人気の色合い・色選び② – 屋根&外壁塗装情報サイト

屋根&外壁塗装情報サイト

\ 外壁屋根の増築・改築リフォームの依頼前に押えておいてもらいたい情報をお伝えします/

塗料・色合い

人気の色合い・色選び②

外壁塗装 色

配色の基本を学んで外壁の色を選ぼう

■まずは基本色の色相を選ぶ

色はたくさんあるので、外壁や屋根のメインカラーや組み合わせの決定はとても難しいです。
人気色や風水から選ぶ方法も良いですが、まずは基本色の色相からメインカラーを選んでみましょう。
色は色相、彩度、明度の要素により様々な色合いが表現されますが、色相は色味の違いを指します。
基本色は6色あり、メインカラーの色相を基本色から決めることで、外壁や屋根などの色選びのヒントになるでしょう。
色には暖色系と寒色系、中間色に分けられるので、まずは暖色から選ぶか、寒色から選ぶか絞ると選びやすくなります。
ここでは基本色と合わせて、外壁リフォームでも人気カラーのオレンジも加えて、色相の特徴をご紹介しましょう。

【暖色】
暖色(赤・橙・黄)

・赤

赤は健康的で活発を象徴させる色で、生命の始まりを暗示します。
レインボーカラーの中でも一番目立つ色です。
日本家屋では少ない外壁カラーですが、屋根や洋館風の建物の外壁にはピッタリでしょう。
メインカラーでなくても、アクセントとしても十分に映える色です。
鮮やかなトーンだとより明るさや元気さがありますが、少し目立ちやすい色とも言えます。
落ち着いた外壁にしたい場合は、彩度や明度を調節することでモダンな雰囲気にすることができます。
淡いトーンは優しい印象の家になりますが、赤特有の開放感は維持されるでしょう。
原色は経年劣化が目立ってしまう可能性が高いので注意しましょう。
赤に分類される色は緋色、一斤染(いっきんぞめ)、栗色、朱色、弁柄色(べんがらいろ)などです。

・オレンジ

赤と黄色の中間色であるオレンジは、赤のような力強さはないものの、カジュアルで快活さのある色です。
陽気や明るさを感じさせる色なので、見ているだけでも幸せな気持ちにさせてくれます。
赤の活気と黄色の陽気さを兼ねていてバランスの良い色ですが、欠点のないところに平凡さを感じることもあるでしょう。
その平凡さにあやかりたいのであれば、外壁の色としておすすめです。
トーンによって異なりますがオレンジの外壁は緑が映えるので、庭や玄関アプローチに植物を植えている家と相性が良いとされています。
オレンジに分類される色は橙色、柿渋色、小麦色、つるばみ色、珊瑚色などです。

・黄色

全ての色と比較しても黄色は明るさが目立つ色なので、注意喚起の標識や子どもの安全服などに用いられています。
赤みの少ない黄色なら目立つだけではなく、爽やかさを兼ねた明るく温かみのある雰囲気を表現してくれるでしょう。
重い雰囲気の配色でもアクセントとして黄色を加えることで、開放感のある配色に返ることもできます。
外壁や屋根で原色が使われることは少ないですが、パステル調や彩度を下げた色がよく使われています。
黄色に分類される色は菜の花色、きはだ色、刈安色(かりやすいろ)、黄土色、鳥の子色、卵色、芥子色、カンゾウ色などです。

【寒色】
寒色

・青

青は寒色を代表する色です。
同じ寒色である緑や紫は赤や黄色が混ざっていて複雑性がありますが、青は何色にも染まっていないので、純粋に冷静や理性を感じさせます。
冷たくマイナスなイメージが先行しますが、トーンや色の組み合わせによっては爽やかさを表現するので、外壁や屋根でも人気のある色です。
色のトーンによっては上品なイメージにも、キュートなイメージにすることもできます。
青の原色も経年劣化で色褪せが目立つので注意してください。
青に分類される色は藍色、群青色、露草色、鉄紺色、空色、新橋色、水縹色(みはなだいろ)などです。

・緑

緑は自然そのものや生命の源泉、エネルギーを連想させる色です。
黄色と青から構成される色相で、黄色との区別ははっきりしているものの、青とはっきりしない色もあります。
オレンジと比べてより穏やかな平和をイメージさせる色であり、外壁や屋根につかうとナチュラルでクラシックな印象になるでしょう。
家の色としてはほとんどの色味に対応している万能カラーでもあり、特に寒色系の赤や黄色との組み合わせで明るさもプラスされます。
青味の強い緑は冷静なイメージ、黄色味が強い緑は開放感を感じるので、イメージを明確にして選びましょう。
緑に分類される色は若草色、柳色、緑青色(ろくしょういろ)、海松色、水浅葱色(みずあさぎいろ)、浅葱色、青竹色などです。

・紫

紫は外壁や屋根の色では使われることの少ない色ですが、パステル調や明度の低い紫はきれいな印象を与えるので外壁でも使われています。
優しくも妖しい印象のある紫は高貴な色とされており、衣装では身分の高い人のみが許される色でした。
幻想的な色合いなので、他の家とは異なる非日常的な雰囲気を出したい場合に最適な色と言えるでしょう。
組み合わせによっては派手な印象になるので、モノトーンカラーやブラウン系と合わせれば派手さを抑えてくれます。
紫に分類される色は二藍、紫紺、桔梗色、藤納戸(ふじなんど)、すみれ色、江戸紫などです。

【中間色】
紅色ピンク

・紅色(ピンク)

紅色は赤と混同されやすい色ですが、男性的な情熱よりも甘美をイメージするピンクの色相を指します。
暖色と寒色に分類されない赤と紫の中間色であり、赤の力強さはないものの、華やかな印象の外壁になります。
紫に近く明度を抑えた色なら高級感を表現できますし、淡いピンクや赤に近いピンクの外壁ならキュートさや開放感を表現できるでしょう。
ブラウンやホワイト、ブラックと相性が良いです。
紅色に分類される色は紅色、桃色、桜色、貝紫、紅梅色、臙脂色(えんじいろ)などです。

■トーンによって印象は大きく変わる!

外壁の色の中でも人気がある色はベージュ系です。
周りの家とも合いやすく、シンプルで塗り替えまで長く付き合う外観でも飽きのこないデザインとなることが人気の理由でもあります。
ですが、ベージュと言っても様々な色があります。
明るかったり暗めの色であったりと印象が全く違うので、外壁塗装では同じ色の中でもどの系統にするか悩む人も多いのです。
外壁塗装では色のトーンによって印象が変わってしまうので、それぞれの色のトーンの持つイメージを理解して色選びをすることが重要となります。

■トーンとは何か

トーンと聞いても意味がわからない人も多いでしょう。
トーンとは、色合いや色調のことを言い、色の明るさや強さの度合いで色の明度や彩度が似ている色をグループ化したものがトーンとなるのです。
それぞれのトーンによって印象やイメージが異なるので、外壁でもトーン選びで異なった印象を与えることができるのです。

■トーンのイメージを考えよう

トーンは12個に分けられています。
明度や彩度の高さによってトーンが分かれているので、それぞれが持つイメージを見ていきましょう。

色の色調 トーン

画像引用元:MAU造形ファイル URL:http://zokeifile.musabi.ac.jp/色調/

・ペールトーン

明度が高く、彩度が低いトーンで純色に白を混ぜることで澄んでいて明るい色調です。
イメージとしては、あっさりとしていて優しく淡い印象があります。
また、可愛らしいイメージもあるので女性的でもあります。
外壁に取り入れると明るい印象を持たれるでしょう。
ただし、あまり明るすぎる色を使ってしまうと重厚感のない、軽い印象に見られてしまう場合があります。
特に、和風建築の場合はどちらかというと重厚感を重視するケースが多いので、ペールトーンカラーを取り入れたい場合は、和風建築よりも洋風建築の外壁に合わせた方が良いでしょう。

・ライトグレイッシュトーン

明度が高めよりで彩度は低めよりのトーンで純白にしろと黒を混ぜることで濁っている色調をしています。
イメージとしては、灰みがあるので落ち着いて渋い印象があります。
外壁塗装でペールトーンでは派手さがあると感じた場合には、ライトグレイッシュトーンの中から色を選ぶと良いでしょう。

・グレイッシュトーン

明度と彩度が低めよりのトーンで白と黒を混ぜることで濁った色調をしています。
イメージとしては、灰みが強いので地味な印象がありますが、外壁塗装ではその地味さが周辺の家と調和させてくれる傾向にあります。
大人の落ち着いた印象になりやすいため、和風建築に合うトーンと言えるでしょう。
落ち着きすぎてあまり面白みがなくなってしまうという場合は、反対色を組み合わせると良いでしょう。

・ダークグレイッシュトーン

明度と彩度がともに低いトーンで黒を混ぜることで澄んだ調子となりますが、色は暗めです。
男性的な印象を持っているイメージとなりますが、スタイリッシュさがありインパクトを出したい時に使用するのもオススメです。
外壁のポイントとして使用しても良いでしょう。

・ライトトーン

明度が高く彩度は中間となるので明るさのある色味です。
トーンのイメージとしては、爽やかで澄んだ印象となりパステルカラーなので子どもっぽさを出してしまう傾向にあります。
暗めの色で引き締めるか、もしくはライトトーンをアクセントとして使うのがオススメです。

・ソフトトーン

明度、彩度ともに中間となり、少し濁った色調なのでぼんやりした印象になりますが、柔らかで穏やかなイメージを持っています。
大人の女性らしい印象を持たせることができますが、ソフトトーン1色のみだとどうしても寂しい雰囲気になってしまうので気を付けてください。

・ダルトーン

明度が低く中彩度となり濁った色調です。
鈍くくすんだイメージとなります。

・ダークトーン

明度は低く中彩度となり暗い印象を与える色調ですが、大人っぽく丈夫なイメージを与えるトーンです。

スポンサーリンク



・ブライトトーン

明度、彩度ともに高いので明るい色調をしています。
健康的で華やかな印象を持たれるでしょう。

・ストロングトーン

明度は中間、彩度は高めとなり強いイメージを持たれるトーンです。
情熱的な印象となりますが、外壁塗装で使用すると目立ち過ぎるので注意が必要です。

・ディープトーン

明度は低めで彩度が高めの深みのある色調です。
和風なイメージを持つ色味なので、外観が和風であればポイントとして選ぶのも良いでしょう。

・ビビッドトーン

最も彩度の高い色調で鮮やかなイメージを持っています。
外壁塗装では派手さが強いので取り入れることは難しいですが、ビビッドトーンから好きな色を選んで明度や彩度を変えた同系色の色を取り入れる方法もオススメです。

■複数の色を取り入れる場合はトーンオントーンで選ぶ

ライトグレイッシュトーングレイッシュトーン 緑
2色や3色など複数の色味を使用することも人気の外壁色です。
色選びで悩んだらトーンオントーンで選んでみましょう。
トーンを重ねるという意味のあるトーンオントーンは、色相は統一してトーンは自由に選択することができます。
例えば、緑色を外壁に取り入れたいのであればライトグレイッシュの緑とグレイッシュの緑を選びます。
色相が同じなので統一感を与えることができ、外壁塗装で失敗することも少なくなるでしょう。

■トーンを抑えることで失敗が少なくなる

ダルトーンやソフトトーンなどトーンによって印象が大きく変わりますが、好みの色があった際にはトーンを落とすことも考えてみましょう。
例えば、ソフトトーンであれば外壁に使用すると面積効果によって思っていたよりも明るい印象になる場合が多いです。
なので、ライトトーンにするか、少し渋みを出して明るさを抑えたライトグレイッシュトーンにすると良いでしょう。
サンプルがあれば小さいものだと、イメージが沸きにくいので業者に依頼して大きいものを用意してもらうと良いでしょう。

■配色を決める時のポイント

配色を決める上で最も重要になるのは「主役」の位置決めです。
配色の手順は、色の濃いものから決めても全体的な色から決めてもらってもかまいません。
しかし、外壁のどの色面を決める時にも必ず主役になる色を念頭におくようにしましょう。
ここでは、外壁塗装の配色を決めるに必要なポイントをいくつか紹介していきたいと思います。

■主役の色がはっきり決まると全体がなじむ

外壁の色はどんな配色でも主役になる色があり、力強く堂々とした色からさりげなく控えめな色まで様々です。
中心となる色があることによって、見た目の落ち着きや馴染みが出てくるので、主役となる色がどこにあるのかわからくなってしまうと家全体が落ち着かない外観になってしまいます。
主役の色によって対抗する色やひき立て色、馴染ませる色など様々な関係で構成されていくのです。
では、主役をひき立てるための6つの方法をご紹介していきいます。
主役の強さは、直接的に主役を強める方法と間接的に主役を強める方法があります。
これは色量率を調整することによって強くさせたり弱めたすものです。

1.   彩度を高くする

2.   明度差を大きくする

3.   色相差を大きくする

4.   添え色を加える

5.   他の色面を弱くする

6.   領域を広めにとる

1~3は直接的に主役を強め、4~6は間接的に主役を強める方法です。

■彩度

主役となる色をさらに強くするには、色を鮮やかにすると主役の色がはっきりしてきます。
白や灰色、黒は彩度がないので、主役となる色は鮮やかな色を選ぶと良いでしょう。
反対に脇役となる色まで鮮やかな色にしてしまうと、どの色が中心になるのかわからなくなってしまいます。
同じような色を配色し、混乱しないように注意してください。

■明度差

白と黒は、明度が正反対なので一番目立つ配色です。
明度差で最も明るい色は白で最も暗い色が黒です。
どちらも色みと鮮やかさが無いなので、明暗のコントラストが最大になり最強の色量率になるでしょう。
主役を明示させるには、明度差を強くすることです。
黒地はどんな色でもひき立てることができるので、それほど明るくない色でも黒と配色すると主役色が強くなり全体を盛り上げてくれるでしょう。
外壁は白系、屋根を黒ぶと都会的な上品さや重圧感が出ます。

■色相型

色相型の差は意外と見落としがちですが、思いがけない色効果を発揮する基本技術になります。
同じトーンの色でも強い色相型にすると、色の重さが高くなり主役が積極的に強く表現されます。
例えば寒色だけに偏ってしまうと元気さが欠けてしまうので、オレンジや黄色などでボリュームを出し色価を強めていくと良いでしょう。
反対に色相差を小さくすると穏やかな雰囲気になるので、落ち着いた外観にしたい場合は類似色相を選ぶようにしてください。
黒やブラウン、ベージュ、赤茶の配色は、自然色とモダンがミックスされ伝統的で優雅な配色になります。

■添え色

ファッションなどによく用いられる添え色は、地味な主役の色をひき立てる役割を持っています。
小さな面積でも添え色を置くだけで一気に華やかになり、主役の色が強く表現されます。
また、添え色は配色全体を深みのある立体的なものにし、添え色を重ねることで全体が引き絞まる効果もあるので安定した関係を保つことができるでしょう。
注意点は、添え色を置く面積を大きくとらないことです。
添え色は小さい面積だからこそ、基本テイストのバランスを乱すことなく程よいギャップを生み出すものです。
添え色を大きくすると、新たな色相型に変わってしまうので注意してください。

■セパレーションとグラデ―ションの違い

それぞれの色をはっきり分離させて並べる配置型をセパレーション、色調を少しづつ変化させて行く配置型をグラデーションと言います。
セパレーション配色は開放感があって力強い印象を持ち、グラデーション配色は全体的に穏やかな印象になるのが特徴です。
セパレーション型は、おもちゃなどに合った配色ですが建物の外観としてはインパクトがありすぎて自由さが出過ぎてしまいます。
外観を3色以上の色を使って配色する時は、グラデーション型のように対立した色でも穏やかに見える配色が好ましいでしょう。
色を徐々に変化させていくと優しい色合いが生まれます。

■個人色と社会色の仕組み

スポンサーリンク




配色の仕組みは非常に複雑で、配色のコツをわかっていても直感や経験に頼ることもあるでしょう。
個人の好みは十人十色で、自分が思う好きな色と他人が思う好きな色は違います。
優しくて穏やかな色が好きな人もいれば、元気のある色が好きという人もいます。
個人色は、人気色のように多数決で決めることではありません。
一方、社会色は個人色と違って好き嫌いは特定の配色に絞られているのが特徴です。
爽やかな印象を出すために赤を選ぶ人はいませんし、優しいイメージを強調したいのに黒や紫、ブラウンなどを選ぶ人はいないでしょう。
これは社会的なイメージのある配色が多くの人に共通しているからこそ感じるものなのです。
日本人は、穏やかでカジュアルなテイストを好む傾向にありますが、外壁塗装に関しては地域性や街の景観などによって変わっていくことも多いです。
標準的な白やベージュ、ブラウンなどに個人的な好みの色を加える外壁塗装の色選びが増えてきています。

■「錯視」を知ると外壁塗装で失敗しにくくなる

外壁 色 対比

錯視とは周囲の影響を受け、実際の色とは異なる色に見える視覚に関する錯覚のことです。
色は大脳によって読み取られますが、情報が前頭葉と側頭葉を結合する前に調節が行われ、実物とは違う色と認識してしまいます。
外壁や屋根の色選びでも小さなサンプリングが理想的な色であっても、実際に塗ってみると見え方が変わり、イメージとマッチしない色になりがちです。
これも錯視による影響なので、外壁や屋根、サイディングの色選びは錯視について理解していると、失敗を軽減できるようになります。
それでは、錯視についてご紹介しましょう。

・色相対比

1つの色が背景の色に影響を受け、背景となる2色がさらに対比する現象を色相対比と呼びます。
同時に2色を見る時、2色が隣接している場合もあれば、背景色と背景の上にある色が重なっている場合がありますが、後者の方が対比は強いです。
さらに面積比が大きいほど小さい面への影響が大きくなる特徴があります。
例えば、紅色と緑の背景にオレンジを重ねた場合、緑色の方が鮮やかで浮き上がったようにオレンジが見えます。

・明度対比

明度対比とは1つの色と周囲にある色の明度差が大きくなる現象です。
明るい色と暗い色を並べることで明るい色はますます明るく見え、暗い色はさらに暗く見えてしまいます。
例えば、灰色を白と黒の背景に重ねた時、同じ灰色でも白の背景だと黒の背景よりも暗い色と見えてしまうのです。

・彩度対比

1つの色と周囲にある色の彩度差が大きくなる現象が彩度対比です。
背景の色の彩度が重ねる色より高い場合、重ねた色は実際の色よりも低い彩度に見えます。
逆に背景の彩度が重ねる色より低いと、重ねた色の彩度は高く見えるのです。
例えば、灰色とオレンジの背景に明るいオレンジを重ねると、灰色に重ねたオレンジの方が鮮やかに映ります。

・色陰現象

灰色なのに色味が変わって見える現象が色陰現象です。
これは周囲の色の補色が灰色に影響を与えるために起きる錯視で、色相対比と同じ原理で映し出されています。
緑と紅色の背景に灰色を重ねた時、緑の背景に置いた灰色は紅色の影響を受け、赤みがプラスされた茶色がかかった灰色にみえます。

・色の面積効果

同色でも色の大きさによって異なる色に見える現象を色の面積効果と呼びます。
外壁や屋根の色選びでは、この面積効果で色選びを失敗するケースが多いです。
大きな色は周囲の色から受ける影響が少なく、小さい色は周辺の影響を受けるので実物より暗く見えることや、あっさりした印象になります。
できるだけ大きなサイズで確認し、室内と屋外での見え方も細かくチェックしましょう。

とっても便利!カラーシミュレーションを使いこなす

■カラーシミュレーションを活用しよう

色のサンプリングを見ても、いまいち塗ったときのイメージが思い浮かばない方も多いでしょう。
そんな時は、カラーシミュレーションを活用することで、家全体の外壁を塗装した際のイメージを掴むことができます。
カラーシミュレーションは、塗装業者や塗料メーカーのホームページなどインターネットでのシミュレーションや、専用ソフトを所持する塗装業者にシミュレーションを依頼する2つの方法があります。

スポンサーリンク



・アプリタイプ
アンドロイドの方はこちら

iPhoneならこちら

ipadならこちら

※全く関係はございませんので、自己責任でお願いします。

アプリタイプはインターネット上で公開している無料のカラーシミュレーションソフトです。
スマホなどでダウンロードして使用できるものも、こちらに分類されます。
アプリタイプでは一軒家から屋根の色や二階部分や一階部分の色、雨いどや軒天といった付帯部の色を細かく選び、シミュレーションすることが可能です。
色はパレットから好きな色を選択するだけと操作は簡単です。
機能は公開されているソフトの性能によって異なり、家の形のパターンを変えられるもんもあれば、色のパターンが限られている場合もあります。
メリットとしては外壁塗装を検討している人が、ネットから気軽にシミュレーションできるところです。
一方、デメリットには全く合わない色合いでも選択可能であり、家の構造が異なる、付帯部の色が指定できない場合もあるデメリットがあります。

・編集タイプ

編集タイプは、塗装業者に依頼をしてシミュレーションしてもらうのが基本です。
塗装する家の写真を撮り、それをパソコンに画像データとして取り込みます。
そして、その画像を画像編集ソフトを使って、色をシミュレーションしてもらう方法です。
アプリのようにパターンから選ぶのとは異なるため、建物の写真を業者に送る、または写真を業者さんが撮りに来る必要があります。
メリットとしては、自分の家からカラーのイメージをシミュレーションできるところです。
しかし、デメリットとしては塗装をしてもらうことを前提で依頼するので気軽にお願いすることができない、時間がかかる、編集者の好みが反映されることもあります

■カラーシミュレーションでの注意点

カラーシミュレーションは外壁のイメージを気軽にシミュレーション出きる半面、使い方によっては色選びの失敗ポイントとなってしまいます。
その注意点とは何なのでしょうか。

・実物と色が異なる

カラーシミュレーションではパソコン画面や印刷さらたもので色を判断します。
しかし、色は光の加減や、実際に塗る面積によって色の見え方が変わってしまうほど繊細なのです。
ですから、実物の色ではないシミュレーションどおりにお願いして色を塗ってみると、イメージと全然違ったと失敗してしまう可能性があります。
イメージを決めて業者に伝える上では便利ですが、外壁塗装を実行する前に実物の塗料カラーを見ながら業者としっかり相談することが失敗しないコツです。

・質感が分からない

最近は質感を再現するカラーシミュレーションソフトもありませんが、本物の質感を表現を再現することは不可能です。
ツヤありを選択する場合、光沢感は太陽の当たり具合によって変わりますし、ゆず肌やデコボコ仕上げといった模様なども、シミュレーションで正確に表現することは難しいでしょう。

・周りの景観の考慮が難しい

外壁の色を決める際は、景観を崩さないためにも周囲の家との協調性も必要です。
カラーシミュレーションでは自宅のカラーを再現するものなので、周囲に協調した色を選ぶのが少し難しいので、使用する際は近隣の住宅の景観も考慮しながら色の候補を決めて再現しましょう。

便利なカラーシミュレーションですが、デメリットから色選びを失敗してしまうこともあります。
カラーシミュレーションを使う際は、あくまでもイメージにとどめ、塗装依頼の際にサンプルで色や質感の確認、業者さんとの相談した上で外壁塗装をするのがおすすめです。

実体験

実際に外壁塗装を行った方の実体験を拾い集めました。
外壁塗装の特に色の部分で悩まれている方も多いので、今回は色についての声を中心に集めてみました。
ぜひこういった実際の声も参考に、外壁塗装の色をどうするか決めてみましょう。

【実体験・その1】

築15年の家に住んでいます。
全体的に白を基調とした外壁で、屋根はダークグレーです。
ちょうど西日があたる壁の色が変色しているのが、数年前から目立ってきました。
そして日があたらない壁は藻やカビが出てきていて緑色になった壁がかなり気になっていました。
主人に相談すると、新築から最初のメンテナンス時期は10年だと言われていたし、タイミング的にも今かもね、と前向きな返事が返ってきました。
屋根の部分は普段見えないところなので、どんな状況になっているかわからないので一度知り合いの塗装屋さんにお願いし見積もりを立ててもらいました。
幸い屋根の劣化はそれほど進んでいないようだったので、今回は外壁の塗り替えをすることになりました。
よく見ると、壁にひび割れもでてきていてとてもショックでした。
私達夫婦は建築関係の知識が全くないので、なぜ塗り替えが必要なのかも知らず、塗り替えの時期はまさにこのタイミングであったということをこの機会に知りました。
建物の寿命を延ばしたり、二次的被害を防ぐためにも重要なことだったんですね。
このまま放置しておいたら、壁の内側も剥がさなくてはいけない状況だったかもしれません。
それこそ費用の負担も大きく関わってくるようです。
新しく塗り替えるならこれを機に色もイメージチェンジしたいなと考えていました。
今度は汚れが目立たない白以外の色で悩んでいると、見積もりの時に少し見せてもらったシュミレーションができることを思い出し、作ってもらいました。
それがとてもイメージがつきやすく、好みもはっきり別れました。
最初は明るい黄色っぽい色にしたいと考えていましたが、シックでモダンな感じのコルク色が気に入りました。
茶系でも濃い茶色になると、ダークなイメージが強くなる感じがします。
家のサッシや換気口などの付帯部の色遣いも浮いてしまうので、明るめの茶色にしました。
同じ茶系でも50種類くらいもあり微妙に色が違います。
今は割とブラック系よりも焦げ茶やベージュが人気のようです。
プロの目から見た屋根や周辺の調和なども考えるとマッチしますね、というアドバイスで最終的に決断しました。
新築した時のように、色や柄選びをこの機会に楽しむことができました。
外壁塗装の工事期間は1週間ちょっとで終了しました。
天候で日数が大幅に変わるようですが、うちは雨も降らなかったので割とスムーズにできたようです。
工事中は留守にしていた時が多かったので音も気にならずにすんだし、ペンキの匂いもそれほど気になりませんでした。
足場が取れて家を一望した時は「本当に我が家?」と思うくらい落ち着いた雰囲気のたたずまいになっていて感激しました。

スポンサーリンク



【実体験・その2】

今回家の外壁塗装をするきっかけは、築年数も10年を超えていたし、地震の影響でヒビ割れも出てきていたので近々塗り替えを考えていました。
ちょうどそのタイミングでたまたま10年間保証付の安い価格で一流メーカーの塗装で施行してもらえる業者を見つけたのも理由の一つでした。
なんでこんなに低価格なのか、安い買い物ではないので調べることにしました。
まずなぜ安いのかという点では、中間卸は排除し、塗料は大量購入でコストを削減し、足場料金を無料にするという理由からでした。
月に20棟限定にしているところも人気の秘密なんだろうな・・・と信頼が持てました。
塗り替えの塗料は4種類に分けられていて、長持ち=良い塗料という品質になっています。
最も耐久性に優れているのはフッ素が含まれた塗料で紫外線や、汚れにも強いようです。
実際今までの外壁塗装がどんなものが使われていたかわからないな・・・と自分の認識が甘かったことに気づきました。
実際の口コミも気になるところでした。
近所で外壁塗装した家があり、話を聞いてみるとすぐに塗装が剥がれた上、保証もなかったので泣き寝入りしたという体験を耳にしていたので、安易に業者を決めてはいけないと思いました。
なので複数の業者と色々比較した結果、とりあえず今回気になる業者さんで無料見積りをしてもらうことにしました。
主人にもここの業者でいいかどうか確認すると、実は会社の上司が同じところで外壁塗装と屋根塗装をしたことがわかりました。
価格は確かに安いけれど、5年経過した今も綺麗な状態を保つことができているようです。
見積もりの段階では丁寧に施行行程の説明から費用の相談にものってくれ、とても好感がもてる業者さんだったことが判明しました。
「なんだ~もう少し早く聞いておけばこんなに迷わずにすんだのに・・・」と内心思いながら、外壁の色を何にしようかワクワクでした。
近所周辺の家は割と暗い家の色が多く、家みたいにベージュ一色の家は珍しいです。
この機会に1階と2階部分を色分けして2トーンの配色もいいかな、と思い組み合わせの色を考えました。
ちょうど業者さんで外壁のシュミレーションをしてくれたので色々と試してみました。
2階部分を暗い色にすると重たく感じると言われたので、1階部分を濃い茶系にし、2階部分は少しピンクがかったベージュがちょっと変わった感じで気に入りました。
シュミレーションで見ても、お洒落な感じがして良かったんです。
施行期間は2週間くらいで完了しました。
イメージ通りの外観にとても満足しています。
もし、何か不具合が出てきたとしても10年間の保証があるので安心しています。

いかがだったでしょうか?
外壁塗装において機能性の部分はもちろん重要ですが、色味も大切なポイントとなります。
周りの環境に合わせなくてはならないですし、自分の思い通りの色合いにならず悩んでしまうことも多々あるでしょう。
業者は今までいくつもの外壁塗装の実績を持っているため、外壁塗装の色合いに関しての相談にも乗ってくれます。
もしも色について迷うことがあれば、まずは相談してみましょう。
また、色味がなかなか決まらないという時は、色んな家の外壁塗装を見てみるのも良いかもしれません。
例えば街を散歩してみて、どんな色が使用されているのか、ツートンカラーであればどういった色の組み合わせをしているのかなどを参考にしてみてください。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-塗料・色合い
-,

関連記事

他人の家と差をつける!オススメ塗料

目次1 人気のある外壁とは?1.1 ■外壁トレンドの変遷1.2 ■現在のトレンドは?2 多模様塗料2.1 ■多模様塗料とは?2.2 ■多模様塗料を使用する利点2.3 ■多模様塗料を取り入れる際の注意点 …

外壁塗装に塗料の機能性は欠かせない!

目次0.1 ■耐久性の高い塗料で外壁の耐用年数を伸ばす0.2 ■防水は重視される機能0.3 ■外壁の防水機能が低下すること起きてしまうこと1 耐久性で選ぶオススメ外壁塗料1.1 ■耐久性の高いオススメ …

外壁塗装における「撥水」の必要性

目次1 撥水材とその仕組みとは?1.1 ■撥水材とは?1.2 ■撥水の仕組み2 なぜコンクリート打ち放しには撥水コーティングが必要なのか?2.1 ■コンクリートの寿命を長くするために2.2 ■撥水材に …

美観だけではなく構造にも被害が…防カビ塗料で外壁のカビを防ぐ!

目次1 カビは立地条件が影響する?1.1 ■湿った住宅はカビの被害に遭いやすい1.2 ■2階よりも1階は湿りやすい1.3 ■新築でもカビは生えやすい1.4 ■最近の新築住宅ならカビの心配も少ない?1. …

内壁・外壁の色に風水を取り入れてみよう!①

目次1 何色にするか悩んだら、風水を取り入れる1.1 ■風水とは?1.2 ■風水の基礎となる陰陽五行説1.3 ■方角にも意味がある1.4 ■風水は気の流れも重要2 部屋別オススメ壁紙2.1 ■リビング …

検索(撥水・住宅財形etc…)

カテゴリー

ペンネーム:MAYUMINS

NAME