■低汚染塗料の特徴
低汚染塗料は、塗膜に特殊なコーティング技術が施された塗料です。
この特殊なコーティング技術によって塗膜の密度を高め、汚れが付きにくくする性能を持ちます。
また、この塗膜と雨水が馴染みやすく、表面に浮いている汚れは雨水によって自然と流れることが特徴です。
たとえ、汚れが付着しても塗膜の表面に軽く付着するため、雨水が汚れと塗膜の間に入り込み、汚れを流すという仕組みになっています。
塗膜に汚れが付着しにくいので、大きなクリーニング効果を得ることができる塗料です。
そして、塗膜が汚れにくいということは、美観へのメリットだけではなく、塗膜の劣化を遅らせるメリットにも繋がります。
外壁塗料の丈夫さは建物の寿命に大きく関わるため、塗膜が長持ちする建物は50年以上も維持させることが期待できるでしょう。
汚れに強いだけではなく、建物の寿命を高めることにも有効な塗料というわけです。
■低汚染塗料で外壁塗装を行うメリット
・雨すじができない
雨すじは雨が降ると汚れと雨水が絡んでしまい、外壁に伝わることで跡が残ってしまうのです。
さらにこの流れが何度も繰り返されることで、雨すじはどんどん濃くなってしまいます。
そして、雨すじの厄介なことは、単純に外壁を掃除しただけでは取り除くことができないことです。
しかし、低汚染塗料であれば雨すじの要因となる汚れも、雨水によって流されるため、雨すじを残すことはありません。
・カビや藻が生えにくい
低汚染塗料では、防カビ・防藻効果が配合されていることが多いです。
なので、カビや藻の発生を防いで綺麗な塗膜を維持することができます。
・メンテナンスの手間が減る
低汚染塗料はフッ素塗料と同等の耐久性があるので、12~15年ほど維持することが可能です。
耐久年数が優れているので、外壁塗装のメンテナンスを減らし、さらに費用も抑えることもできます。
■低汚染塗料のデメリット
・価格が高い
低汚染塗料のデメリットとしては、優れた性能故に価格が通常の塗料よりも高い傾向があります。
しかし、ライトニングコストが大幅にカットされるとなると、価格面でのデメリット影響はそこまで大きくないと考えられるでしょう。
・職人技術が求められる
低汚染塗料の優れた効果を発揮させるためには、職人の技術や品質が求められます。
技術が低ければ、どんなに優れた塗料であっても十分な効果を発揮できず、耐久年数も大幅に下がってしまうでしょう。
高額な塗料なので実績があり、高品質な作業を行う業者選びが肝心です。
・外壁材によって塗装できない
外壁塗料にも外壁材との相性があるため、外壁材によって塗装ができない場合があります。
その点を確認して外壁塗装を検討する必要があるでしょう。