■防カビ塗料の特徴
外壁にカビや藻などが生えてしまうと、喘息やアレルギーを発症させる危険性があります。
そんなカビを防ぐために外壁をこまめに掃除する方も多いでしょう。
掃除をする時に市販のカビ取り洗剤などを使うこともあるかと思いますが、なかなか効果を発揮してくれない…などと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
日本で販売されているカビ取り洗剤などは、13種類の特定の菌の内、3~5種類の菌に効果があればカビ取り洗剤などに認定してもらうことが可能です。
しかし、外壁のカビや藻は57種類もあると言われており、市販のカビ取り洗剤などでは対処しきれないこともあります。
そこでおすすめなのが、防カビ塗料でカビの発生を防ぐということです。
防カビ塗料にはカビを死滅させる成分が塗料にプラスされているため、防腐剤を含む塗料よりもカビの繁殖防止に優れた効果を持っています。
■ 防カビ塗料のメリット
・汚れに強い
カビはほとんどの有機物を栄養源に繁殖していきます。
そのため、塗料の有機物や汚れも繁殖の原因になってしまうのです。
防カビ塗料を使うと、カビや藻だけではなく汚れの付着も防ぐこともでき、カビが繁殖する原因を抑えることができます。
・美観が長く続く
防カビ塗料を使うことで外壁が汚れにくく、さらにカビや藻の繁殖を防ぎ、長期間美観を保つことが可能です。
カビが防止できることで美観維持だけではなく、健康状態の悪化や建物の劣化などを防いでくれます。
・他の塗料と混ぜて使える防カビ塗料がある
防カビ塗料の中には無添加の塗料もあり、そのような塗料なら他の塗料と合わせて使うことも可能です。
下塗りとは別に塗り、他の塗料と混ぜ合わせることもできます。
・部分的な塗料も可能
外壁全体を防カビ塗料で塗ってしまうと費用がかかってしまいますが、業者によっては部分的に防カビ塗料を塗ることもできます。
外壁ではカビが特に発生しやすい方角が北と西なので、他の面は別の機能性塗料を塗るなど使い分けるという方法も良いでしょう。
■防カビ塗料のデメリット
・防カビ効果はメーカーや塗料の種類によって変わる
カビ防止に優れた防カビ塗料ですが、デメリットとして機能性はメーカーや塗料商品によって異なることです。
塗料の種類によっては対応している菌の数が異なったり、耐用年数も異なったりします。
・5~6年で塗り替えが必要
防カビ塗料はメーカーや塗料によって耐用年数が異なります。
防カビ機能が劣化してしまうと、正常に機能せずカビや藻が生えてしまう可能性が高いです。
それを防ぐためにも、5~6年に1回は外壁塗装のメンテナンスを行いましょう。
このように、防カビ塗料にはメリットだけではなくデメリットも存在します。
防カビ塗料のメリットを活かしたい場合は、防カビ塗料を使用する前にどんな種類があるのか、対応する菌はどれほどあるのかをチェックすることが大切です。
また、メンテナンスは定期的に行うことで美観を保持することができるでしょう。