してしまう可能性も出てきます。
クラックが入ることで、タイルが剥離しそのまま放置すればタイル自体剥がれてしまうかもしれません。
ここまで悪化してしまうと外壁自体の改修が必要になるので、早い段階で塗装をして改善する必要があります。
タイルコーティングは汚れや防水性をアップさせる塗料として使われるものですが、透明な塗料でもデメリットがあるので注意してください。
せっかくのタイル表面の質感を変えてしまったり、他の素材よりも耐久性を低くしてしまう恐れがあります。
タイルは、もともと無機質な素材なので劣化しにくいものですが、塗装に適していないためよく検討してから塗装することをオススメします。

■タイルに塗装は向いていない?

タイルは、塗料が密着しないためDIY塗装は向いていません。
溶剤系の塗料であれば身密着性は多少ありますが、強い臭いを放つことからもDIYには不可能といえるでしょう。
DIYで塗り替えるよりも外壁塗装業者に相談することをオススメします。
コストはかかってしまいますが、確実に塗装することが可能です。

漆喰・珪藻土のDIY塗装について

漆喰・珪藻土の壁面は和で落ち着くイメージがあり、日本独自の建材の一つとして親しまれてきました。
見た目だけでなく、消臭や調湿効果も期待できるのでDIYによって取り入れたい方も多いでしょう。
では、外壁を漆喰・珪藻土で塗装する際には、どのようなことに注意すればよいのでしょうか?

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■漆喰・珪藻土はどこで購入できる?

身近なホームセンターには、壁塗り材を販売しているところも多くなっています。
漆喰・珪藻土も販売されていますが、化学物質が含まれている漆喰・珪藻土もあるので注意してください。
せっかくDIYで塗装していくのですから、完全自然素材のものを検討してみてはいかがでしょうか?
漆喰・珪藻土には多孔質という小さな穴があり、これによって調湿・防音効果をもたらします。
接着剤やつなぎ材として穴部をふさいでしまうものは、化学物質が混ざっている可能性が高いでしょう。
素材の良さをいかすことができない上、壁面から常に化学物質が放出されていることになるので選ぶ際にチェックする必要があります。
漆喰・珪藻土に使われている成分を理解した上で、購入することも重要なポイントとなるでしょう。

【漆喰】

・主な成分
石灰石を焼いた生石灰と水を加えた消石灰でできた石灰です。

・機能性
消臭・耐火・調湿・有害物質を分解・吸収する効力があります。

・施工性
柔らかくサラッとしているのでやや塗りにくい面もありますが、材料は伸びやすいです。

・仕上がり
きれいな平面に仕上げるには職人の技術が必要になります。
DIYでラフにコテ跡をつけて味のある仕上がりにすることは可能です。

・色
白を基本としていますが、顔料を混ぜれば色をつけることもできます。

【珪藻土】

・主な成分
湖底や海底に蓄積した植物プランクトンの死骸や化石化した土でできています。
成分だけで材料として固めることができないので、固化材を使って固めます。

・機能性
消臭・耐火・調湿・断熱・有害物質を分解・吸収する効力があります。

・施工性
固化材の状況によって変わりますが、基本的には粘りがあってよく伸びるため、塗りやすいです。

・仕上がり
材料がよく伸びるので色々なパターンをつけて塗ることができます。

・色
成分や製品メーカーによって色は変化しますが、落ち着いたマットな色調のものが多いです。

機能性や施工性も知っておくと選択基準の参考にもなるので、自身の目的に合わせて材料を購入するようにしましょう。

■塗布する面積を求めよう

漆喰や珪藻土を塗布する場所を決めたら、どのくらいの面積を塗布するのか計算をしましょう。
しっかりと計算をしておくことで、漆喰が足りなくなるなどのトラブルを防ぐことができます。
そこで、面積を求める計算方法をご紹介していきましょう。

計算方法は簡単で、以下のようになります。

壁の幅×壁の高さ=壁の面積

窓がある場合には、壁の面積から窓の面積を引くことで漆喰や珪藻土を塗る面積を計算できます。

窓の幅×窓の高さ=窓の面積

上記の計算は1ヶ所の壁の面積となるので、真四角の家であれば4面の面積を足すことで家全体の塗る面積を求めることができます。
メジャーを使用して高さや幅を測ることは難しいので、住宅を建てた際にハウスメーカーからもらった平面図や立体図に書かれている数値を利用して計算をすることをオススメします。

■DIYでの作業手順

①汚れ落とし
塗りたい部分の埃やカビなどを高圧洗浄機を使って落としていきます。

②養生作業
柱・壁面との境目などにマスキングテープを貼って養生していきます。
テープはたるまないようにピンと貼り、しっかしテープを付着させましょう。

③下塗り
最初の塗り作業は、下地が透けて見えるくらいの薄さで塗っていきます。

④本塗り
下塗りがしっかり乾いた後に、前面に漆喰・珪藻土を塗っていきます。
壁面にこすりつけるように左から右、下から右上に動かして塗ります。

⑤仕上げ
本塗りから数時間たってから、仕上げに薄く塗っていきます。
コーナー部分にも専用のコテを使ってキレイに平滑していきます。

■DIYで行う際の注意点

漆喰・珪藻土が完全に固まるまでは、湿気は厳禁です。
外壁では、塗装してから1週間前後は雨水にあたらないよう養生でしっかり保護してください。
外壁に白色以外の塗装を行った場合は、白い粉を吹く場合があるのでできれば「白色」もしくは「淡色系」の色を選ぶことをオススメします。
塗装時期は、寒冷期ではなく温かい時期に行うようにしましょう。
漆喰・珪藻土は塗り直しも可能で、失敗しても模様としてもごまかしがきくのでDIYで塗装するには便利です。
重ね塗りを何度かすることで、ムラなく仕上げることができるので初心者の方でも問題ないでしょう。
自然素材の漆喰・珪藻土を使って、定期的なメンテナンスを行ってください。

塗装業者とDIY、それぞれのメリット・デメリット

長年住んでいる家は天候などによって年々劣化していきます。
外壁塗装の寿命に関しても10年前後と言われているので、意外と早い期間で塗り替えが必要となります。
何年か後に行われる外壁塗装のことを考えて、もし自分で外壁塗装ができるのであれば、費用を抑えることもできるのでないかと疑問を感じている人もいるでしょう。
そこで、外壁塗装を塗装業者に依頼するメリット・デメリットと外壁塗装をDIYする際のメリット・デメリットを紹介していきます。

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■外壁塗装を塗装業者に依頼するメリットとは?

専門の業者に外壁塗装を依頼することで様々なメリットがあります。

・保証があるから安心できる
外壁塗装を塗装業者に依頼することで、保証の対象になる場合があります。
業者によって保証期間や内容に差があるでしょうが、大手の業者の場合は保証内容も充実しているので、万が一ミスがあった場合も安心できます。
また、アフターフォローがしっかりしている業者を選ぶことでも安心を得ることができます。

・価格が抑えられる可能性がある
外壁塗装と聞くと価格が高いイメージを持つ人は多くいますが、塗装専門の業者に依頼することでその問題を無くすことも可能です。
ハウスメーカーやリフォーム会社は、外壁塗装の注文があった場合に下請けの会社に塗装を依頼していくので、中間マージンが必要になります。
ですが、塗装専門の業者に依頼することで中間マージンが掛からず施工できるので、考えていた金額よりも抑えられた費用で外壁塗装が行えることもあるのです。

・品質の高いものを使用してくれる
塗装業者は塗装を専門的に行っているので品質の良い塗料を使用しています。
そのため、劣化をするスピードが抑えられるので外壁塗装を行う回数を減らすことができます。

■外壁塗装を塗装業者に依頼するデメリットとは?

・提案力に欠ける心配がある
塗装を専門にしている業者は品質の良い材料を使っているのですが、種類が少ない傾向にあります。
なので、パンフレットや資料が少なく提案力に欠けるデメリットがあります。
豊富な種類の中からカラーを選びたい場合には、物足りないと感じる人もいるでしょう。

・工事期間が予定通りに進まない可能性がある。
塗装専門の業者の職人の中には、こだわりが強いことで工期が延長することも考えられます。
天候によって施工しないこともあるので、予定通りに塗装が終了しない可能性もあるので注意が必要です。

■外壁塗装をDIYで行うメリットとは?

外壁塗装をDIYで行う際には以下のようなメリットがあります。

・デザインを自由に決めることができる
DIYなので、自分の好きなデザインを外壁に施すことができます。
色を決めることだけではなく、色の組み合わせも自分の好みにでき、イラストを描くことも可能です。
完全オリジナルの家にすることができます。

・外壁塗装の費用を抑えることができる
塗装専門業者に頼むよりもDIYの方が費用を抑えることができるでしょう。
ただし、家の形状や周辺の環境によって金額に違いが出てきますが、2/3の金額で塗装ができることもあるので費用を抑えたい人には向いているでしょう。

・家族で塗装可能
外壁塗装を家族で行うことで、コミュニケーションを図ることもできます。
家づくりを家族ですることで思いで作りの一環にもなり、家族の絆が深まることも考えられます。
外壁塗装の出来上がりにムラができることもありますが、思い出の一部として残すことができます。
また、自分たちで外壁塗装をすることで、より家に愛着を湧かせることができ大切に扱えるでしょう。

・他人を気にせずにいられる
塗装業者が施工している最中は、業者の目を気にしてカーテンを閉めっぱなしにすることも多いでしょう。
ですが、DIYでするのであればカーテンを閉める必要がないだけではなく、他人の目を気にすることがないので、気を使う心配がありませんので安心です。

・業者選びで失敗する心配がない
塗装業者の中には悪質な業者や技術が無い業者なども稀にあるため、失敗する可能性もあります。
どの業者にすれば良いのか悩む時間もないので、快適に外壁塗装が行えるでしょう。

■外壁塗装をDIYで行うデメリットとは?

・リスクがある
外壁塗装では足場を使用するにしても、高い位置で作業を行うので怪我や事故が発生するリスクがあります。
転落、有機溶剤の吸引、感電などDIYで行う際には事故の報告もあるので最新の注意を図って行うことが大切です。
また、足場があることで空き巣などの盗難の被害も確認されているので気をつけましょう。

・時間が掛かる
塗装業者に依頼をすると、2週間前後で外壁塗装の工事は終わります。
ですが、自分で外壁塗装をするので人数などの問題もあり時間が掛かることが予想されます。
日常生活にも影響が出てくる可能性もあるので、家族の協力が大切になります。

・品質の低下
専門の業者ではないのでムラが出きる可能性が高いです。
早い段階で塗膜の剥がれが発生することも考えられるので、外壁塗装をする頻度が多くなることもあります。

以上のように、外壁塗装塗装業者に依頼する場合もDIYで行う場合もメリット・デメリットがあることがわかります。
どちらが良いのかは家族でしっかりと相談して決めることが大切です。

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