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外壁塗装の見積書は流し読み厳禁!どこをチェックすればいい?

見積書

外壁塗装では施工を始める前に必ず外壁の様子を確認し、どれくらい料金がかかるのかをチェックし見積書が作成されることになります。
しかし、見積書も内容をきちんと理解できていないと余計な料金を支払ってしまう可能性があるだけでなく、施工される時に手抜きがみられてしまう場合もあるのです。
外壁塗装業者によって見積書の書き方はかなり違っており、どこを見れば良いのか迷ってしまうこともあるでしょう。
見積書の内訳などでチェックしておきたいポイントはいくつかあります。
今回はそんな外壁塗装における見積書でチェックすべきポイントをご紹介していきましょう。
見積書のチェックポイントを知っておくことで、外壁塗装業者を選ぶ時にトラブルを防いで外壁塗装を成功させることもできます。

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見積書の内訳が詳細であるか

■見積書の内訳が詳細に書かれている業者は信頼性も高い

まずは、見積書の内訳を確認した時に、簡単に書かれてしまっている場合と、かなり詳細な部分まで書かれている場合があります。
一つひとつの工程に対して、どんな塗料が使われるのか、どんな材料が使われているのかがわかる見積書の書き方だと、とても丁寧に書かれていてどれがどのくらい費用がかかるのか理解できます。
しかし、中には大雑把にしか書かれていない場合もあるのです。
そのため、詳細に書かれている見積書を提出した外壁塗装業者の方が信頼できると言えるでしょう。

また、施工箇所もしっかりと示されていると良いです。
例えば、外壁塗装の作業前に「ここもやってほしい」と口約束だけでやってしまうと、施工してもらう時にやってもらっていなかったというケースも少なくありません。
こうしたものは見積書には書かれておらず、口約束で済ませてしまったため起こってしまうのです。
口約束ではなくきちんと見積書に記載されているかどうかをチェックしておくべきでしょう。
もし記載されていなければ、業者に記載するよう伝えておくと良いです。

■失敗してしまった事例

書かれていないことでどんなことが起きてしまうのでしょう?
具体的な事例を取り上げてみました。

業者に依頼して外壁塗装してもらったところ、外壁はきちんと塗装されていたのにベランダは手すりや床を含めて全て塗装されていなかった。
「なぜベランダは塗装されていないんですか?」と聞いたところ、「ベランダは外壁塗装で使われる塗料ではなく、専用の塗料を使わなくてはならないので別途料金が必要になります。見積書ではそのような記載がなかったのでベランダ塗装は行なっていません」と言われてしまった。
外壁塗装というと外側は全て塗装してもらえるのでは?と考えていたため、そこで業者と揉めてしまった。

このような事例は意外と多いです。
今回は口約束ではなく、自分が勝手に思い込んでいた結果起きてしまった失敗事例です。
こういった事例をみると、やはり見積書をしっかりと確認することが重要だとわかるのではないでしょうか。

■見積書の「一式」という言葉に注目!

見積書を見た時に、詳細にかかれている方が良いと上記で紹介しましたが、初めて外壁塗装の見積書を見る人だと、どこが詳細に書かれていて、どこが大雑把に書かれているのかわからないという方も多いでしょう。
そんな時は「一式」という言葉に注目してみてください。
一式と表記されている場合、その項目は省略されて書かれています。
一式で省略されてしまうことで、どのような施工になるのか見えてこず、結果的に手抜きの作業をされてしまうこともあるのです。

必ずしも「一式」と書かれている見積書を提出する外壁塗装業者が悪いというわけではありません。
見積書を見て気になった一式という言葉の中に、どんな作業が省略されているのか質問した時に、きちんと細かい部分まで説明してくれるところであれば問題ないのです。
ですから、見積書に一式という言葉が使われていたら、まずは質問をしてみると良いでしょう。
そこで詳細な答えが得られない場合は、あまり信用できない外壁塗装業者かもしれません。

■外壁塗装する部分の面積が正しいかどうか

見積書を見た時に外壁塗装を行う部分の面積が書かれているかと思います。
しかし、足場や塗装、洗浄においてなぜか面積に違いが出ている場合があるのです。
この原因は足場にあります。
足場というのは外壁塗装の作業を行う際に、外壁の面積と比べて少し大きめに作られます。
そうすることで足場に余裕ができ、安全に作業できるからです。
こういったこともあり、足場の面積が少し多く記載されていてもそれは問題ありません。
ですが、足場はもちろん塗装や洗浄においても通常の外壁面積よりもかなり大きく書かれている場合は、業者がわざと面積を増やして余分な費用を取ろうとすることもあるのです。
見積書で面積を確認する時は、自宅の外壁面積がどれくらいあるのかを図面などで確認してからチェックするようにしましょう。
万が一、面積がかなり大きいと感じた場合は、外壁塗装業者に指摘し説明を求めましょう。

塗料のグレードや回数確認

外壁塗装で使用する塗料は業者によってメーカーや商品名も異なります。
安全に仕上げてもらうためにも、業者がどのメーカーで、どの商品の塗料を使っているかも確認しておくことが大切です。
見積書によっては、塗料のメーカーや商品名が記載されている場合があります。
塗料の性質や性能などをしっかり調べたいときは、見積書に記載されたものをメーカーサイトなどで確認しておくと安心です。

塗料をチェックする場合、気を付けたいのは適材適所でしっかりと使われているか、という部分になります。
例えば、モルタル外壁なのか、サイディングボード外壁なのかによっても異なりますし、部分的に木材を使用していたり、タイルを使用していたりする場合でも使用する塗料に違いが出てきます。
下の外壁材に合わせて塗料を選ぶことも重要なポイントになるのです。
また、塗料はつい色ばかりを見てしまうことが多いですが、なるべく機能性もチェックしておきましょう。

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■塗料の機能性の種類

塗料の機能性というのは、外壁に塗料を塗ると塗料の成分が外壁の上に重なるため、防水効果が高まります。
機能性としてどんな塗料が挙げられるのか、チェックしてみましょう。

・防藻、防カビ性
湿気が多く日光があまり当たらない方の外壁には緑色の藻や黒カビなどが発生しやすく、外壁の美観を損なってしまう可能性があります。
こうした藻やカビ対策のために、防藻・防カビ性の塗料を使うと発生しにくくなります。

・透湿性
外壁塗料にはよくみられる防水性も、雨は弾くことができますが、外壁の内部に溜まった湿気まで外に出すことは難しいです。
外壁内部に湿気が溜まってしまうとそのまま外壁材を腐らせてしまい、白アリの発生を招いてしまう恐れがあります。
防水性はありつつ、外壁内部の湿気は外に排出することができる機能を透湿性といいます。

・弾性
弾性は名前の通り、弾力を持たせる機能を指します。
一見、外壁とは関係なさそうに見えますが、弾性はかなり重要な機能でもあるのです。
例えば、外壁に弾性のない塗料を塗ったとします。
家というのは基本的に寒さや熱さによって材料の体積が少し変わり、微かにではありますが伸び縮みをしているのです。
しかし、塗料に弾性がないと家の伸び縮みに対応できずひび割れを起こしてしまいます。
塗膜にひび割れが生じてしまえば、そこから雨水が侵入し、せっかくの防水機能も台無しになってしまうのです。
こうしたことから弾性というのは重要な機能の一つと言えます。

・低汚染性
低汚染性は、外壁を汚れにくくさせるもので、塗料にセラミックを加えて静電気を起こしにくくします。
外壁が静電気を纏っていると細かい塵や汚れが付きやすくなってしまい、汚れやすくなります。
それを未然に防いでくれる機能です。

・耐火性
耐火性のある塗料を外壁に塗ることで、万が一火事になっても燃え広がりにくくなる機能です。
ただし、完全に炎から家を守ってくれるというわけではありませんし、家の内部から火が上がれば外壁の耐火性も効果を発揮しません。

・遮熱性や断熱性
遮熱性や断熱性を持つ塗料は、外壁に塗ることで日光による温度上昇をシャットアウトすることができます。
屋根や外壁は常に日光に晒されることで夏場になると60~70℃近くまで上がってしまうこともありますが、遮熱性や断熱性のある塗料を塗っておけば外壁の温度も抑えられるので家の内部の温度も上がりにくくなるでしょう。
住みやすさを考えた時に、考慮したい機能の一つです。

このような機能の中から、自分に合う塗料を見つけてみましょう。

■塗料のグレード

塗料の機能性以外にも、フッ素やアクリル、ウレタン、シリコンなど塗料のグレードも見積書に書かれているか確認してください。
よく同じ家であっても、外壁と屋根の塗装グレードが異なるケースは少なくありません。
グレードに差があるとメンテナンスの回数も増えてしまうので、将来的に不必要な費用が増える可能性があります。

塗料のグレードは、上から順に「フッ素」→「シリコン」→「ウレタン」→「アクリル」となります。
下記の項目でも詳しくご紹介していきますが、アクリル塗料は料金だけ見ると一番安いですが、その分機能性や耐久性は落ちてしまい、5年程度で外壁塗装を再びしなくてはならない可能性が高いです。
逆にフッ素塗料は、一番値段が高く、大きい家だとその分外壁塗装にかかる料金も増えてしまいますが、機能性や耐久性は高く15年程度メンテナンスが不要になるケースもあります。
このように、グレードによってメンテナンス期間が異なってくるのです。
見積書に塗料メーカーと塗料の商品名が記載されていれば、メーカーにどれくらいのグレードのものなのかチェックすることができるので、塗料の種類や商品名が書かれているのかも確認するようにしましょう。

■塗装回数をチェックしよう

見積書に塗料の種類が書かれているか確認した後は、塗装回数もチェックしてみましょう。
「外壁塗装は1回の塗装で済むのでは?」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、実は外壁塗装の場合3回塗装する必要があります。
なぜ3回塗装しなくてはいけないのかというと、1回目の塗装で外壁と仕上げに塗る塗料が付着しやすいように「つなぎ」の役割を果たし、2回目の塗装で全体を塗ったら3回目の塗装で仕上げを行うため、3回の塗装が基本とされているのです。
ただし、例えば中塗りはやらなかったと言っても外壁を見ただけでは判断することは難しく、悪徳業者によっては回数を減らして施工する場合があります。
もし、見積書に下塗り・中塗り・上塗りという3つの項目がなく、まとめて書かれている場合は3回塗りをしてもらえない可能性があるので気を付けましょう。

下塗り・中上塗りの塗料は異なる

下塗りと中上塗りは目的が異なるため、使用する塗料が異なることをご存じでしょうか?
外壁塗装の塗料はたくさんあり、耐用年数の違いはもちろん、塗料の性能や適した外壁など特徴も様々なものがあります。
どんな塗料が使われるのか見積書でチェックすることも大切なので、塗料の種類をご紹介していきます。

■下塗りの必要性

下塗りは本塗りである中上塗りに使う塗料を密着させる重要な役割がある工程です。
外壁塗装の前に外壁に不具合があれば下地処理で修復する必要がありますが、軽い不具合なら下塗り塗料を施すだけで修復されることもあります。
また、下地を塗らない状態で本塗りを行うと、塗料が外壁に染み込む可能性があり、これも家の劣化を招くのです。
塗料の吸収を抑えるためにも下塗りは欠かせない作業と言えます。
この作業が手抜きになると、中上塗りの仕上がりも悪くなるので注意が必要です。

■下塗り塗料の種類

下塗りではどんな塗料でもいいわけではなく、外壁の状態や使われている素材によっても使用する塗料が異なります。
下塗りではどんな塗料があるのかご紹介していきましょう。

・エポキシ錆止め塗料
鉄部は錆を防止する効果がある塗料です。
錆止め塗料といっても成分によって種類があり、以前は鉛やクロムといった化学成分が使われましたが、人体の健康被害に配慮してエポキシ錆止め塗料が主流となっています。
外壁で使われることは少なく、外壁塗装と同時に行われやすい屋根や外階段の手すりなどの鉄部に使用されるのが一般的です。

・シーラー
外壁と塗料を密着させる接着剤の役割を持つ下塗り塗料です。
主に窯業系サイディングなどの外壁に使われています。
シーラーも水系と溶系に分かれており、中上塗りの性質に応じて使われます。
この相性が悪いと塗膜落ちをしやすくなるので注意しましょう。
水系なら水系の中上塗り塗料、溶系なら溶系の中上塗りの組み合わせが基本です。

・フィラー
主にモルタルの外壁などででこぼこの表面を平らにしたり、微弾性があることから軽いヒビ割れによる段差をなくしたりするために使われる下塗り塗料です。
でこぼこな表面を整える効果があるため、シーラーよりも厚く塗る必要があります。
シーラーとは異なり水系しかなく、サイディングでは使われません。

■中上塗り塗料の種類

中上塗り塗料は色を変えたり、ツヤを出したりするだけではなく、塗料によって様々な機能が備わっています。
では、次に中上塗り塗料の種類を見ていきましょう。

・アクリル樹脂
防水性能を持つ塗料で、中上塗り塗料でも安価です。
安さから新築で使われやすい塗料ですが、耐用年数は4年から7年程度と短く、長寿命が求められる現在はほとんど使われていません。

・ウレタン樹脂
アクリル樹脂同様に安価の中上塗り塗料です。
以前の住宅では良く使われており、耐久性もアクリルよりも高くなっています。
しかし、それでも耐用年数は8年から10年程です。

・シリコン樹脂
現在の主流がシリコン樹脂になります。
耐久性が高い上に価格もリーズナブル、親水性があるので壁の汚れを落としやすい多機能な塗料です。
耐用年数は10年から12年です。

・フッ素樹脂
こちらも親水性の高く外壁が汚れにくい塗料です。
耐用年数もシリコンより長い12年から15年で、耐久性はトップクラスになります。

・無機質塗料
石や砂と同様な成分が含まれる硬めの塗料で、紫外線に強い特徴があります。
耐用年数は15年から20年と長く、色褪せのリスクやカビができないメリットがある塗料です。

・光触媒塗料
フッ素樹脂と同じく12年から15年の耐用年数を誇る塗料です。
太陽の光を浴びると汚れを分解する作用が働き、雨により汚れが落ちるのでいつまでも美観を維持できます。

・クリヤー塗料
主にレンガ調などデザイン性の高い窯業系サイディングに使われる塗料です。
透明の塗料で今までの外観を変えることなく、耐久性を高めることができます。
クリヤー塗料にはシリコン、フッ素、無機の3種類があり、それによって耐用年数が異なります。

塗装する範囲をチェック!

外壁塗装の見積書は、塗料をどのくらいの量使用するのか細かく記載することができません。
そのため、塗装面積や塗装箇所で使用料を判断することになります。
もしも、業者による診断中に採寸を行っている様子がない場合は、見積書でどこを塗装するのか確認してください。
ここでは、見積書を確認する際にどのような項目に注目すべきか解説していきます。

■塗装する面積は正しいか

塗装する面積は、数社から見積りを出していると塗る面積が異なることが多いです。
見積書において正しい塗装面積とは、建てた時に渡された図面から拾い出していくことが一般的です。
具体的には、家の形をあらわす立体図から壁全体の面積を算出し、窓や玄関などの開口部など塗装しない箇所を引いた面積が正確な塗り面積になります。
図面がない時は、実際の壁面を実測しなければなりません。
1階部分の高さを3mとして計算し、壁全体の面積を出して開口部にあたる3割を引いた数字が塗り面積となります。
見積書を比較する時は、明細書があるかどうかと施工箇所の確認をしてください。
塗り面積の出し方によって、良心的な塗装業者であるか判断することができます。

■塗装箇所が実際の面積と異なるケースもある

塗装箇所は、現地調査で点検を行いながら塗装する面積を測っていきます。
これが見積りの根拠となるのですが、塗装業者によって測定方法は異なるので注意してください。
建築図面をもとに面積を出すところが多いのですが、必ずしも実際の建築物の面積が正確に一致しないこともあります。
一般的に屋根面積は勾配の角度によって面積を算出しますが、この角度がわかりにくい場合は、「経験値」によって割り出すパターンもあります。
相見積りをして塗装面積があまりに違うようであれば、どのような方法で面積を算出したのか聞いてみましょう。

■塗装した箇所がしっかり記載されているか

見積書に塗装した箇所が明確に記載されているか確認してみましょう。
外壁塗装というのは、屋根や外壁だけでなく雨樋や破風、戸袋、幹天など色々な箇所があることをご存知でしょうか?
塗装でよくあるトラブルは、依頼者が塗装してくれると思っていても業者が施工をしないケースです。
施工後、足場を外した時にはじめて塗装していないことに気づき、すでに手遅れになってしまうことはよくある話です。
最終的に業者から「この部分は見積りに含まれていない箇所です」と言われてえしまえば話は完結してしまいます。
ですから、見積りを依頼する際は塗装できる箇所は全て施工してもらうように依頼すべきです。
反対に塗装しない箇所をあらかじめ聞いておくことも必要です。
見積書では、塗装箇所を明確化しておくことがトラブル防止策にもなります。

■コーキング部分も確認しておく

外壁塗装する際は、コーキング処理を再度行うのが基本です。
コーキングすることだけを目的に足場をかけるのは費用が高くついてしまうだけなので、見積書にコーキング処理が含まれているのか確認してみましょう。
もしも、見積書に記載していなればサービスで代行する可能性はあまりみられないので「コーキング処理は必要なし」と業者が判断したのかもしれません。
単純に記載のし忘れかもしれないので、コーキング処理を希望するのであれば見積書に記載してもらうように問い合わせてみてください。

塗装漏れがあった場合は、施工後に追加料金を支払って塗装してもらうリスクが発生してしまいます。
施工前に見積書をしっかり確認しておくことで、このようなトラブルを回避することができます。
付帯部分の塗装漏れは特に多いので、塗装するのかしないのか事前に確認しておくことが大切です。
外壁塗装の見積書は、無料で出してくれるところがほとんどですから、外壁塗装を依頼する際には、必ず見積書を提示してもらい詳細について確認しておきましょう。

支払条件をチェック!

支払い条件も忘れてはいけない重要な項目です。
見積書の記載内容がほとんどどの業者でも同じといえど、確認しないままでいると後から不明瞭な使途に高額な費用がかかっているのを発見し、トラブルに発展することもあります。

■打ち合わせの段階で必ず目を通そう

支払い条件を確認するためには、見積もりを出してもらい、打ち合わせをする段階になってから契約書のことを話して書面を見せてもらうと良いでしょう。
有名な大手会社なら必ず安心というわけではなく、不明瞭な諸経費や項目などが記載されていたり、何にかかっている費用なのかわからないにもかかわらず高額な費用が記載されている場合もあります。
確かに有名であったり大手である企業であれば、高い人件費や販売経費、宣伝にかかった費用などで工事が高額になりやすく、下請け業者の方々へ支払う給料や利益もあるので必ずしも高額が悪というわけではありません。
しかし納得できない理由をつけられて、不明瞭な使途費用を支払うのは結果的に損をしている可能性が高いといえます。
そういったトラブルを回避するためにも、契約書を出してもらい一つひとつ確認を取っていき、不明瞭な部分は納得のいくように根拠を示してもらうようにしましょう。

■契約書を判断材料にするのは悪くない

契約書を見せてもらい、その内容もしっかり目を通して判断しましょう。
契約書は難解で文章量が多く、辟易とする人も多いかと思います。
しかし、業者の中にはお施主さんが不利となる契約条件を記載した契約書をだしてきたり、注意事項が極端に少ない契約書を提出してきたりと怪しいところもあります。
普通であれば、工事請負契約書には業者側における責任の所在やクーリングオフ制度などのことが記載されています。
しっかりした会社であれば、基本的にお施主さんが損になるようなことは書いていません。
工事の期間はどの程度かかるものなのか、支払いの仕方や条件はどうなっているか、またいつ支払うべきなのか、そして工事後は保障がどの程度ついていくるのかなど、契約の際にしっかりとした文章が記載されており、なおかつ質問にも丁寧に回答してくれる業者を選ぶようにしましょう。

■重要なことは書面で残す

工事代金の支払い方法や条件など、重要な決め事は必ず書面に残しましょう。
工事請負契約や注文書など、そういった重要書類を作成してもらい、契約するのは非常に重要なことです。
契約内容が非常によかったとしても、それが口頭だったりすれば後からどうとでも言えてしまいます。
たとえば値引きの交渉をしてそれが通ったとしても、書面でしっかりその内容を残しておかなければ、契約を結んだ客観的な証拠が残らず、トラブルが発生したときに不利になってしまうのです。
また、支払い条件そのものでも会社独自のルールがある場合がほとんどですので、後から確認をするためにもしっかり相談し、書面に残すようにしましょう。

■工事完了前に全額を支払う条件の会社は避ける

実際に工事を始めていかなければどうなるかわからない部分があるにもかかわらず、工事が完了する前に全額支払いを条件にする会社は避けたほうが無難でしょう。
事前にいくらかの工事費用を前払いする方針の会社であっても、まともなところであれば全体の30%ほど、高くても50%ほどが限度ですし、工事が終了してから確認を取り、問題がなければ引渡しと支払いをする会社のほうが常識的です。
このような全額先払いに固執して他の支払い基準の条件を拒んだり、全額先払いするなら値引きをすると新しく交渉しようとしてくる業者は契約しないほうが良いでしょう。

■複数の見積書を比較する時に気を付けたいこと

今まで一つの見積書について徹底的に解説してきましたが、複数の会社から相見積りをされている方もいらっしゃるかと思います。
そうした時に、見積書で比較する時にどんなことに気を付ければ良いのでしょう?

それは、価格だけで判断してはいけないということです。
これは一つの見積書をチェックする時にも活用できるポイントですが、価格が安いからと言って契約してしまうと、考えていたよりもずさんな仕上がりになってしまったり、塗料などを一番安いものにしているせいですぐに塗膜の剥がれなどがみられてしまい、結果的にメンテナンス時期を早めなければならず、余計な費用がかかってしまうこともあります。
安かろう悪かろうという言葉の通り、安さをあまりに重視しすぎるとこうした結果を招いてしまう可能性もあるのです。
複数の見積書を見た時に、一番安い会社を簡単に選ぶのではなく、「なぜ安いのか」まで追求すると良いでしょう。
上記で紹介したように塗料は何が使われているのかなど、細かくチェックすることで本当に違いというものが見えてきます。
見積書を比較する際は必ず値段だけで判断しないように気を付けましょう。

見積書に書かれている文字の量が多いと目が滑って疲れてしまう人は多いと思います。
しかし、確認を事前に怠ると後々大きなトラブルとなって戻ってくる場合もあります。
そうならないためにも、しっかりと支払い条件などには目を通し、相談するようにしましょう。

見積書でチェックしておきたいポイントをいくつかご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
見積書自体の内容は少なくても、意外とチェックする部分は多くあります。
つい見積書を流し読みしてしまう方もいますが、しっかりと読み込んでおくことでトラブルを事前に防ぐことができるでしょう。
また、見積書の内訳の見方を知っておくと、上記でも紹介したようにいくつかの外壁塗装業者を比較する時に「この業者はここがいいけど、ここがあまり良くない」など、比較するポイントというのも見えてきます。
複数の業者を比較すれば、より良い外壁塗装につなげられるので、ぜひ今回のチェックポイントを参考に見積書を比較してみてはいかがでしょうか?

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