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高圧洗浄は必要?依頼前に下地処理や塗装作業の留意点を確認!

目次

高圧洗浄

外壁塗装の工事が行われる前に、高圧洗浄が行われます。
この高圧洗浄は家の規模によってはかなりの費用がかかりますが、工事をする上で大切な役目があるのです。
では、なぜ外壁塗装では高圧洗浄が必要なのでしょう?
今回は高圧洗浄が必要な理由と、依頼前に行う下地処理や塗装作業の留意点についてご紹介していきます。

外壁塗装で高圧洗浄が必要なワケ

■高圧洗浄の必要性について

外壁の表面にできる塗膜は、紫外線や雨風の影響により、少しずつ劣化していきます。
その劣化は少しずつ粉化するチョーキングという現象として現れるのです。
チョーキングが起きたまま塗料を塗ると、新しい塗料は劣化した古い塗料と一緒に剥がれてしまいます。
そのため、外壁との粘着力を高めるために、外壁の古い塗膜を取り除くために、高圧洗浄が必要なのです。
そして、高圧洗浄は古い塗膜だけではなく、カビや藻、コケなどの汚れを落とす役割もあります。

■高圧洗浄機の威力は強力

高圧洗浄機は水の威力が通常より強力というイメージを持つ方も多いでしょう。
しかし、高圧洗浄機は水で体を貫通してしまう事故や、人に向かって打つと傷害罪で逮捕されてしまうほど、恐ろしい威力を持っています。
ウォータージェットという水流では、硬い鉱石としてとしても有名なダイアモンドを切断することが可能です。
外壁塗装で使用する高圧洗浄機はこれほど危険な威力は持っていませんが、通常の水圧より大きい力により、外壁の汚れを洗浄します。

■業者によっては高圧洗浄をしないところもある

昔は高圧洗浄機がなく、主にブラシやサンドペーパー、ワイヤーブラシを活用して汚れを落としていました。
その風習から、昔ながらの業者で高圧洗浄機を使用しない場合もあります。
そのような業者が手抜き業者とは限りませんが、チョーキングの粉やデコボコ、トゲトゲの外壁は洗浄が大変なので、高圧洗浄が望ましいです。
高圧洗浄が行われるのか、契約前に確認しておきましょう。

■高圧洗浄で落としきれない汚れもある

高圧洗浄はとても強力ですが、それだけで全ての汚れを落とすことは難しいです。
高圧洗浄で落とせなかった汚れは、職人の手によって薬剤などを使って落としていきます。
また、高圧洗浄をしても乾燥させるとチョーキングの粉が少し残っている場合もありますが、これは取り除けなかった古い塗膜である可能性が高いです。
高圧洗浄を続けると下地に影響が出る場合があるので、ある程度のタイミングで洗浄をやめなくてはなりません。
もし多少粉が残っていても、塗膜の密着を良くするプライマーやフィラー、シーラーなどの塗料を塗るので安心です。

バイオ洗浄とは?

高圧洗浄も強力ですが、それでも取り除けない汚れなどがあります。
そういった時はバイオ洗浄を利用してみましょう。
バイオ洗浄がどんなものなのか、安全性は大丈夫なのかなど、気になるポイントについて解説していきます。

■バイオ洗浄とは何?

外壁や屋根などを塗装する際に、下地をきれいにする必要があります。
その際に行うのがバイオ洗浄となります。
バイオ洗浄は、カビやコケ、藻などの除去や再発防止のために下地を高圧洗浄することです。
高圧洗浄のみであれば水だけとなり薬品は使われませんが、バイオ洗浄なら徹底的な除去や再発防止を行うことができます。
バイオ洗浄が高圧洗浄と大きく違うのは、繁殖が進んでしまったカビやコケでもきれいに取り除くことができるところです。
なので、高圧洗浄では取り除くことができない部分もきれいにすることができるのです。
湿気の多い河川や田んぼなどが多い地域の方や、外壁材の仕様で高圧洗浄では汚れや取りにくい場合は、高圧洗浄よりもバイオ洗浄の方が向いているだけでなく、きれいな外壁を長く保つことができるのです。

■バイオ洗浄のメリットはあるの?

バイオ洗浄のメリットはいくつかあります。
まず、外壁のカビやコケ、藻など落ちにくい汚れなども根こそぎ落とすことができ、カビやコケ、藻などの再発を防いでくれます。
また、高圧洗浄では強い力を外壁に当てることで汚れを吹き飛ばしているため、何度も高圧洗浄を当てた部分には力が多くかかってしまい、目地のシーリング材などが傷んでしまう可能性があります。
それに比べるとバイオ洗浄であれば、水圧などの負担がなく薬剤でカビを落とすので負担が軽減されるだけでなく、素材に負担をかけることなくきちんと汚れやカビが落とせます。
また、新たに塗装を塗り直す場合には、素材の表面に少しでも汚れが付いてしまうと接着力が弱くなり、何度塗り重ねても塗料が下地に付かず持ちが良くなりませんが、バイオ洗浄できちんと落としてあれば塗料の持ちも格段に違ってきます。

■バイオ洗浄はどんな方法で行うのか?安全性はあるのか?

バイオ洗浄は、洗浄剤を馴染ませるために高圧洗浄で全体的に濡らしていきます。
濡れた状態で噴射器やローラーなどで薬剤を散布していき、汚れが浮かん高圧洗浄で掃除していきます。
汚れた部分も擦らずに落としていくので、傷がつくこともありません。
バイオ洗浄は植物成分を主原料としているものが多く、洗浄効果が高いだけでなく安全性も高くなっています。
また抗菌効果や殺菌効果もあり、自然や環境に配慮された洗浄剤でもありますが、家庭材縁や池に鯉などを飼っている場合は事前に必ず業者に相談してみましょう。

下地処理の留意点を確認

外壁塗装の仕上がりは外壁の汚れや塗料をしっかり落とすことが大切です。
しかし、高圧洗浄以外の作業も正しく行われないと、仕上がりや本来の性能を引き出せない外壁塗装となってしまいます。
プロの業者に任せれば安心だと思いますが、中には下地処理が甘くてトラブルになるケースこともあるのです。
そうならないように、契約前にあらゆる疑問を聞いて不安を解消し、ミスマッチを防ぐことが大切だと言えます。
それでは、業者への確認材料として下地処理での留意点をいくつかご紹介していきます。

■外壁の状態をしっかり確認してもらうこと

外壁の状態は地域環境や方位、経年などあらゆる条件で変わるため、依頼者が気付かなくてもプロの目では悪い状態と診断することがあります。
悪い状態も状態に応じて正しい処理や補修が必要であり、簡単に確認しただけで処理をせずに塗装を行うと仕上がりが悪くなったり、本来の性能が発揮されなかったりするトラブルになります。
トラブルを回避するためにも、外壁の診断をしっかり行ってくれるか、劣化部分はどう補修するのか事前に確認しておきましょう。

■近所に注意喚起や挨拶をするか

外壁塗装業者は塗装作業の前に依頼者へ挨拶しにくるでしょう。
それは当然のことですが、隣家や近所にも挨拶するのか確認してください。
外壁塗装は大きな音を立てる工事ではありませんが、高い部分の塗装をするとなると足場を建てる必要があり、その設置工事で騒音が発生する恐れがあります。
また、高圧洗浄も威力が強い分、音も大きくなりやすいです。
さらに高圧洗浄により水が飛び散り、依頼者宅の洗濯物や車、外に出ている物が水浸しになることもあるでしょう。
水は依頼者宅だけではなく、隣家にも被害を及ぼすことがあります。
塗料の臭いで気分が悪くなることや、足場が崩れて下にいた人が怪我をする危険性もないとは限らず、外壁塗装であっても近所に迷惑がかかることは十分にあるでしょう。
依頼人だけではなく、外壁塗装業者自体が近所や挨拶回りや注意喚起を行ってくれるか確認してください。

■高圧洗浄を正しく行ってくれるか確認

養生は塗料の飛び散り被害を防ぐだけではなく、高圧洗浄による水の侵入を防ぐためにも施されます。
依頼宅はもちろん、水の被害に遭いそうな隣家や備品、自動車・自転車などに養生をしてくれるか確認してください。
また、作業中は水が人にかかってしまうこともあるので、立ち入り禁止の措置をしてもらえるか聞いてみるのも良いでしょう。
高圧洗浄は劣化具合により水圧の調整が必要ですが、外壁を破損させるような雑な洗浄をしないか高圧洗浄の流れを確認しておきましょう。

■劣化に応じた下地補修の確認

塗膜の劣化を放置していると下地自体も劣化している恐れがあります。
劣化にも様々あるため、劣化に応じてどんな下地補修が施されるのか確認しておきましょう。
では、主な劣化症状と補修方法をご紹介します。

・モルタルのクラック

クラックはひび割れを意味します。
モルタル壁はクラックがおきやすく、放置するとひびから水が侵入して内部を腐食させる危険があるので早急な補修が必要です。
0.3mm以上のクラックの場合、シーリング材を充填してクラックを埋めていきます。
シーリング材も様々な種類があるため、仕上げ材やクラックの大きさによって選ぶ必要があります。

・サイディングの反りや浮き

かつてはモルタル壁が主流ですが、現在はサイディングボードの外壁が増えています。
モルタルに比べてクラックが起きにくく、耐久性の高さやデザイン性が人気の理由でしょう。
そんなモルタルも塗膜の劣化により水分が吸収され、ボードの反りや浮きの症状があらわれてしまいます。
反りや浮きに対しては釘を使い、平滑に止めて補修するのが一般的です。
ボードの劣化が激しい場合は重ね張りや交換が必要になります。
また、サイディングの劣化は目地部分が細くなっているか、ひびが入っていると考えられるでしょう。
その場合はシーリング材を新しく充填しなおすか、既存のシーリングに重ねて充填する補修が欠かせません。

・コンクリートのクラック、鉄筋腐食、爆裂

コンクリートの外壁も塗装で耐久性を高めることができます。
0.3mm以上のクラックが起きている場合は、VカットかUカットを施し、樹脂モルタルもしくはシーリング材での補修が必要です。
鉄筋の腐食に関しては錆びを予防するために防錆び処理を行い、爆裂した部分は樹脂モルタルなどを使って埋めていきます。

■塗料の劣化に関する処置

下地ではなく、塗料が劣化して膨れや浮き、剥がれといった症状があらわれることも多いです。
既存の塗膜を剥がさずに塗装を行うと、下地との密着性が悪くなるので塗装してすぐに塗膜剥がれのトラブルが起きてしまいます。
高圧洗浄や工具で既存の塗膜をしっかり剥がすのか、洗浄方法はしっかり確認しておきましょう。
また、模様がある塗膜を部分的に除去するケースもあります。
補修時に模様が合わないと仕上がり精度が下がってしまうため、模様のある塗膜に対しても丁寧な処置を施してもらえるか確認してください。

外壁塗装には欠かせない!「ケレンがけ」とは?

外壁塗装の見積もりを見た時に、「ケレン」という言葉が書いてある項目がみられます。
あまり見慣れない言葉なので、何のことなのかよく分からないという方も多いでしょう。
しかし、実は外壁塗装前に行う下地処理としてとても大切な作業の一つなのです。
今回は外壁塗装におけるケレンがけとはどういったものなのかをご紹介します。

■ケレンがけとは?

まずケレンがけを、簡単に説明すると磨き作業のことで、外壁塗装作業の中で最初に行う作業です。
紙ヤスリ・電動ヤスリなどで塗装を開始する前に擦って磨いておくことで、元々あった塗装を剥がしたり、鉄などの金属部分にあるサビを取ってくれるという作業になります。

外壁塗装の現場において、まずはケレンがけから作業が進められるという場合も少なくありません。
「どうせ古い塗装は新しい塗装を塗ってしまえば分からなくなるから必要ないのでは?」と思われる方もいらっしゃいますが、ケレンがけを行うことによって様々なメリットを生み出します。

■ケレンがけを行うメリット

ケレンがけを行うメリットとしては、まず外壁の鉄部分のサビを落とすことでしっかりと塗装を行える状態にします。
もし、サビが付いたまま塗装をしてしまうと、塗料が外壁に付着する前に塗料がサビの中に入り込んでしまうのでサビが浮き出てしまい、再び目立ってしまいます。
そのため、ケレンがけをしてサビをきれいに落としてから塗装することで二度手間にならなずに済みます。

これはサビだけではなく汚れでも同じことが言えます。
汚れがあるとなかなか新しい塗料も外壁にくっつきづらくなってしまいますが、きれいに落としてから塗布すればそのような問題も起こりません。

次に、毛羽立ち・剥がれなどがある時にケレンがけを行うことでしっかりと新しい塗膜を張り付けることができるようになります。
外壁の毛羽立ちや剥がれなどがある状態で塗布すると、これらが塗膜が引っ張られてしまい、再び塗装が剥がれてしまう可能性があります。
このようなことにならないために、ケレンがけで毛羽立ちや剥がれをなくしていきます。
いくら良い塗料を使ったとしてもケレンがけを行わなければ耐用年数も低くなってしまいます。
古くなった塗膜を落として新しい塗膜と外壁の密着性を高めるためにもケレンがけは欠かせません。
しっかりとした外壁塗装をするにはケレンがけを必ず行うべきでしょう。

■ケレンがけにも種類がある

ケレンがけにはいくつか種類があります。

・ケレン1種

ケレン1種は、外壁の鉄部分の状態がサビで酷く腐食している場合に適用されることが多い方法です。
鉄部分が見える状態になるまでしっかりとケレンがけを行います。
道具はサンダーやスクレーパー、ブラストなどを用いて取り除いていきます。
ただし、ケレン1種はかなりサビがついて腐食してしまっている状態の物件でしか利用できず、さらに『酸洗』といった化学処理による洗浄が行われるため、環境への配慮等からあまり一般家庭では使用されない方法でもあります。

・ケレン2種

ケレン2種は、酸洗などの薬剤は使用せず、工具だけを使ってケレンがけをしていく方法であり、1種に比べると採用率は高めとなっています。
パワーブラシやニューマチックハンマーといった工具を使ってサビなどを取り除くだけでなく、電動工具を利用できない場合でもスクレーパーなどを代用することでサビをきれいに落としていきます。
もしもサビの状態が酷いという時は、2種を選択しましょう。

・ケレン3種

ケレン1種や2種と違って3種では軽度の劣化やサビ・汚れ・古い塗膜などがある外壁に行う方法です。
比較的安価となっているため、一番採用されることが多いケレンがけとなっています。
特に劣化していない外壁に関してはそのままの状態で残しておけるので、余計な費用がかからないといった特徴があります。

・ケレン4種

ケレン4種では、汚れやサビなどが多いお家の外壁塗装に比べて、まだあまり汚れておらず、表面を素早くケレンがけを行うことによってきれいにする方法を言います。

■ケレンをきちんと行ってくれるのかチェックしよう

ケレンは基本的に見積もり書でチェックできますが、中にはケレンではない単語で書かれている場合があります。
例えば窯業系のサイディングだったり、木製の外壁を使用している場合は、見積書には「研磨紙刷り」と書かれていることがあります。
他の作業とまとめて「素地ごしらえ」と書かれている場合もあります。
もしもまとめて書かれているようなら、素地ごしらえの中には「ケレン作業は入っているのかどうか」を確認しておくと良いでしょう。

業者に見積もりを出す時「ケレンがけは毎回行っているのか」ということを尋ねることで、安心して依頼をすることができるでしょう。
古い塗膜がそのままの外壁に新しい塗料を塗ったところで、きちんと付着してくれません。
それほどケレンがけという作業はとても大切なものになります。
今検討している外壁塗装業者があれば、事前に聞いておくようにしましょう。
依頼をしてからケレンがけ作業が行われれるか確認を失敗してしまいます。
後悔のない外壁塗装にするためにも、事前の確認がポイントとなります。

塗装作業の留意点を確認

下地処理が終わると塗装作業に入ります。
塗装は2回から3回行われるため、1日で作業が完了することはありません。
工事中もストレスを減らして塗装を行ってもらうためには、塗装作業も正しく行ってもらえるか確認が必要です。
ここからは塗装作業中の留意点をご紹介します。

■正しく養生してもらえるか確認

養生は塗装箇所以外の部分を塗ってしまったり、損傷させたりしないように施されます。
塗装作業中は玄関ドアや窓も養生されますが、開口部の開閉が可能な養生か確認しましょう。
養生は風でシートやビニールが飛ばないようにしっかり固定されますが、風の影響で落下した塗料は養生範囲外に飛散する可能性があり、その対策も考えてあるか確認しておくと、近隣トラブルを回避できます。
湯沸かし器やお風呂の給排気口の養生も行われますが、給排気に支障が生じないか、作業ごとに取り外してもらえるかも聞いておきましょう。

■不備のない塗装作業をしてもらえるか確認

塗装作業が始まる前に下地処理が完璧かどうか確認されます。
この作業が怠っている業者は後から下地処理の不具合が見つかり、トラブルに発展することが多いです。
下地処理に問題がなく、飛散防止も確認できたら塗装作業に入ります。
塗装は契約した仕様に合わせて行われるため、お願いした仕様どおりに塗ってもらえるか事前に確認しておきましょう。
塗装では塗り残しや塗料の垂れ、色ムラ、汚れの付着など仕上がりに関するトラブルも多いです。
仕上がりの質は職人の腕にかかっているので、契約前に実績を見せてもらうと安心でしょう。
外壁塗装は気温が5度以下、湿度が85%以上の場合は塗装ができません。
塗装はしっかり乾かないと2度目や3度目の塗装時に密着性が悪くなるため、気温が低い時や湿度が高い時、雨や雪の日は塗料が乾きにくいので適していません。
気象条件が悪い日に塗装作業をしないか、スケジュールを確認しましょう。

■工具の扱いや管理が正しいか確認

外壁塗装では塗る範囲や仕上げに応じてハケやローラーブラシ、スプレーガンなどの工具を使用します。
この工具が整備されていないと仕上がりが悪くなる可能性があるので、しっかり整備された工具を使用するか確認してください。
塗料は未開封の状態で搬入するのが一般的ですが、直射日光や高温多湿の場所に保管されていると塗料の性質や色が変化する可能性があります。
溶剤塗料やシンナーは特に厳重管理が求められるため、使用する塗料や工具の管理不足がないかどうかの確認も重要です。
また、塗料のついた布片が自然発火を起こすこともあるため、防火対策の意識や作業後の処理も確認しておきましょう。

■ハケやローラーブラシの扱いを確認

ローラーブラシは広範囲を塗る際に便利な工具です。
しかし、各工程の塗材に適している場合と適さない場合があるので、工程に応じて正しく使い分けられているか、工具の使い方を聞いてみると良いでしょう。
少し乾燥した状態で塗継ぎ部分を重ね塗りすると、パターンが変わってしまいます。
また、厚塗りに向いた多孔質ローラーでパターン付けする場合、目の大きさでパターンのサイズも大きく変わるため、同じ目のローラーが使われることを確認してください。
塗り残しが多い隅やチリ回りも小さなハケや専用ローラーを使い、全面が均等に塗装する必要があります。
仕様するハケやローラーの抜け毛や塗料のカスが仕上げに影響するため、工具の整備が正しいかどうかも重要なチェックポイントでしょう。

■缶やバケットの置き場や養生剥がしを確認

塗装では下げ缶やバケットを作業範囲の近くに置く必要があります。
高い位置での塗装作業では缶やバケットも高い位置に置くため、何かの拍子で缶やバケットが落下してしまう恐れがあるでしょう。
大量の塗料が飛散するだけではなく、下にいる人が怪我をする危険性もあります。
地上であっても缶やバケットにつまずき、缶やバケットが倒れて塗料が流れ出てしまうでしょう。
塗料が植物や備品に付着すると取りづらいので、缶やバケットの置き場に配慮して作業できるかどうかも重要です。
塗装が不要な部分をテープで養生しますが、乾燥するとテープを剥がす際に塗料の浮きが生じるため、塗料が乾かないうちに剥がします。
粗悪な作業だと見切り線が乱れ、さらに粘着剤が残ってベタベタすることがあるでしょう。
塗装作業だけではなく、細かい部分にも配慮があるか業者に確認しておいてください。

■吹き付け塗装を確認

リシンやスタッコ、タイル拭き仕上げにしたい場合、スプレーガンを使用して吹き付け塗料が行われます。
仕上がりによってスプレーガンの種類や口径のサイズ、圧力が異なるので、使うスプレーガンなどを事前に聞いておくと良いでしょう。
スプレーガンは騒音や排気も気になるため、近所に配慮した施工を行ってくれるか、作業をする前に近所へ挨拶してくれるか確認してください。
挨拶回りが不十分だと近所から苦情が届き、近所トラブルに発展する可能性があります。
吹き付け塗装は手塗りよりも塗料が飛散しやすく、臭いや塵、ほこりの拡散もしやすい技法なので、それらの防止対策についてもあらかじめ確認しておきましょう。

外壁塗装後の留意点を確認

業者に外壁塗装を依頼する際には、作業後のチェックも欠かせません。
毎日工事が行われますが、終業時に行うチェックや塗装が完了した時点で行うチェック、足場の解体時に行うチェックなど様々です。
全てを業者任せにしてしまうと、後々問題が発生する場合もあるので気をつけましょう。

■作業終業時のチェックするポイント

外壁塗装が完了するまでは毎日業者による作業が行われます。
業者は最新の注意を払って作業を行っていますが、見落としている部分や慣れ合いによって適当さが出てくることもあり得るのです。
依頼した側にとっては、しっかりと作業をしてもらわなければ、外壁の寿命にも関わることなので業者が帰った後にはできるだけ点検を行うようにしましょう。

・片付けがされているか確認

まず、家の周辺にゴミや工具、塗料や養生に使う道具などが散乱していないか確認しましょう。
ゴミが捨てていなかった場合には、風で飛んでしまう可能性もあり近隣住民に迷惑を掛けてしまう可能性もあるので、しっかりと確認することが重要です。
また、機材などが整理していない状態で置いてある場合には、見た目の問題があるだけではなく躓く危険性もあるので、翌日に片付けるよう業者に伝えましょう。

・出入り口や窓の確保がされているか確認

外壁塗装時には、塗装が周辺に飛び散っても大丈夫なように養生が施されています。
出入り口や窓だけではなく、換気扇や排気口にも養生がしてある場合が多く、毎日の作業終了後には一旦養生を外します。
ですが、見落としがあって付けたままの状態になっていることも考えられるので、周りをしっかりと確認して見落としがないかチェックしましょう。
特に換気扇や排気口は忘れがちなので注意が必要です。
養生がされたまま使用してしまうとトラブルを招く危険もあるので、業者にもしっかりと点検を行うよう伝えておくことが肝心です。

■外壁塗装が完了した時点でのチェックするポイント

毎日行われた作業が終了して外壁塗装が完了した際にも、同じように自分でチェックを行うことが肝心です。
特に足場が残っているうちに確認をしておくことで、脚立に上っても見ることのできない場所を自分の目でチェックすることが可能になるので安心です。

・塗り残しがないかの確認

塗り残しが最大のチェックポイントでしょう。
目の届く範囲に関しては塗り残しをしてしまう業者は少ないでしょうが、高い位置や狭い部分のほか、窓枠の下など低い位置にある外壁の一部が塗られていない可能性もあるので、細かな部分までしっかりと確認することが肝心です。

・塗料が垂れている部分がないかの確認

塗料を多く塗ったことが原因で垂れてしまっている可能性もあります。
基礎部分に塗料が付着していたり、水滴のようにコンクリート部分や砂利に塗料が垂れていることも考えられるのでチェックしましょう。
また、亀裂の確認も必須です。

・塗料の飛散がないかの確認

塗装作業時の留意点でもあるように、外壁塗装が完了した際にも塗料の飛散がないか確認しましょう。
また、養生が浮いてしまったことが原因で隙間から塗料が入り込んできれいに塗られていないことも考えられます。
一直線ではなく端部分がガタガタになっている際には、業者に塗り直しを依頼しましょう。

・傷がないか確認

外壁塗装に使用する工具や道具を誤って落としたことが原因で外壁や周辺の物に傷や損傷が見られることもあります。
窓枠や照明器具、室外機などは入念にチェックしましょう。
また、植木のプランターが破損していたり枝が折れていたりする場合もあります。

・養生の取り忘れがないか確認

意外にも養生の取り忘れのある業者は多いです。
高い位置にある養生が取り忘れていた場合には、足場が外れてからでは自分で取ることは難しくなってしまいます。
なので、高い部分や細かい部分もしっかりとチェックしておきましょう。

■足場の解体作業時のチェックポイント

外壁塗装が終了した後には足場も解体されます。
足場の解体後は外壁塗装の全貌が見れるので足もとの不安定さもなくなりチェックを行うのも安易となるでしょう。

・安全帯をしているかの確認

足場の設置や解体時には作業員の落下防止のために必ず安全帯を付けています。
ですが、少しだけだからと安全帯を付けずに作業を行う人も中にはいるので、万が一付けていない作業員がいたらトラブルを防ぐためにも必ず取り付けるよう指摘しましょう。

・最終確認

足場の解体が終わり、全ての作業が終了した際のチェックするポイントとしては、業者が持ち込んできた工具や道具などの忘れものがないかチェックを行うとともに、備品の設置位置の確認を行いましょう。
外壁塗装時に邪魔になっていた備品や、物置などは取り外して工事を行う場合もあります。
なので、工事が終わった際にはきちんと元に戻すことが基本です。
違う位置にある場合には元の位置に戻してもらうよう、業者に依頼しましょう。

外壁塗装では自分自身でチェックを行うことが大変重要です。
ですが、足元が不安定である可能性も高いのでチェック時には細心の注意を払って確認をしていくことが大切でしょう。

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