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外壁塗装で見られる気泡の原因と対策

外壁塗装 気泡

せっかく外壁塗装をしてもらったのに、よく見てみるとポツポツと小さな気泡ができていることがあります。
これはピンホール現象と呼ばれており、塗膜に穴が生じる現象です。
なぜピンホール現象が起きてしまうのかというと、適切な手順で塗装されなかったなど、手抜き工事が主な原因とされています。
このピンホール現象を放置してしまうと、雨水などの水分が塗料の裏側に入り込み、これが原因となって塗膜剥がれを起こしてしまう可能性があるのです。
また、外壁内部に強度を増すための金属やボルトを使用していると、水の侵入によって金属部品の錆や劣化などで外壁内部にも悪影響を及ぼしてしまいます。
外壁を傷つける問題と合わせて美観的にも良いとは言えないので、すぐに直してもらうことが望ましいでしょう。
では、塗膜に気泡ができる原因と対策法についてご紹介します。




■下地処理が手抜きだと気泡ができやすい

まずピンホール現象は起きてしまった原因で最も多いのが、下地処理が手抜きであることです。
特にALCという外壁は軽石のように小さな気泡が密集している素材なので、下地処理をしっかり施す必要があります。
その下地処理が十分に行われないと巣穴という空気が溜まりやすい穴が増え、乾燥後に巣穴から空気が抜けることで気泡ができてしまうのです。
下地処理では粘度の高い下塗材を刷り込むように塗ることで、巣穴を埋めていく作業は欠かせません。
このような工程が手抜きであると、経年劣化でもないのに気泡が目立ってしまいます。
塗装をする前に、どう下地処理が行われるか業者へしっかり確認してください。

■塗装の厚塗りやゴミの混入による気泡

外壁塗装では適切な量を2~3度塗りを行う工程が基本です。
その際、塗るたびにしっかり乾燥させてから、重ね塗りする必要があります。
ですが、時間短縮のために重ね塗りをせず、1度に厚く塗って終わらせる業者も中には存在します。
厚塗りをすると内側はなかなか乾かず、表面だけが乾燥してしまうので、内側の空気が外に出ようとした時に、乾燥した表面部分を壊してしまうことでことで穴が気泡が生まれてしまうのです。
また、外壁の洗浄不足や塗料にホコリや沈殿した顔料、油や水分などが混入していると、乾燥した時に浮き上がり、後から大きな穴を作ってしまいます。
対策として何度塗りが行われるのか、高圧洗浄以外にケレン作業などでしっかり汚れを落としてもらえるのかを確認しましょう。

■気温の配慮や乾燥不足が原因

高温環境で外壁塗装を行うと、塗料に含まれているシンナーが蒸発してしまい、乾燥中に抜けて穴になってしまうことがあります。
また、塗料の中には加熱処理を行って乾燥させるものもあるのですが、これらの工程で作業を早く終わらせるために、塗料を急激に加熱させてしまうことで、厚塗り同様に表面だけが乾いてしまい、内側の空気が出ることで表面の塗膜に穴が空いてしまいます。
他にも、重ね塗りの工程で十分に乾かさず重ね塗りすると、同様の理由で気泡ができてしまいます。
温度環境や工程内容、乾燥時間などをあらかじめ把握しておくようにすると安心です。

■外壁に適した塗料方法であるか

外壁では様々な質感があり、特に気泡ができやすいのはデコボコが大きな外壁です。
エアスプレーなどで吹き付け塗装を行う場合、慣れていない職人だと手順を誤る恐れがあります。
吹き付けの圧力が低いと空気量が少なく、塗料の粒子が粗いことで気泡ができることも多いです。
また、外壁塗装で使用する塗料は種類によって粘度が異なり、その粘度に適した道具を使用しなくてはなりません。
例えばローラーや刷毛など塗料の粘度に適さないものを使用し、毛の引っ張りによって空気が混入すると、その気泡がつぶれて表面化することがあります。
吹き付け塗料をする際は実績のある業者を選んだり、外壁と塗料の相性・使用する道具のことなどを詳しく聞いておいたりすると良いでしょう。

■ピンホール現象はすぐに直してもらうことが大切

ピンホール現象は放置すると塗膜剥がれや外壁内部の劣化を招きます。
もしも外壁塗装後にピンホール現象が起きたら、すぐに施工してもらった業者へ連絡しましょう。
小さい現象ならサンドペーパーなどで研磨をして再塗料、大きな気泡なら剥がして再塗料する必要があります。
なお、業者によって保険を用意しているので、施工不良が原因であれば無償で直してもらうことが可能です。
しかし、悪徳業者ではピンホール現象を保険対象外にしているケースもあります。
契約前に塗装後の不具合ではどこまで対応してもらえるのか、必ず確認しましょう。
安心して塗装を行ってもらえるように、塗装工程のことや、疑問に感じたことは施行前にはっきりさせることが大切です。
そもそも優良業者ならピンホール現象が発生することもありませんが、万が一不具合が発生してしまった時のことを考慮し、誠実な対応をしてくれる業者を選ぶようにしましょう。

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