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外壁塗装の色選びには注意が必要!イメージ通りの外壁にするには?①

色選びイメージ

色選びの前に…色彩について知ろう!

外壁塗装の色選びは意外と難しく失敗して後から後悔してしまう人も多くいらっしゃいます。
外壁塗装はそう何度も行うことはできないため、一度失敗してしまうと十数年後まで塗り替えられなくなってしまいます。
ですから、色選びは慎重に行いたいものです。
そこで、外壁塗装の色を選ぶ前に、まずは色の属性を知ることで、外壁塗装の際にどう見えるのかが分かってくるでしょう。

■3つの要素から成り立つ「色」

色というのは主に3つの要素から成り立っています。

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・色相

例えばポストの色が赤かったり、海の色は青かったり、それぞれ何となくイメージできる色があるかと思います。
これは色相というもので、ハッキリと区別されている要素となります。
赤と青は別物の色相となりますが、混ぜ合わせることで紫という違った色を生み出すことができます。
このように、色は全てがつながっており、一つの輪として表現できるため「色相環」とも言われています。
色相環は外壁塗装の色選びの際にも用いられることがあり、どの色にするかイメージを伝える場合に便利です。

・明度

同じ赤色があったとして、一方は明るい印象、もう一方は暗い印象に見える場合、これは明度が違うため、違った色に見えることがあります。
明るさが高ければ高いほど、色は白に近付き、逆に暗ければ暗いほど、色は黒に近付きます。
明度が違うだけで色の印象は大きく変わってくるため、外壁塗装でも明度には注目しておいた方が良いでしょう。

・彩度

赤色一つとっても明るい・暗いという明度の他に、鮮やかなのか・くすんでいるのかという面で色を分けることができます。
これは彩度と呼ばれるもので、彩度が高ければ高いほど現色に近く鮮やかさを増し、彩度が低ければ無彩色と呼ばれるグレーになります。
この彩度は意外と重要で、外壁塗装でも彩度を上げて鮮やかにしようと思ったら、逆に濃すぎてしまって周辺環境に合わない色になってしまった、などのケースもあります。

色相・明度・彩度の3つから色は成り立っているのです。

■そもそも色はどうして見えるのか?

そもそも色はなぜそう見えるのでしょうか。
例えば、真っ暗な中に鮮やかな花が置かれていたとしても、真っ暗な中にあるため見えません。
しかし、電気や太陽の下だと見えるようになります。
色は光があるからこそ見えるものなのです。
光は波長を持っており、その波長の高さによって色が変わってきます。
例えば700nmだと赤、400nm程度だと紫のように、色は波長によって変化していきます。
光の波長の組み合わせは虹で見ることも可能です。

色は光によって見え方も変わるため、外壁塗装の色選びには注意しなくてはいけません。
家の中でサンプルやパソコンでシミュレーションしてみるだけでなく、実際に外へ出た時の見え方が重要となります。

■配色はバランスが大切!

外壁塗装や屋根塗装の配色の決定後、改めて見直した時に目立ちすぎてしまう部分や雑然としすぎている部分が浮きだってしまうことがあります。
好きな色だけを置いた配色には、必ず弱点があり思いがけない欠点に気づくことも多いのです。
では、配色を完成させるまでに重要となるポイントをここで整理しておきましょう。

■「ひきたて」と「なじませ」で配色調整を

バランスの悪い配色は、「ひきたて」と「なじませ」で調整できれば、そんなに複雑に考える必要はありません。
外壁の色はぼんやりして見える場合はひきたてを調整し、強調しすぎてしまう場合はなじませを取り入れましょう。
ひきたてとなじませの効果は表裏一体で、ひきたてることもあればなじませることで別の部分がひきたって見えることもあります。
この両方のバランスがとれた時に配色が完成するのですが、調整が必要かどうか判断するには初心に戻ってみることです。
わかりやすく言うと、一番最初に決めた時の色よりも強くなっていないか、弱くなっていないかでチェックしてみると良いでしょう。

■ひきたてとなじませの5つの方法

①色相差を大きくする・小さくする

配色調整の最も基本的な方法です。
同じ主色であっても反対色を組み合わせるとひきたつ配色となり、近い色相を組み合わせると全体的になじんだ色になります。
色相差が大きくなるとひきたて効果が強くなり、色相差を少なくするとなじませ効果が出てきます。

②明度差を大きくする・小さくする

外壁は明度差を小さくすると見た目が落ち着き穏やかな印象になります。
反対に大きくすると生き生きとした印象になり、両方の組み合わせをうまく活用すると幅広く調整することが可能です。

③セパレーションとグラデーション

セパレーションとはそれぞれの色をはっきりと分離させていく配置型で、グラデーションとは徐々に色調を変えていく配置型です。
セパレーションはひきたて効果が強く、自由で活発なイメージになります。
グラデーションは、少しづつ色が変化していくので安心したイメージが強く全体的に自然な仕上がりになります。

④アクセントとリピート

アクセントは落ち着いた色の外壁に、小さく鮮やかな色を加えることによってシャープ感を演出することができます。
アクセントにする色以外は、できるだけ控えめな色に選択するとより変化が大きく見られます。
リピートは、同じ色調を別の箇所に取り入れることです。
一面の中に繰り返し同じ色を取り入れることで一体感が生まれます。

⑤共通の色にまとめる

外壁や屋根の色を共通の色にすると1つのまとまったグループに見え、建物全体が力強い印象になります。

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色の印象によって与えられるイメージがガラッと変わる!

色彩のことを学んだところで、続いてそれぞれの色が持つ印象をチェックしてみましょう。

■色が違うとどんな印象の変化が見られるのか?

様々な色を見ると、人はその色に合ったイメージを思い浮かべます。
例えば明るい赤色を見ると、イメージとして「情熱的・太陽・熱い」などのイメージを持たれる方も多いかと思います。
一方で青色を見ると、「クール・水・寒い」といった印象が生まれます。
色によってイメージが違っているので、外壁塗装の色選びには注意しないと、不快な印象になってしまう場合もあるのです。
色の印象は暖寒・重さと軽さ・ハッキリと柔らかいといったグループに分けることができます。

・暖寒

先程も書いたように、赤色には熱いというイメージ、青色には寒いというイメージを持たれる方も多いのではないでしょうか?
このように、色を暖寒で分けることができます。
例えば、赤色やオレンジ、黄色などは暖かさが感じられる色です。
前向きで南国的なイメージが与えられます。
一方、青色や青紫、青に近い緑などは寒さが感じられる色となります。
これは水や氷といった冷たいものを連想させやすいためです。

・重さと軽さ

実際に色によって重さや軽さがあるわけではありませんが、イメージとして重さと軽さを分けることができます。
例えば、くすみがかった赤色は重厚感が出てどっしりとした印象を受けますが、淡いピンクのような色は軽やかさが感じられます。
外壁塗装には重さと軽さの分類はとても使いやすく、住宅に重厚感を出したければ重さの出るように少し暗めの色を、逆に淡い色を外壁塗装に選ぶことで明るさと軽やかさの両方を醸し出すことが可能です。

・ハッキリと柔らかさ

ハッキリした色というのは、先程の色彩で言う彩度の鮮やかな色合いです。
ただし、ここに分類される柔らかいというのは、決して彩度が低いというわけではありません。
原色に近い赤や青などは強めの印象を受けますが、柔らかさを感じる色はパステルカラーのような白に近い色合いが多く見られます。
印象を出したい時はハッキリとした色を、印象は控えめにしたい時は柔らかい色を選ぶようにしましょう。

■それぞれの色が持つ具体的なイメージとは?

可視光線で見られる色、赤・オレンジ・黄・緑・青・青紫・紫の他に、白・グレー・黒・金・銀の12色は、それぞれが違うイメージを持っています。
色によって異なるイメージを理解し、どのような住宅にしたいか、大まかに色合いを決めてみましょう。

・赤色

上記にも挙げたように情熱的なイメージを持たれることの多い赤ですが、他にも活動・衝動的などのイメージも付随してきます。
身体的にも、赤色を見ることで交感神経が刺激され、興奮しやすくなるのです。
また、元気が出るというイメージも持たれます。

・オレンジ色

オレンジは赤色同様、暖かいイメージがありますが、その他にも楽しさや自由を感じさせる色です。
赤と黄色が混じっていることから2つの原色に比べて少し柔らかさがあり、親しみやすさがアップする色と言えるでしょう。

・黄色

明るい黄色は暖かさ以外にも集中力をアップさせたり、注意を促す効果が見られます。
工事現場などで黄色が使われているのは、目立つことと注意喚起に適切な色だからです。
気分も明るくさせてくれるため、またパステルイエローはフレッシュなイメージも与えてくれます。

・緑色

穏やかで平和な印象の緑色は、そのイメージ通り協調性を表すと言われています。
植物や木々などが連想されやすく、ナチュラルには欠かせない色です。
外壁塗装においてもナチュラルイメージを出したい方は緑色がオススメです。

・青色

青色も緑色同様、興奮を抑える効果がありますが、その他に冷静さやクール、知性を感じられる色となります。
水色などの明るい色になると、明るさがありつつ爽やかな印象を持たせられるので涼し気なイメージにしたい方にオススメの色と言えるでしょう。

・青紫色

普通の紫色とは違い、青色の分量が多い青紫色は、よりエレガントで気品ある印象を生み出します。
高級感を出したい時は青紫色が効果的です。
外壁塗装ではあまり使われないですが、実は普通の紫色よりも広範囲に利用したい時に使いやすく、ラベンダーのような色で外壁塗装される方もいらっしゃいます。

・紫色

感受性やスピリチュアルな要素を持つ紫色は、感性を引き立たせてくれる色です。
こちらの紫色は赤色と青色の配色バランスが整っているのですが、それがかえって不明瞭というイメージを持たせてしまいます。
しかし、他の色との組み合わせによっては印象に残りやすいため、個性的な外壁塗装を目指す際にオススメしたい色の一つです。

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・白色

清潔感を与えてくれる白色は、光を反射する効果を持つため、特に明度をアップし、明るい印象を持たせてくれる色です。
外壁塗装でも人気がありますが、汚れてしまうと目立ちやすくなってしまうため、白色でもベージュに近い色が使われることがあります。
白色は明るくて良い印象もありますが、他にも無機質なイメージが持たれることもあるのです。

・灰色

白色と黒色の間にある灰色は、暗い印象になりやすいものの、バランスに優れ様々な色合いと合わせやすいという特徴を持っています。
彩度のない無彩色となるため、他の色を組み合わせることで、灰色以外の色の彩度が引き立つのです。
ですから、外壁塗装に使用する場合はメインの色を引き立たせるためのアクセントとして利用するのも良いでしょう。

・黒色

黒色は影があり、怪しいイメージの他にも、男性的であったり都会的なイメージを持たれることがあります。
重厚感で言えば黒色はとても重く見せられるため、家を重厚感、どっしりとした印象を加えたい方は、黒色も使ってみましょう。

・金色

お金や成功をイメージさせる金色は、高級感を出すのにピッタリな色です。
強欲で派手なイメージもありますが、若干くすみを入れてみると重厚感がプラスされ、軽い印象を持たれません。

・銀色

灰色に近い銀色ですが、灰色に比べてハイセンス、洗練されたイメージのある色です。
高級感を表現したい時にもピッタリな銀色は、派手さも少ないため高級感が上品に見えやすくなります。

このように、色相によってイメージも変わってきます。
大まかにイメージを決めておくと、どの色相が合うのかも見えてくるでしょう。

自分の好きな色だけを選ぶと失敗しやすい!

外壁塗装の色選びには注意が必要です。
外壁塗装に関しては、好きな色を選んで塗ってもらいたいと考える人も多いでしょう。
ですが、それは失敗しやすい傾向にあるので注意が必要です。
なぜ、好きな色を選ぶと失敗しやすいのか、その理由を紹介していきますので、外壁塗装の色選びで悩んでいる人は参考にしてみてください。

■外壁選びに好きな色を選ぶと失敗しやすい!

外壁塗装では、好きな色を選ぶ人が多いです。
ブルー系統のカラーや暖色系のカラー、ホワイトなど、人それぞれ好みが分かれますが、好きな色だけで決めてしまうと失敗しやすくなってしまいます。
外壁塗装で起きやすい失敗の例を挙げると

・汚れが目立ちやすい。
・想像していた外壁のイメージとかけ離れている。
・周辺の住宅と一緒に見てみると浮いている。

などが当てはまります。

しっかり考えたにも関わらず、失敗してしまう理由は好みを押し過ぎてしまうからです。
例えば、好きな色が赤だとすると外壁にも赤を取り入れようと考える人も多くいます。
ですが、赤だけでは目立つと考え少し薄めの赤にしたり、ポイントとして赤を取り入れることがあるのですが、外壁塗装を施してみると思ったよりも明るくなり、後悔をしてしまう人が多くいるのです。
なので、外壁塗装の色を選ぶ際には周囲の家とのバランスや色の見え方などに注意して決めるようにしましょう。

■周囲と比べ浮いている外壁にならないためには

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明るい色が好きな人は多いでしょう。
外壁にも明るい色を取り入れることで、家全体が明るくなり暖かな家を想像できると考える人も多いのですが、明るい色の家は周囲から浮きやすくなってしまいます。
色には鮮やかさを表す彩度があり、赤・青・黄の3色は彩度が高く、白や黒を混ぜることで彩度が低くなるのです。
なので、同じ色でも再度の高い色と低い色があるのです。
彩度が高い色を選ぶことで、周囲の家とのバランスが取れなくなり浮いた家になってしまうので、外壁の色を選ぶ際には彩度の低い色を選ぶようにしましょう。
好きな色を選びたいという欲求はわかりますが、日本の家は一般的に彩度の低い色が多いので、地味と感じる色ほど馴染みやすくなります。

自分の家の近隣にある家とうまく調和する違和感のない色を選んでみてください。
向こう三軒両隣だけでなく、町並み全体を見まわってどういった色にした方がマッチするか考えてみましょう。
好みの色だったとしても、町全体から浮いてしまうような色はオススメしません。
また、町全体を散策してみた結果、どういった色の家が調和がとれてないと感じたかも参考にしてみてください。

■ブルーが好きな人は汚れに注意しましょう

ブルー系統の色味が好きな人は多いでしょう。
お子さんにも人気の高い色なので、お子さんの願いを叶えるべくブルー系の色を外壁塗装に用いる人もいますが、注意が必要です。
薄いブルーは汚れが目立ちやすい色なので、大きな道路の周辺に建っている家の場合は、排気ガスやブレーキダストなどにより家が汚れやすくなり、目立ちやすくなってしまいます。
なので、どうしてもブルー系統の色にしたいのであれば、濃いブルーや暗いブルーを取り入れるようにしましょう。

■白色の外壁にする際の注意点

白色は、外壁塗装の中でもとても人気の高いカラーです。
清潔感がある、他の色とも合わせやすいなど、デザインの面から白色の塗装を選ぶ方も多いのではないでしょうか。
白色の外壁にする場合の注意点、ポイントを見ていきましょう。

・汚れやすい塗料は避ける

白色の外壁は、やはり汚れが目立ちやすいのが難点です。
防汚性に優れた塗料を選び、外壁をできるだけ汚れにくい状態にしておきましょう。
特に、「合成樹脂塗料」「弾性塗料」「ツヤ消し塗料」の3つの塗料は、汚れが付きやすいので注意が必要です。
合成樹脂塗料は、塗装の表面に静電気が発生しやすいため、汚れ、埃を引き寄せやすい外壁にしてしまいます。
弾性塗料は、塗膜に粘土があるため、砂埃などが刺さってしまうことが多く、汚れやすく、汚れが取れにくい塗料です。
ツヤ消し塗料は、ツヤのある塗料に比べて汚れを弾く能力が低いため、汚れやすくなります。
また、水はけも劣ってしまうので、カビや藻などの汚れが発生する可能性もあります。
外壁の汚れが気になる場合は、これらの塗料は避けた方が無難です。

・白色の外壁のメンテナンス方法

汚れに強い塗料を選んでも、汚れはどうしても付いてしまうものです。
軽度な汚れであれば、スポンジや高圧洗浄機などを用いて落とすことができます。
汚れを放置すると落としにくくなってしまうので、小まめに手入れを行うようにしましょう。
太陽光で汚れを分解する「光触媒塗料」や、汚れが付着しにくい「ナノテク塗料」を利用すれば、手入れも簡単に済ませることができます。
また、白色の外壁の場合は、塗り替えを行うタイミングにも注意しなければなりません。
塗り替え時期の目安となる現象の1つに、「チョーキング現象」が挙げられます。
劣化した塗膜がチョークのような白い粉になってしまう状態のことですが、外壁が白色の場合、塗料との区別が付きにくい場合があります。
判断が難しい場合は、塗装業者などの専門家に相談するようにしましょう。

■黒色の外壁にする際の注意点

黒色の外壁は、シックでおしゃれな雰囲気を演出するのに最適です。
しかし、黒色は熱を吸収しやすいため、他の色の外壁に比べて、室内が暑くなりやすいというデメリットがあります。
黒色の外壁を選ぶ際は、このデメリットへの対策を立てておかなくてはなりません。
暑さへの具体的な対策方法や、注意点を見ていきましょう。

・断熱材の導入を行う

黒い外壁と白い外壁を比べる場合、外壁表面の温度には10度以上の差が生じると言われています。
外壁を黒色にした場合、他の色の外壁よりも、室内温度への注意が必要なのです。
室内が暑くなるのを防ぐためには、高気密の断熱材を導入するようにしましょう。
一般的な断熱材より高価になってしまうので、費用の確認は事前に行っておかなくてはなりません。
また、遮熱塗料・断熱塗料を利用するのも有効な手段です。
遮熱塗料は赤外線を反射する効果のある塗料で、室内を涼しく保つことに適しています。
断熱塗料は、遮熱塗料に比べると涼しさは劣りますが、熱伝導を低くするので、寒さにも対応することができます。
地域の気候などに合わせて選ぶようにしましょう。

・黒い外壁はメンテナンスにも注意

室内が暑くなりやすいことの他にも、黒い外壁には「汚れが目立ちやすい」「色があせてくる」といったデメリットがあります。
暗い色の汚れは目立ちにくいですが、泥が乾燥したものや砂埃など、明るい色の汚れはかえって目立ちやすくなってしまいます。
黒い外壁を美しく維持するためには、小まめな洗浄が必要です。
黒色の外壁は、色あせにも注意しなければなりません。
塗膜の劣化によって起こるチョーキング現象が起こると、外壁が白っぽく見えてしまいます。
外壁の色あせが気になる場合や、チョーキング現象に気付いた時は、壁の塗り替えを行うようにしましょう。
また、遮熱・断熱塗料、断熱材も、時が経つにつれて性能が薄れてきます。
塗料や断熱材の種類によって性能が維持される期間、塗り替え・メンテナンスが必要となるタイミングが異なります。
できるだけ劣化しにくい塗料・断熱材を選び、適切なタイミングでメンテナンスを行うようにしましょう。

■色見本から好きな色を選ぶ際の注意点

外壁塗装の色を選ぶ際には、色見本を見ながら選ぶことが多いです。
色見本から好きな色を選んだにも関わらず失敗する人が多く、想像していた色よりも鮮やかになり過ぎてしまう傾向にあるようです。
なぜ、色見本で選んだにも関わらず失敗してしまうのかというと、色は広い面積で見た場合には明るくなることが原因だからです。
なので、小さい面積では明るく感じなくても、広い面積で見ることで明るさを感じてしまうのです。
色見本で選ぶ際には、選んだ色の彩度をひとつ落とすことでイメージ通りの色味になるでしょう。
また、色見本を大きくしてもらえるのであれば、ハウスメーカーや工務店にお願いしてみましょう。

外壁塗装では好きな色を選ぶと失敗しやすいので注意が必要ですが、彩度を考えることで、思い描いていた外壁を実現することができます。
少し地味と感じる色の方が、馴染みやすく飽きもこないのでオススメです。

塗装業者と上手にイメージ共有するためには?

外壁塗装を行う際には、塗装業者とのイメージ共有が大切です。
共有していないと、失敗することも多くなり後悔してしまうことも考えられます。
なので、色選びの際には塗装業者と関わり合いを持ち、イメージ通りの色味になるよう相談し合って決めましょう。

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■希望をしっかりと決めることが大切

外壁塗装をする前には、まず決めなければいけないことがあります。
それは「希望」です。
希望があることによって塗装業者も外壁のイメージがしやすくなり、施行主が求めている外壁を目指すことができます。
なので、自分たちに希望がない場合には塗装業者が独断で色を選ぶことになるので、後々失敗したと後悔することが多いのです。
色味の希望を決めておくことで、満足のいく結果となり住みやすく愛着も湧きます。
外壁塗装の寿命は10年と言われているので最低でも10年は同じ色の家に住んでいくことになるので、そのことをしっかりと考えて色を決める必要があります。

■希望をしっかりと業者に伝えよう

外壁塗装の希望を決めたら塗装業者にその希望を伝えます。
希望している色味だけではなく雰囲気などを伝えることで、塗装業者もイメージしやすいでしょう。
また、認識のズレがあることで失敗しやすくなるので、納得のいくまで塗装業者と話し合いを重ねていくことが大切となりますので、じっくりと時間をかけて業者に伝えていきましょう。

■イメージをうまく伝える方法とは?

塗装業者にうまくイメージを伝えるためには、

・色見本から好きな色を伝える。
・好みの色を伝える。
・色の組み合わせで好きなものを伝える。
・理想の家の写真があれば、渡して伝える。
・イメージに似ている家が実際にあるのなら伝える。

などの方法があります。

色見本は色選びの際に参考になるので、渡されることが多いでしょう。
なので、色見本で好きな色があるのであれば必ず伝えてください。
業者としては、できる塗装とできない塗装もあるでしょうが、そのことは考えずにまずは希望を伝えていきましょう。
そして、実際に理想に近い家を業者に見てもらうことで、施行主のイメージを掴みやすくなります。
写真やインターネットで見つけた家でも良いので、伝えてみましょう。
ですが、紙やパソコンから見る色と実際に塗装がされた家の色とでは見え方に違いがあります。
なので、あくまでもイメージとして考えることが重要です。

■悪い伝え方から考える上手な伝え方

塗装業者に伝える言葉によって、捉え方に違いが出てきます。
例えば、「白い外壁にして下さい。」だけであると印象を掴むことができません。
白でも、黄色の混ざった生成色、桃色も混ざった桜色など様々な種類があります。
どんな白が良いのか業者に聞かれた際には、再度塗装の色を探すことになるので時間も掛かってしまい、工期が遅れる原因にもなってしまいます。
「黄色が混ざったような白」や「桜色が混ざった暖かな白」など色味を伝える際には具体的に伝えるようにしましょう。

■話し合うことで美しい外観の家が出来上がる

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外壁塗装の色を考える際には、必ず塗装業者と相談をすることが大切です。
塗装に関するプロでもあるので、失敗を減らせることができます。
例えば、色の組み合わせの仕方や色選びでは、ベースカラーの色味やアソートカラー、アクセントカラーの色味を一緒に考えることでバランスのとれた美しい外観にすることができます。
また、視覚現象によって引き起こる面積効果など素人だけでは判断できないことも多く知っているので、失敗せずに塗装を選ぶことができます。
周辺住宅とのバランスなども考えた提案も多くしてくれるので、希望通りの外壁になるように、しっかりと塗装業者と話し合いましょう。

■外壁塗装業者はなぜ「手抜き」をしてしまうのか?

色選びから施行までしっかり行ってくれるプロの外壁塗装業者なら、外壁塗装を失敗することはないだろうと、誰もが思うはずです。
しかし、手抜きを行う外壁塗装業者は少なからず存在します。
なぜプロである業者が手抜きをしてしまうのでしょうか?

・営業担当の知識不足

一般的に営業と施工は異なる人物が行っています。
最近は外壁塗装を行う職人よりも、仕事を取ってくる営業担当の方が強い立場でいることが増えているようです。
営業担当は持ち前のコミュニケーション能力や売りこみ能力を活かし、仕事をとってくるのが役目なので、外壁塗装に関する専門知識は最低限の場合もあります。
技術的な知識を持っていない営業担当だと、できないことまでできる風に伝えることもあるので、職人も手抜きと思われる施工をするはめとなるのです。
また、知識がないとイメージや指示が適切に職人へ伝えられないことから、イメージとは異なる施行になり、手抜きと思われることもあります。

・安い価格設定の罠

業界最安値を謳う外壁塗装業者は依頼側としても魅力を感じるでしょう。
しかし、業界最安値を主張する業界は手抜きを行う可能性があります。
外壁塗装では塗料や作業費のコストがかかりますが、支払う料金には営業担当や職人など従業員の給料になる人件費や利益も含まれています。
あまりに安い価格設定だと従業員の給料はどうなっているのか気になってしまうでしょう。
営業よりも立場が低くなりがちな職人は少しでも多く稼ぐために、安い金額での請負を多数受け持ち、早期完了を目指して作業を行います。
早く終わらせないと次に移れない焦りから、手抜きになってしまうこともあるのです。
また、安価の設定だと予算が足りなくなるため、外見では見えない部分で手を抜いてしまう傾向もあります。
安さを重視するよりも本当に適した価格設定であるのか、相見積りで相場を理解しておくことが大切です。

・施工計画がずさん

外壁塗装の範囲や天候・気温に応じて施工期間が予定よりも長くなることがあります。
特に天候に関する問題は完璧に予想することは難しいですし、コントロールすることはできません。
なので、外壁塗装業者は最短と共に予想できるスケジュールを組んで工事を進めます。
施工計画がずさんな業者は施工期間に間に合わないことから、最終的に手抜きの工事をしてしまうこともあるのです。
一般的に外壁塗装業者は複数の案件を受け持つことが多く、時間や期間どおりに行わないと信用問題につながります。
時間や期間を守るために作業が手抜きになってしまうことも考えられるのです。
施工期間が延長するかもしれないと予測をしっかり伝えてくれる業者を選ぶと理由に納得できますし、手抜き工事をされる可能性も低いでしょう。

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・現場を管理してくれる人がいない

以前はハケで緻密に塗る作業が一般的であり、ハケでの塗り作業は技術力や経験が求められます。
現在はローラーや機械での拭き付けが一般的であり、外壁塗装の最低限の知識や使い方を理解していれば、比較的誰でもきれいに塗装することが可能です。
施工方法が簡単になっても技術的な面は今も昔も大きな差はありません。
しかし、職人の中には塗ることに特化していても、他の作業は得意ではない人もいるのです。
よくあるトラブルは養生の不備で塗料が別の場所についてしまうことです。
外壁塗装の塗料は落とすのが難しいため、正しく養生しなければなりません。
そこで必要なのが現場に的確な指示とチェックを行う現場監督や現場管理者の存在です。
現場監督や管理者は作業に集中する職人と変わって、現場の細かい部分を管理し、指示を行う人物になります。
指示やチェックを行う人物がいれば、養生や工事の不備を未然に防ぐことができるでしょう。
手抜きを行う業者は人手不足や人件費の削減から、現場の管理を置かない傾向があります。
契約や打ち合わせ、近所の挨拶回り、職人のサポートや管理を徹底してくれる業者なら、手抜き工事を行うリスクは少なく安心してお願いできます。

■確実に外壁塗装をしてもらうには?

外壁塗装を依頼するにあたり、心配になるのが「きちんと施工してもらえるのか」ではないでしょうか?
見積もりや外壁塗装の流れを説明されても、業者がミスをしたり工程を省いてしまうのではないかと不安になる人もいるでしょう。
そこで、業者に確実に外壁塗装をしてもらうためのポイントを解説していくので、外壁塗装に不安を感じている人は参考にしてみてください。

・工事写真を依頼して安心を手に入れる

外壁塗装では様々な工程があり、流れに沿って施工されていきます。
外壁塗装を依頼すると営業マンが流れについて簡単に説明をしてくれるのですが、悪徳業者であれば経費を節約しようとして工程を省くことも考えられるのです。
そのため、見積もりの段階で業者側に外壁塗装を施工している際の写真、いわゆる「工事写真」を撮ってもらうよう依頼してみましょう。
工事写真は公共施設の建設工事では古くから行われていたのですが、家を建てる際やリフォーム時には実施されない作業です。
工事を施工していくにあたり、きちんと工程に沿って行われているか確認することができ、依頼した側にとっては安心できる材料となります。

・工事写真を撮影してもらう際の大切なポイント

外壁塗装の工事では、塗料を使用して外壁を塗るだけが工事内容ではありません。
外壁の劣化した部分を補修したり、古くなった塗装を剥がす作業や汚れを除去する作業もあります。
塗装に関しても1度だけではなく、下塗り・中塗り・上塗りと3段階で行われます。
なので、全ての工程の写真撮影が必須となります。
また、工程の一部が始まる前と完了した後の写真を撮影し、どこがどう変わったのか写真だけで把握できることも大切です。
劣化があった場合には、補修する前と後の写真だけではなく、直しているときの写真もあると、どのような方法で補修されたのか確認できるので安心です。
外壁にある汚れやカビについても同じで、除去した方法も含めて撮影することで確実に外壁塗装が行われたことが把握できます。

・工事写真を反対する業者は信用しない

業者にとっては外壁塗装を行う作業に加えて写真撮影があり、仕事量が増えてしまうことになりますが、良質な業者であれば施工主のためを思って快く引き受けてくれます。
ですが、中には写真撮影を拒む業者やあまり良い顔をしない業者もいるでしょう。
その場合、外壁塗装の工事を依頼しない方が無難です。
写真撮影ができない理由として面倒であることのほかに、ある工程を省いていたり、見積もりの段階で提示していた材料を使用していないなどの問題が潜んでいる場合があります。
そういった業者は信用問題にも関わるので避けたほうが良いでしょう。

・写真では判断できない場合の対処法と注意点

工程によっては、写真を見てもきちんと施行されているのか不明な点もあります。
外壁塗装での下塗り・中塗り・上塗りの作業は同じ色の塗料を使用することも多く、きちんとできているか職人でも判断ができない場合があります。
なので、塗料の色を変えてもらうよう依頼しましょう。
色を変えることで、しっかりと塗装されていることが判断できるだけではなく、塗料のムラや塗り忘れを防止することもできます。
ただし、アイボリーやベージュ、ライトグレーなど白っぽい色の外壁にする場合には、色を変えてしまうと下塗りや中塗りで使用した塗料の色が透けてしまうので同じ色の塗料で塗った方が出来栄えが良くなります。
また、屋根塗装でもコロニアル屋根であればプラーマーと呼ばれる透明な塗料を塗っていくので、写真では見えにくくなってしまいます。
施工主としては不安もあるでしょうが、プラーマーを塗らなければ塗料の密着性が失われてしまうので、仕上がりが悪くなり耐久性も失われてしまいます。
なので、見えにくくてもしっかりと工程の写真を撮影し提出してもらうことが大切となるのです。

確実に外壁塗装の工事が行われているかは、工事写真の撮影によって判断できます。
写真撮影や塗料の色を変えてもらうことを伝える際には躊躇する人もいるでしょうが、費用を支払って依頼しているので業者の見極めをするためにもしっかりと依頼しましょう。

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