近年はDIYが人気となり簡単なものは自分で作ったりする人も多いでしょう。
塗装に関してもウッドデッキなどは簡単そうに感じるため、自分で行う人が多くみられます。
ですが、ウッドデッキの塗装はちょっとしたミスで後戻りのできない事態になることも考えられます。
そんなウッドデッキの塗装に関する注意点を紹介していきます。
■塗装前のウッドデッキの下処理が重要
ウッドデッキは木目があることで木材らしい外観となります。
その木目を残すには下処理をしっかり行うことで綺麗な塗装が可能です。
まず、塗装前には必ず掃除を行いましょう。
小さなゴミが残ったまま塗装をしてしまうと、ゴミの上から塗ることになるので仕上がりが汚くなってしまいます。
雑巾などを使用して、細かいゴミまでしっかりと拭き掃除で取り除きましょう。
水拭きでも落ちない汚れは中性洗剤を使用して汚れを落とし、カビなどがある場合はブラシを使うと綺麗に落とすことが可能です。
洗剤が残っていると仕上がりにも悪影響を及ぼすので、しっかりと洗い流しましょう。
また、古い塗装が変色をしている場合には磨いて塗装を剥がしておくようにします。
研磨紙を使用してウッドデッキの表面を研ぐと色ムラなどが無くなり、塗装を施した際にも綺麗な木目を残すことができるのでぜひ使ってみてください。
ウッドデッキを長年使用していると、釘が錆びていたり飛び出していることが考えられます。
釘が飛び出していないか、錆びていないかを確認し、異常があれば新しい釘を打つようにしましょう。
上記のような下処理をしっかりと行えば、綺麗な仕上がりになりやすいです。
■塗装の前にはウッドデッキをしっかりと乾燥させよう
塗装の際に意外と見落としてしまうことと言えば「乾燥」です。
ウッドデッキが濡れたまま塗装をしてしまうと仕上がりも悪くなってしまいます。
塗装の前にはウッドデッキを掃除するので、掃除の後は3日間くらい乾燥させることが理想と言われています。
3日後の塗装が難しいのであれば、最低でも天気の良い日に1日間は乾燥させるようにしましょう。
しっかりと乾燥させることで塗料が浸透しやすくなります。
■塗装では養生も重要
ウッドデッキの塗装でも養生は大切です。
仕上がりを良くしたいのであれば、塗料を付けたくないサッシや外壁などにきちんと養生を施しましょう。
このひと手間を加えることで、仕上がりにも大きな違いがあります。
塗料用マスキングテープは、ホームセンターなどでも販売されているので手軽に購入することが可能です。
■塗料に関する注意点
ウッドデッキを塗装する際には、塗料にも注意しましょう。
木材に使える塗料ならどれでも大丈夫と勘違いしている人も多いのですが、ウッドデッキに適した塗料を使わなければ仕上がりに影響が出るだけではなく、耐久性にも違いが表れてしまいます。
1番重要なことは、塗り替えであれば「前回使用した塗料と同じ種類の塗料を使用する」ということです。
塗料には水性塗料と油性塗料があります。
水と油なので塗っても馴染みにくく仕上がりが悪くなってしまいます。
水性のものを使用していたのであれば、必ず水性の塗料で塗装するようにしましょう。
前回の塗装が剥がれ落ちている状態であれば、どちらの塗料を使用しても構いません。
・水性塗料
耐久性・耐水性を高めた塗料なので安心です。
塗料特有のニオイが無いので塗りやすく、近隣住民への影響も少ないと言えます。
乾燥の際に湿度などに影響されやすいので注意が必要ですが、近年は豊富なカラーが人気でDIYにもよく利用されています。
・油性塗料
水性塗料よりも安価な点が魅力です。
乾燥の際は水性塗料と違い、湿度などの影響を受けにくいですが、ニオイがあるので注意しましょう。
・防カビ、防藻性塗料
木材は水分を吸収しやすいのでカビが発生するリスクも高いです。
カビや藻を予防してくれる塗料を使用すれば安心できるでしょう。
・地球に優しい性質を持つ塗料
植物由来の成分が含まれている塗料もあります。
子供やペットがいる場合にも安心して使えるので人気が高まっています。
■塗装する際の注意点
下処理や乾燥、養生、塗料の準備などが整ったら、いよいよ塗装していきます。
ローラーや刷毛を使用してただ塗っていくだけでは綺麗に塗装できません。
まず、塗料をしっかりとかき混ぜましょう。
塗料は色々な成分を合わせて作られているので、時間が経過するとその成分が底に沈んでしまいます。
沈殿したまま塗装してしまうと色ムラが発生しやすくなってしまうので、使う前には容器を振ることと混ぜることで成分を均一化してから塗るようにしましょう。
次に塗る時の注意点です。
順序としては、隙間などの細かい部分を塗装し、床板などの大きな部分に移るようにします。
床板の隙間などを塗らないと仕上がりが汚くなってしまうので必ず細かい部分から塗っていくようにしましょう。
刷毛を使用すると隙間もしっかりと塗ることができます。
次に床板は、1枚1枚丁寧に木目に沿って塗りましょう。
木目を気にせず一気に塗ってしまうと、色ムラができる原因になるほか、綺麗な木目が出ずに仕上がりが悪くなってしまいます。
適度な量の塗料を刷毛などに付け、丁寧に塗っていくことが大切です。
また、1度塗りでは綺麗に塗装されないので少なくとも3回重ね塗りを行い、綺麗な仕上がりのウッドデッキを目指しましょう。