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自分でウッドデッキを塗装する時の注意点

目次

ウッドデッキ DIY 塗装

憧れのウッドデッキを作ったのはいいが、最近塗装が剥がれてきて悩んでいる…という方も少なくないかと思います。
ウッドデッキはいつも屋外に出ているものなので、どうしてもメンテナンスを行っていないと劣化しやすくなってしまいます。
では、自分でウッドデッキを塗装する場合、どのようなポイントに注意すれば良いのでしょう?
今回はウッドデッキをDIYで塗装するポイントから注意点、さらに再塗装する際のテクニックや自分流のウッドデッキをプランニングする方法なども含めてご紹介していきます。

ウッドデッキで使われる塗料や道具

まずは、ウッドデッキを塗装する際に使用する塗料や道具を用意するところから始めましょう。
ウッドデッキ塗装にはどのような塗料・道具が必要となってくるのでしょうか?

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■ウッドデッキ用の塗料、何を選べばいいのか?

ウッドデッキ塗装で使用される塗料は、ホームセンターなどで簡単に手に入れることができます。
重要なのは「屋外木部用」という言葉が表記されているかどうか、という点です。
塗料にも様々な種類がありますが、屋外木部用は木材の美しさを出して自然溢れる屋外との調和を意識した色合いを出してくれるだけではなく、木材自体が腐ったり風化したりしないよう、保護の役割も果たしてくれます。
そのため、長期のメンテナンスを考える上でも屋外木部用の塗料を購入した方が良いのです。

屋外木部用にも油性塗料と水性塗料の2つがあります。
また、油性・水性にもステイン塗料とペンキ塗料の2種類があり、同じ色味のものでも計4種類から選ばなくてはならないことになります。
どれを選んでいいのかわからないという方も多いかと思うので、ここでそれぞれの特徴をご紹介していきましょう。

・ステイン系油性塗料
ステイン系油性塗料は、木目を活かしたウッドデッキに仕上げたい、プロのような仕上がりにしたいという方にオススメの塗料です。
ステイン系は木目を潰さずに塗装できるので、木材の良さを活かしたい方にはステイン系が良いでしょう。
また、油性塗料は溶剤のニオイが気になる場合もありますが、塗装すると塗料もよく伸びて風合いも良くなると言われています。

・ペンキ系油性塗料
ペンキ系油性塗料は木目は潰したいという方にオススメの塗料です。
例えば、白を基調としたウッドデッキにしたい場合、木目がない方がより白が映えるということであれば、ペンキ系を使った方が良いでしょう。
ステイン系油性塗料と同様に、専用の薄め液を使う必要があります。

・ステイン系水性塗料
ステイン系水性塗料は、乾きやすく初心者でも塗りやすい塗料です。
道具を洗う時も水道水で落とすことができるので油性塗料よりも扱いやすいというメリットがあります。
また、ステイン系なので木目を活かした塗装を施すことができるでしょう。

・ペンキ系水性塗料
ペンキ系水性塗料はペンキ系油性塗料と同様、木目を潰して塗り上げる塗料となります。

ただし、ペンキ系油性塗料に比べて扱いやすく、塗り上がりも油性塗料と同じような仕上がりにすることができます。

■ウッドデッキ用・オススメ塗料

ウッドデッキ用の塗料は上記でも説明したように、数多くの種類が存在しています。
その中でもオススメの塗料をいくつかご紹介していきましょう。
ぜひ参考にウッドデッキの塗料選びを行なってみてください。

・オスモカラーデッキオイル
ドイツで誕生したステイン系塗料です。
ウッドデッキの塗り替え時に使用する場合、元の塗装は剥がさないと着色させることが難しいと言われていますが、このオスモカラーデッキオイルは上塗りすることができます。
また、撥水性が高く、植物油をベースに作られているので子どもがいる家庭でも安心して使えるでしょう。

・キシラデコール
ステイン系油性塗料のキシラデコールは、塗膜を作らないため塗り替えも楽に行うことができます。
さらに、塗料には防腐・防虫・防カビ用として働いてくれる成分を配合しており、屋外用のウッドデッキに最適な塗料と言えます。

・ガードラックアクア
水性塗料なので速乾性と低臭性に優れており、さらに防腐・防虫・防カビ用成分をカプセル化して塗装後効果を長続きしやすいような作りになっています。
水性塗料は耐久性が低くなりやすいと言われますが、ガードラックアクアは耐久性・耐候性が高く、使いやすい塗料の一つです。

■道具を揃えよう

塗料の次は道具を揃えていきましょう。
道具を揃える時は、ハケ塗りをするのか、それとも拭き塗りをするのかによって使用する道具は異なります。

・ハケ塗りの場合
ハケ塗りはウッドデッキを塗装する方法としてよく利用される方法です。
ハケを使って全面を塗っていきます。
ハケには平バケやスジカイバケなどがありますが、広い面を塗装する時は平バケ、細かい部分を塗装する時は角度の付いたスジカイバケを用意しておくと良いでしょう。
特に、ハケの幅ごとに大・中・小の3種類を使い分けると塗装もやりやすくなります。
広い面を平バケで行うと少し時間がかかってしまいます。
もしも気になるようなら、ローラーバケを使うと早く塗ることができるでしょう。

・拭き塗りの場合
拭き塗りは、ハケを使わずに着古したTシャツや使わなくなったタオルなどを塗料に浸し、木材を拭きながら塗装していく方法です。
拭き塗りはハケよりも簡単で、DIY初心者の方でも楽に塗装することができます。
ただし、作業する時は素手で行うと手に塗料が付いてしまうため、ゴム手袋やプラスチック手袋などで手を汚さないようにする必要があります。
拭き塗りを行う場合は手を汚さないよう、塗料が染み込んでこない手袋の準備をしておきましょう。

ハケ塗りと拭き塗り、両方で活躍するのは、ベール缶です。
特にハケ塗りを行う場合、ベール缶をいくつも用意しておけば、自分だけではなく誰かにハケ塗りを手伝ってもらうことも可能です。
仲間を集めて塗り作業を手伝ってもらうとより早く仕上がりますし、楽しくDIYができるでしょう。
他にも、塗料を付かないようにするために養生用のシートや、マスキングテープなどを用意しておくと便利です。

浸透タイプと造膜タイプの違い

ウッドデッキ用の塗料と言っても様々な種類があり、色以外で見られる違いも出てきます。
例えば、油性と水性の違いなどは知っている方も多いかと思いますが、ウッドデッキ用になるとそれ以外にも「浸透タイプ」と「造膜タイプ」の塗料に分類することが可能です。
それぞれのどのような機能を持っているのか、ご紹介していきましょう。

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■浸透タイプとは?

基本的に塗料というと塗ったところに塗膜を作り、その塗膜が色であったり下の素材の保護など様々な機能を果たすことになります。
しかし、浸透タイプの場合は塗膜は作らず塗料が木材の中に浸透することで様々な機能を果たします。
木材に浸透タイプの塗料が入り込むと、内側から木材に起こりがちな害虫やカビによる被害、腐敗などを防いでくれるので、屋外にあるウッドデッキにもおすすめの塗料と言えるでしょう。
また、塗膜を作らないことがメリットにつながっている部分もあります。
例えば、塗膜があると剥がれや膨れが起きてしまい、施工に失敗すると何度も塗り直しを行わなくてはなりません。
しかし、浸透タイプの塗料であれば剥がれや膨れなどは起きないため塗り直しをする必要もないのです。
また、塗膜があるとウッドデッキの魅力である木目が見えなくなってしまいますが、浸透タイプは塗膜を作らず木材の中に浸透していってしまうので、塗っても木目の質感を保つことができます。
このように、浸透タイプの塗料はウッドデッキに必要な機能を持ちつつ、ウッドデッキの魅力を活かせる塗料であると言えるでしょう。

■造膜タイプとは?

造膜タイプの塗料はその名の通り塗膜を造る塗料になります。
ウッドデッキに塗装すると塗膜を作り、ウッドデッキ最大の敵である水分から守ってくれます。
塗料の種類によっては耐久性を高めることもでき、メンテナンスを行う期間を長いスパンに保つことも可能です。
造膜タイプの一番のメリットはやはり耐久性・撥水性に優れているという部分なので、できれば耐久性をより長く保つことができる塗料を選択すると良いでしょう。
ただし、浸透タイプでも書いた通り塗膜があることで木目の質感が失われてしまいます。
ウッドデッキにはあまり造膜タイプの塗料は使われないことが多いのですが、それでも耐久性などの機能性を高めるために利用されることもあります。

浸透タイプと造膜タイプにはこのような違いがあります。
浸透タイプは木目を活かしたい時に、造膜タイプは耐久力・撥水性を高めたい時に利用してみましょう。

自然塗料はアレルギー反応を起こすこともある

ウッドデッキでは自然塗料が使われることも多いです。
自然塗料は有害な物質を放散しない安心安全の塗料と言われていますが、それでもアレルギー反応を起こすこともあります。
塗料の特徴や注意点、ウッドデッキで自然塗料を採用する際の選ぶポイントについてご紹介しましょう。

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■自然塗料の特徴

塗料の原料には石油や合成顔料が含まれていることがあり、それらを含まず天然素材でつくられた塗料が自然塗料です。
渋柿などが主原料となりますが、最近は亜麻仁油、カルナバロウ、ラベンダーオイルなどの植物由来の原料で作られています。
天然素材なので人や環境に優しい、安全性に優れているとDIYでも人気です。
一口に自然塗料といっても、オイルタイプ、ワックスタイプ、オイルワックスの3つの種類があります。

・オイルタイプ
オイルタイプは木材内部に浸透するタイプなので、木目の質感が美しく浮かび上がる特徴があります。
表面に塗膜はつくられませんが、しっとりとした質感です。

・ワックスタイプ
オイルタイプとは異なり、木材に浸透せず表面に塗膜をつくって汚れから保護する機能があります。
ナチュラルな仕上がりにしたい時に最適です。

・オイルワックス
オイルタイプとワックスタイプの機能を両方備えた種類です。
美しい木目に仕上げつつ、ウッドデッキを汚れから守りたい時に使いやすい塗料でしょう。

■自然塗料の良さと欠点

自然塗料は木目を活かせる塗料なので、他の塗料よりも温かみのある仕上がりになり、手触りの良さも魅力でしょう。
木材は経年変化で色合いが変わっていくので、その変化も楽しめる塗料です。
そして、天然成分で構成されているので、アレルギーに悩む方も安心して使える点も最大のメリットでしょう。
しかし、化学塗料と比べて劣る点もいくつかあります。
耐候性に関しては化学塗料の方が優れているので、水拭きやワックスでの日常的な手入れ、2年から3年を目安に塗り替えなどこまめなメンテナンスが求められるでしょう。
他にも、自然塗料は乾燥するまで時間がかかりやすく、施工期間が長引く可能性があり、価格も化学塗料よりも高い傾向にあるので理解しておきましょう。

■自然塗料の定義

自然塗料はドイツで発展しており、日本で輸入される自然塗料もドイツ製が半分以上の割合を占めています。
ドイツの場合、塗料の溶剤にイソパラフィンやミネラルスピリットなどの石油精製品が含まれる塗料は自然塗料と扱われず、自然系塗料に分類する定義が存在します。
一方、日本は明確な定義が特にないため、自然系塗料も自然塗料として販売されているのです。
イソパラフィンはアレルギーを起こす可能性がある石油精製品ですが、毒性があまりなく、臭気も低いので安全性に問題はなく、化粧品にも使われることがあるので、日本では自然塗料とみなされています。
日本では定義が不透明なので、天然成分以外の成分が含まれているかどうかをチェックしておきましょう。

■自然塗料でも有害物質が放散されるリスク

自然塗料を原料が天然植物なので化学物質のような有害物質が放散されないと、一般的に考えられています。
しかし、アレルギーは天然成分でも反応するものは多く、必ずアレルギー反応が出ないと断言することは難しいでしょう。
また、有害物質のホルムアルデヒドが放散されることがあるのです。
自然塗料から発生する化学物質の放散に関する実験によると、塗布した塗料が乾燥により硬化をはじめると、ホルムアルデヒドを放散することが分かっています。
時間の経過に合わせて放散量は減るものの、160時間経過すると放散量が増えている結果が報告されたのです。
このことから、安全と言われる自然塗料でも有害物質が放散されており、場合によっては人体に影響が出る恐れもあるでしょう。

ホルムアルデヒドを放散しているのに、なぜ安全と謳われているかというとホルムアルデヒドの放散に関する等級が関係しています。
改正建築基準法により、建材のホルムアルデヒドの放散量は等級表示が義務付けられており、マークが表示されていない商品は使用が禁止されているのです。
ホルムアルデヒド放散の等級は次のようになっています。

・F☆☆☆☆(規制対象外)
放散基準:最大値0.4mg/L 平均値0.3mg/L
仕上げ制限:制限なし

・F☆☆☆(第3種ホルムアルデヒド発散建築材料)
放散基準:最大値0.7mg/L 平均値0.5mg/L
仕上げ制限:使用面積の制限あり

・F☆☆(第2種ホルムアルデヒド発散建築材料)
放散基準:最大値2.1mg/L 平均値1.5mg/L
仕上げ制限:使用面積の制限あり

・F☆(第1種ホルムアルデヒド発散建築材料)
放散基準:最大値7.0mg/L 平均値5.0mg/L
仕上げ制限:使用禁止

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星の数が多いほどホルムアルデヒドを放散しに商品と認められていることから、自然塗料も放散していても安全性があると判断されているのです。
東京の消費生活部生活安全課のレポートでは、F☆☆☆☆の等級が表示されていながら、試験の不十分さで実際はF☆☆に該当する自然塗料があることを報告されています。
また、植物オイルは空気中の酸素に反応し、塗装した部分が自然発火する事故もたまにあるようなので、過信しすぎない方が良いでしょう。

■自然塗料はどう選ぶ?

自然塗料のリスクをご紹介しましたが、あまりに気にしすぎると使いにくくなってしまいますが、選ぶ時のポイントが知れば安心してウッドデッキにお使いいただけます。

・テストは必ずしよう
安全面を重視する場合は、ウッドデッキ塗装の前に必ずテストをしてください。
木板や角材などに試し塗りをし、においを嗅いだり、アレルギーが出ないかを確認したりすることが大切です。
においが気にならない、アレルギーが出ないと分かったら塗装を始めましょう。

・手触りを重視するならオイルタイプ
無垢材そのものの手触りや質感を重視したい場合は、塗膜を表面につくらないオイルタイプがおすすめです。
しかし、表面を保護できず耐候性が低いので、こまめにメンテナンスをしてください。

・補修程度ならワックスクリーナー
ウッドデッキの汚れが目立ってきたら補修やメンテナンスが必要ですが、その場合はメンテナンス用のワックスクリーナーが最適です。
雑巾がけのような感覚で汚れを落としながら塗布できます。

このように、安全性がある自然塗料でも多少のリスクはありますが、木のぬくもりを楽しめるウッドデッキに仕上げたい場合は最適の塗料です。
安全に使える基準を満たしているので、あまり深刻に思わずテストで確認した上でウッドデッキに塗ってみましょう。

色選びの注意点

ウッドデッキを塗装する上でやはり重要なポイントになってくるのが、色選びです。
ウッドデッキは意外と面積も大きいので色を変えるとそれだけで家周りの雰囲気がガラリと変わってしまうこともあります。
色を選ぶ時はどのようなことに注意しておくべきなのでしょう?
ウッドデッキの色選びを行う時の注意点についてもご紹介していきます。

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■色を選ぶ時はフローリング・外壁・窓サッシに合わせて考える

まず、ウッドデッキの色を選ぶ時に注意したい点は、家の雰囲気とかけ離れた色にしないことが大切です。
例えば、極端な例になってしまいますが、外壁が青系なのにウッドデッキを赤系にしてしまうと、家のイメージとウッドデッキの色が合わないせいで違和感を覚えてしまいます。
そのため、家の雰囲気に合わない色は選ばない方が良いでしょう。
では、家の雰囲気に合う色を選ぶにはどうやって選べば良いかというと、フローリング・外壁・窓サッシの色に合わせる方法が一番簡単で確実に家の雰囲気に合わせられる塗料選びと言えます。

・フローリング
木材を使っているフローリングは、ウッドデッキの色とフローリングの色をかなり近い色にすることで違和感をなくすことができます。
さらに、リビングからウッドデッキを覗いた時にまるでリビングの床が屋外まで続いているように見ることができます。
広い空間を演出したい方にはピッタリな色選びの方法と言えるでしょう。

・外壁
ウッドデッキは屋外に設置しており、中でも外壁はウッドデッキとの色の兼ね合いが非常に分かりやすく、ここが合っていないと強い違和感を覚えてしまうこともあります。
外壁の色が濃いカラーリングの場合は、ウッドデッキも濃い目の色を、逆に白や淡い色を外壁として使っている場合はウッドデッキも明るめのブラウンや白色を選んだ方が良いです。
また、和風・洋風によってもウッドデッキの色合いは多少異なります。
例えば和風はどちらかというと重厚感を大切にしているので明るすぎてしまうと違和感があります。
ですから重厚感をプラスするためにも黒・濃いブラウンなどを使うと良いでしょう。
また、洋風の場合はシンプルなウッドデッキが合わせやすいので黒以外であれば合わせやすいと言えます。

・窓サッシ
窓サッシはあまり関係ないと思われてしまうかもしれませんが、意外と窓サッシとの兼ね合いにも注目しておいた方が失敗の少ない色選びができます。
特にウッドデッキを支えている束柱の部分は窓サッシの色と合わせると、家の付帯部としての統一感が出やすくなります。
窓サッシはシルバーやグレー、ブラウン、ブラック、ホワイトなどの色を使っていることが多いです。
ウッドデッキ全体をこの色に統一しなくても、ウッドデッキの柱と窓サッシの色を揃えるようにしてみましょう。

■前の塗料と同じ色を使う

確実に失敗したくないという方は、前に使っていた塗料と同じ色を使った方が良いです。
雰囲気を合わせられるので失敗がないということはもちろんなのですが、古い塗膜が残っているなど処理がうまくいっていないと塗り替え後に色などの差が出てきてしまう場合があります。
古い塗料の色が変に浮かび上がり、色も想像と違うものになってしまう可能性が高いので、失敗したくない人は前の塗料と同じ色を使うようにしましょう。

■色による特徴の違い

それぞれの家ごとに雰囲気やカラーリングが異なるので、どの色がおすすめということは言えませんが、どのタイプの色にも特徴があります。
色ごとの特徴も踏まえておくと選ぶ時に便利です。

・ホワイトブラウン
ホワイトブラウンはブラウン系の中でも特に明るめで、軽い印象を与えてくれます。
ウッドデッキの雰囲気も明るくなり、可愛らしい印象もプラスしてくれます。
女性に人気の色合いですが、ホワイトブラウンは汚れが目立ちやすいというデメリットがあるので注意が必要です。
特にウッドデッキで食事をする場合、デッキに飲み物やソースの汚れが付着するとかなり目立ってしまうので気を付けましょう。

・ナチュラルブラウン
ブラウン系の中でも最も人気が高いナチュラルブラウンは、ホワイトブラウンよりも多少濃い色味となりますが、明るさを保てるカラーです。
ホワイトブラウンよりも汚れは目立ちにくくなりますが、よく見られるカラーリングであるため平凡な印象を与えてしまいがちです。

・ウォームグレイ
ウォームグレイは最近増えているシックでモダンな雰囲気の家に合わせやすいカラーです。
汚れもほとんど目立たないため、掃除も楽になります。
ただ、ブラウン系統の色味ではないため泥汚れが目立ちやすいです。
泥を放置するとそのまま白い跡になって残ってしまうので汚れたら水洗いが必要となります。

ウッドデッキをDIYで塗装するポイント

ウッドデッキ塗装は簡単なイメージを持つ方も多いかもしれませんが、ポイントを掴まないと失敗することもあります。
塗装は美観だけではなく、ウッドデッキの寿命にも関わる大事な工程です。
きれいで長く使えるウッドデッキにするため、DIY塗装のポイントをご紹介していきます。

■下処理が肝心!

塗装を始める前にほうきを使い、ほこりやゴミで掃いて取り除いてください。
ゴミを残したまま塗装をしてしまうと、見た目の仕上がりが悪くなってしまいます。
床板のすきまやデッキの端はほうきでも掃除しづらい場所なので、そこはブロワがあると便利です。
ウッドデッキは靴のまま上がることも多いですし、足跡や土汚れは雑巾やモップを使用して水拭きをしましょう。
水拭きでもなかなか落ちない汚れは中性洗剤を使用して落とし、洗剤が残らないようにしっかり流してください。
古い塗料が残っている部分は塗料の密着性を高めるためにしっかり、変色している部分はやすりで研いでおくと色ムラを防ぐことができます。
他にも釘が出ていれば新しい釘を打って修繕しましょう。
この下処理が甘いと木材の風合いを活かした塗装ができなくなるので、下処理はしっかり行ってください。
掃除後はウッドデッキが水浸しとなり、濡れた状態での塗布は塗装剥がれの原因となります。
仕上がりを良くするためにもウッドデッキは3日間程乾燥させるようにしてください。
乾燥しない状態で塗装は失敗する可能性が高いので、このポイントは特に守ってください。

■塗らない場所や周辺の養生

塗料は一度付くと落とすのが大変であるため、塗料が付いてほしくない部分は養生をする必要があります。
例えば、ウッドデッキに隣接する外壁や窓サッシがあてはまるでしょう。
塗料を塗り分けしたい場合にも養生しておくと便利です。
花壇や樹木が隣接する場合はシートをかぶせておくと植物を汚す心配がありません。
広範囲ならシートでも良いですが、細かい部分は塗料用のマスキングテープがオススメです。
これらのアイテムも塗料と同じくホームセンターなどで売っているので用意しておきましょう。

■ウッドデッキに適した塗料を使おう

養生が終わったら塗装作業に入りますが、使用する塗料は上記で紹介した塗料にようにウッドデッキ用の塗料を使用しましょう。
塗料は仕上がりだけではなく、耐久性にも関わるので環境や求める性能に応じて選んでください。
塗り替えをする場合は以前と同じ塗料を使うことが望ましいです。
塗料には耐久性や耐水性の高い水性と安価で乾きやすい油性があります。
以前水性塗料を使用していた場合、油性を使うと馴染みにくくなり塗装剥がれを起こす可能性があります。
塗装を全て剥がした状態であれば、新しい塗料にしても問題ありません。
木材は水を吸収しやすいので防カビや防藻性の塗料を使うと耐久性もより高まるでしょう。
小さな子どもやペットがいるお家であれば、植物が原料の塗料もオススメです。

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■塗装の流れとポイント

次に塗装の流れや塗装時のポイントを見ていきましょう。

・塗料を混ぜる
塗料をしっかり混ぜないと色ムラが起きやすくなります。
容器を逆さにして振って混ぜ、さらに棒でよく混ぜると良いでしょう。

・1/3を上限に缶へ移す
塗料がしっかり混ざったら缶に移します。
入れる量は缶の1/3を上限にすると良いでしょう。
たくさん入れると塗装中に乾燥して塗料が固まる恐れがあるので、使用する量をこまめに入れることが大事です。

・塗装は木目に沿って
ハケで塗る場合は塗料をつける前に毛をほぐし、抜けた毛を取り除いておくと塗装中に抜ける心配がなくなります。
塗る順番は細かい部分から広い部分、上から下へという流れが良いでしょう。
最初は高い位置にある細かい手すりがおすすめです。
塗る際はハケを木目に沿って動かすと色ムラなく塗れます。
手すりが濡れたら手すりの格子を細かいハケを使って丁寧に塗っていきましょう。
塗料が固まるとマスキングテープが剥がしにくくなるので、ある程度塗料が乾燥したら少しずつテープを剥がしてください。
階段部分も上から下へ下がるように塗装しましょう。

・ステイン塗料なら拭き塗り
塗装の手法に拭き塗りというものがあります。
木目を活かすステイン塗料を使用する場合は拭き塗りを取り入れると良いでしょう。
拭き塗りは塗料を含ませた布で木目に沿って塗るだけです。
塗る際は必ずゴム手袋を着用し、手の汚れを防いでください。
簡単そうですが広範囲は大変なので手すりなど細かい部分での活用がおすすめです。

・床塗りは建物側から
床塗りは階段部分の塗装がある程度乾燥した状態で塗ると良いでしょう。
塗る際は土が付着しないように内履きにしてください。
逃げ道を確保するために建物側から塗っていきますが、その時はブロック分けして塗ると効率がよく、さらに色ムラの心配もなくなります。
奥行きが板4~5枚、横幅は手が届く範囲までが1ブロックの目安です。
塗る時は板を1枚1枚丁寧に塗ってください。
板のすきま部分は塗料をたっぷりハケに染み込ませ、すきまに浸透させるように塗るときれいに塗れます。
木口は塗料が浸透しやすいため、この部分も塗料を多めに塗ると良いです。
床を塗ったら端根太と側根太、土台も塗りましょう。

・塗料をしっかり乾かして2~3度塗り
全て塗ったら6時間以上しっかり乾燥させましょう。
1回の塗装では耐久性や色映えに欠けるので、乾燥したら2度塗りをします。
2度塗りでも十分ですが木材なので3度塗りをした方が良いでしょう。
3度塗りをする時は2度塗りから8時間以上経過した状態で塗装し、その後も8時間以上は乾燥させてウッドデッキの塗装が完了です。

■塗り分けでメリハリのあるウッドデッキに

ウッドデッキの塗装は単色のイメージがあるかもしれません。
手すり部分と床板部分の濃さを塗り分けると、見た目にメリハリがつきます。
例えば、手すりの部分をナチュラルな木材の色にし、床板は濃いめの色で明度を分けるのも良いでしょう。
同じナチュラルな色でも手すりは少し濃く塗り、床板は明度を少し上げた色合いにするのもおすすめです。
色に関してはお住まいの外壁にマッチするものを選ぶこともポイントです。
外壁と合わない色を使いたい場合は、外壁塗装で色を変えてみるのも良いでしょう。
DIYの魅力は自分好みにデザインができることなので、塗り分けで独自性のあるウッドデッキにしてみてください。

ウッドデッキを再塗装するテクニック

ウッドデッキは屋外にあるため常に日光や雨、風などに晒されています。
しっかり塗装されていても、雨ざらしや湿気で腐食しやすいため、彩りを守るテクニックを伝授しておくと良いでしょう。
自慢のウッドデッキを少しでもキレイに維持しておくために、自分で再塗装してみませんか?
ここでは、ウッドデッキをキレイに再塗装する方法をご紹介します。

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■環境配慮型洗剤で洗浄しよう

塗装準備としてウッドデッキをキレイに洗う作業から入ります。

①ウッドデッキ上を空っぽにする
洗浄の作業をする前に、ウッドデッキの上に置いてある植木鉢や椅子、テーブルなどをどかしておきます。
ウッドデッキ上に何もない状態から洗浄作業がスタートします。

②ホコリや砂の掃き掃除
ウッドデッキにあるチリや土ホコリなどをキレイに掃いてください。
小さなゴミや枯れ葉も全て掃き出します。

③ウッドデッキを水で濡らす
掃き掃除が完了したら、ウッドデッキ全面に水をまき、デッキブラシなどを使って軽くこすりながら汚れを落としましょう。
ここまでが、洗浄作業の下準備です。

④洗剤で洗う
ここからは本洗いになります。
中性洗剤を使ってブラシを使ってゴシゴシと洗っていきます。
水で洗剤を洗い流すのが気になる人は、環境配慮型の洗剤を使うと良いでしょう。
また、少量の洗剤を使ってお湯で洗い流すという方法もあります。
水の量や洗剤の量を調節しながら汚れをこすり、大量の水で洗剤を洗い落としてください。

⑤雑巾で水気を拭く
ウッドデッキが洗い終わったら、最後に雑巾などで水気を十分に拭き取ります。
水気をしっかり拭き取っておくと、乾いた時まだらになりにくいです。
乾燥させる時間も短縮することができるので、この作業は念入りに行ってください。
ポンポンと軽く叩くようにすると、簡単に水分を取ることができます。

洗浄をする時はウッドデッキの下に大量の水が落ちていくので、周囲や地面に水が流れても問題ないか確認してから行ってください。

【高圧洗浄機を使うと便利!】

ウッドデッキの材質によっては、水で洗浄すると汚れが中に浸み込んでしまうことがあります。
一度中に入り込んでしまった汚れをキレイに落とすことは難しく、ブラシなどを使っても歯が立たない場合もあるでしょう。
もしも、家庭用の高圧洗浄機がある場合は圧力を利用してみると便利です。
標準装備で吐出圧力を調節できたり、回転させながら高圧水を噴射できる洗浄機もあります。
強力な洗浄力で木材に浸み込んでしまった泥汚れを落とすことも可能です。

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■ローラーバケで再塗装する

いよいよウッドデッキの塗装作業に入ります。

①乾燥してから再塗装する
ウッドデッキを再塗装する前に、洗浄作業した時の水気を完全に乾かしておきましょう。
乾燥時間は天候に左右されるので、天気予報などで数日間晴れ間が続く日に行ってください。

②塗料を選択する
再塗装で一番気をつけることは、色の選択です。
ウッドデッキに使用するステインは浸透性の高い塗料なので、重ね塗りしていく度に色が濃くなっていきます。
色つきのセロハンテープを重ねて貼ったとき、どんな色でも黒く濃い色になるのと同じです。
再塗装する時の塗料はできるだけクリヤーやナチュラルな薄い色の塗料を選ぶことをおすすめします。

③ローラーバケで塗装する
ウッドデッキはほとんどが平面になっているので、ローラーバケを使うと便利です。
ハケに長い柄を付け足すと腰を曲げずに作業することができます。
市販品で長い柄が付けられるハケも販売しているので、使いやすいものを用意しましょう。
楽な姿勢で塗装作業ができるとよりスピーディーに塗装作業を進めることができます。
塗料を大量に塗りすぎてビチャビチャしないように平面を拭いていくような感じで塗っていきましょう。

④塗料を乾燥させる
塗料が完全に乾くまでウッドデッキの上に足が乗らないように注意してください。
あらかじめ脱出できるポイントを決めてから、作業にとりかかると良いでしょう。
そして、再塗装を乾かすために一晩置きます。
元の色よりも若干濃くなるケースが多いですが、再塗装したウッドデッキはしっとり感がありキレイな艶が出るでしょう。

【塗装後のルートに注意!】

ウッドデッキを塗装した後、自分で塗った塗装に閉じ込められないようルートを決めておきます。
出入り口から一番遠いところから塗装をスタートし、半分くらいまで到達したら、後ずさりしながら出入り口から脱出できるようルートの想定をしておきましょう。
ウッドデッキについている柵やフェンスが低い場合はどこからでも脱出できますが、出入り口しか逃げ場がない場合は、自分も塗装も汚さずに現場から去ることができるイメージをしておいてください。

■再塗装の決め手は洗浄工程で決まる

ウッドデッキの再塗装は、有能なテクニックももちろん必要ですが最初の洗浄作業でどれだけキレイに洗えているかが仕上がりを左右させます。
洗い方を少し変えるだけでもずいぶん差が出るので参考にしてみてください。
キレイに洗うコツは、全体を均一な状態にすることです。
キレイに洗えている箇所と洗えていない箇所がまばらにあると塗装した時ムラができてしまいます。
汚れをしっかり落とすことももちろん重要なのですが、洗い過ぎてしまうと木肌に違いが出てしまい塗装の仕上がりも変わってきてしまいます。
細かい部分は、使用済みの歯ブラシを使ってみても良いでしょう。
デッキブラシ以外にも、ナイロンタワシや金ブラシなどを使い分けて作業すると効率よく作業できます。

■塗装は3回塗りが理想

塗装作業で大切なことは丁寧に塗っていくことです。
当たり前のことかもしれませんが、雑に塗ってしまうとムラができてしまったり、塗り残しが出てしまいます。
全体を見渡した時荒っぽい感じの仕上がりになってしまうので注意してください。
塗り方の基本は木目に沿って塗装することです。
ハケを強く押しすぎたり、塗料を付けすぎないようにしてください。
乾燥をはさんで2回塗りは必須ですが、できれば3回塗りが理想です。
3回塗りは耐久性もよくなり、メンテナンスも2回塗りに比べて2年くらい長持ちします。
洗浄作業などの手間を考えると、同じタイミングで1回分多く塗装した方が圧倒的に楽になるでしょう。

DIYで再塗装することで、ウッドデッキにさらに愛着がわいてきます。
塗装メンテナンスは特殊な工具を用意しなくてもできる作業です。
ホームセンターなどでハケや塗料を購入して、美しいデッキライフを楽しんでみてはいかがでしょうか。

オイルステイン(自然保護着色塗料)の塗り方

オイルステインは、木材に染み込ませる着色塗料でステイン塗料の一種になります。
油性ならではのツヤ感や、木目の色味が年月を経たような雰囲気を出します。
ウッドデッキを渋くてかっこいい質感にしたいという方は、オイルステインの塗り方をマスターしてDIYにチャレンジしてみましょう。

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■オイルステインは普通の木材塗料と違う?

オイルステインが普通の塗料と違うところは、木材を保護する役目よりも木目を活かす性能の方が強いということです。
通常の造膜系塗料は、木目は消えてしまいますが木材を保護してくれる役目を持っています。
いわゆる絵の具のようなペイント材と思ってもらうとわかりやすいでしょう。
表面に張った膜が木材をコーティングしてくれるいので、保護機能は非常に高いです。
しかし、木が持つ独特な木目を覆ってしまうので木材の雰囲気を損ないたくない方は、オイルステインで塗装した方が良いでしょう。
また、オイルステインは油性タイプのものになりますがステイン塗料には水性タイプのものもあります。
それぞれの使い方や違いは以下の通りです。

【オイルステイン】
・薄める時は、専用のうすめ液を使用
・洗う時は、うすめ液または刷毛洗い液を使用
・匂いは水性ステインに比べてやや強い
・濡れツヤが出やすい

【水性ステイン】
・薄める時も洗う時も水を使用
・臭いはオイルステインに比べて弱い
・マットな仕上がり

2種類を比較してみると水性ステインの方が扱いやすそうですが、油性タイプの方が仕上がりは圧倒的に美しいです。
塗料材の中には、水性オイルステインという商品も販売されていますが、この商品はオイルステインのような仕上がりになる水性ステインということなので購入する際は注意してください。

■オイルステインの塗装方法

次に、オイルステインを使った塗装方法についてご紹介します。

①サンドペーパーを使って木材の表面を整える
ウッドデッキを塗装する前は、必ず木の表面にヤスリをかけ平らにします。
ゴミや油分、サビ、カビなど不要なものを布で拭き取り、表面が保護されているものはしっかり剥がしてください。
その後、木目に沿ってサンドペーパーで研磨しましょう。
木の表面を研磨することでオイルステインがより浸透しやすくなります。
サンドペーパーは、♯240→♯400のものを使用してください。
♯500以上になると、表面が滑らかになり過ぎてしまい、塗料の色が入りにくくなってしまいます。

②木材についた木屑を取り除く
研磨した後は、木屑が木材にたくさんつきます。
布や紙などで木屑を拭いておきましょう。

③オイルステインを混ぜる
オイルステインは使用する前に必ずよくかき混ぜてください。
よく混ぜておかないと塗装する場所によって、色味やツヤが変わることがあります。

④粘度が強すぎる場合は薄める
オイルステインの粘土が高すぎて塗りにくい場合は、専用のうすめ液を混ぜて薄めてください。
この時、必ずペイント用のうすめ液を使用し、絶対に水では薄めないことです。
あまりうすめ液を入れすぎてしまうと、乾きにくくなるので少しづつ足しながら調整してしましょう。

⑤オイルステインで塗装する
オイルステインを塗装する時は、雨や湿気の多い日はできるだけ避けた方が無難です。
刷毛を使って木目に沿って塗ってください。
一度にたくさんの量を塗らないよう注意しましょう。
塗ったらすぐに綿100%の布(ウエス)で擦りこみながら拭き取っていきます。
円を描くような感じで拭き取ってください。
塗装後、色が薄いと感じたら30分程度時間をあけてから再度塗装します。

⑥オイルステインの仕上げ
オイルステインを塗った後は、仕上げ材を重ねてください。
オスモカラーでは色が薄いと感じる場合は、上からブライワックスを重ねてあげると色味がぐっと深くなります。
本格的な保護材で仕上げをしたい場合は、ニスなどを塗って塗膜でガッチリとコーティングしてあげると良いでしょう。

■オイルステインを使用する時に注意してほしいこと

オイルステインを使ってウッドデッキを塗装する前に、注意点を確認しておきましょう。

・研磨の重要性
オイルステインを使用する前は必ず木材を研磨するようにとお伝えしました。
特にホームセンターなどで購入された木材は、手の油や接着剤などが付着していることが多いです。
オイルステインが染み込みにくくなってしまうので、研磨で付着物を綺麗に落とすようにしましょう。

・塗装する木材の特性に注意
木材は、気候や温冷差、木の成長などによって年輪ができます。
年輪の色味が薄い木材は夏場暖かい場所で成長しており、成長するスピードも速いため木の密度が低く柔らかい特徴を持っています。
したがって、塗料が染み込みやすくなるでしょう。
反対に年輪の色味が薄い木材は、成長のスピードが遅く密度が高くなり硬くなっているため塗料が染み込みにくくなります。
気候の変動によって成長のスピードも変わってくるので、一定の気候で育った木材には、年輪がないこともあるでしょう。

・オイルステインには仕上げ材が必要
オイルステインは木材に塗料を染み込ませるものなので、木を保護する力は備わっていません。
基本的にオイルステインの塗装後は、オイルフィニッシュやニスなどの仕上げ材で塗装し木の表面を保護してあげましょう。
ウッドデッキなど通年屋外にあるものは特に表面を保護しておくと耐久性にも影響するので仕上げ材は必要です。
ただし、屋外用のオイルステインの場合は、もともと木部保護成分が含まれているものもあるので自身が使う塗料をよく確認しましょう。

ウッドデッキなど屋外で使用される木材は、夏には雨風や強い日差し、冬は積雪などの影響で数年で塗料が剥がれてしまうことがあり、ウッドデッキの色とはかけ離れたシルバーグレーのような色に変色してしまうことがあります。
塗料が剥げた状態でそのまま放置してしまうと、外壁塗装と同様にウッドデッキ自体腐ってしまう恐れがあるため、オイルステイン塗料を使って対策しておくのがおすすめです。
特にウッドデッキの床面は塗料が剥げやすいので、少しでも長持ちさせるために年に1回くらいのメンテナンス塗装を行うようにしましょう。

DIYで自分好みのウッドデッキをプランニング

ウッドデッキを作る素材やデザインには様々なものがあり、その組み合わせも無限にあります。
ウッドデッキをDIYしたいとは思うけれど、どんな素材を使ってどんなデザインにするか悩んでしまうという人も多いのではないでしょうか。
素材やデザインを工夫すれば、さらに素敵なウッドデッキを作ることができるでしょう。
ウッドデッキの好例を、素材とデザインの2つのグループに分けてご紹介します。

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■素材を活かしたウッドデッキ

・ヒノキ
香りや色合いの良いヒノキはDIYの際にも人気の素材です。
弾力があるので加工しやすく、耐久性に優れています。
無塗装で仕上げることで、ヒノキの年輪の美しさが際立ち、自然な木肌を楽しむことのできるデザインです。
壁の横のラインとデッキ板のラインが調和し、建物全体との一体感を演出しています。
こうすることでウッドデッキ自体が広く見え、開放的な雰囲気に仕上げることができるのです。

・タイル
タイルは劣化の心配がなく、耐水性、耐久性に優れているのでメンテナンスを簡単に済ませられる点がメリットです。
板張りは湿気に弱いのが難点ですが、タイル張りのデッキなら水洗いができるので、食事を気軽に楽しむことができます。
日よけ(オーニング)は壁づけにすることで、日差しの強い日は日よけとして、そうでない日はデザインとして活用しています。

・ポリカーボネイト
ポリカーボネイトで透明な屋根を付けたデザインです。
透明なので天気の良い日は日差しを感じられ、雨の日でもデッキを利用することができます。
ポリカーボネイトは衝撃に強く、劣化も少ないので雪が降っても安心です。
透明度の高い素材なので室内への日差しが遮られることもありません。

・テラコッタ
母屋と離れの間の渡り廊下にテラコッタを使用した例もあります。
オープンリビングとして活用するようなウッドデッキとは少し違いますが、庭に面しているので眺めも良く、ガーデニングの休憩にもぴったりです。
テラコッタは植木鉢にもよく使われる素材なので、庭にもよく調和します。

■デザインにこだわったウッドデッキ

・続き間
リビングの一部を外に張り出させたウッドデッキです。
ダイニング・キッチンとリビングを繋ぐように作ることで、リビングからもダイニングからもデッキスペースに出られます。
料理をキッチンからデッキスペースへ運ぶことも簡単なので、晴れの日はオープンリビングとして、開放感を楽しみながら食事をすることができます。

・丸を利用したデザイン
デッキスペースはやはり四角のものが多いですが、あえて円形にすることで他とは違った魅力を演出することができます。
張り出した部分を円形にするだけでなく、机や椅子も曲線のデザインを取り入れています。
円形によって表現された優しさや遊び心が魅力です。

・張り出しデッキ
傾斜地に建った家は眺めの美しさが長所の1つです。
海辺、山辺に向かって大きく張り出したウッドデッキなら、美しい眺めを存分に楽しむことができるでしょう。

・ワイヤーを利用した手すり
高所にウッドデッキを作る場合は手すりが必須ですが、手すりによって視界を遮られるのは避けたいところです。
木材ではなくワイヤーロープを使って手すりを作ることによって眺めを邪魔することなく安全性を確保することができます。

・サンルーム風
屋根を延ばして透明な樹脂版を使い、ウッドデッキをサンルーム風にしたデザインです。
透明な材料を使うことで日当たりの良さを損なわず、雨風はしっかりと防ぎます。
木材に囲まれているので温かみがあり、ゆったりとくつろぐことができるでしょう。

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■デッキ材料

ウッドデッキは日光や雨風に晒される場合も多いので、素材の耐久性・耐水性にはこだわりたいかと思います。
また、木材によって木肌、色、加工のしやすさなど、デザインに影響を及ぼすことも少なくありません。
デッキ材として人気のあるものをまとめました。

・ウリン
ウリンは東南アジア原産の木材で、耐久性に非常に優れ、「鉄の木」とも言われています。
木材は耐水性に難点がありますが、ウリンは海辺に分布する木なので、湿気がある場所でも腐りにくいです。
重くて硬いので加工は難しいですが、メンテナンスもほぼ必要ないので、長期間安心して利用することができます。

・セランカンバツ
ウリンと同じく東南アジアを原産とするセランカンバツは、耐久性があり強度が高いなど、ウリンと似た特徴を持っています。
しかし、最も大きな特徴はコストパフォーマンスにあります。
他の硬材よりも安価で、流通量も安定しているのでメンテナンスが必要になった場合も安心の素材です。

・吉野桧
白い木肌の美しさが特徴の吉野桧は国産のヒノキの中でも品質が良く、とても人気の素材です。
ヒノキの香りはアロマテラピーなどに活用されることもあり、リラックス効果も期待できるでしょう。
良く手入れされていて曲りや節が少ないので、加工にも適しています。

・サイプレス
サイプレスはヒノキの一種で、独特の香りがあります。
防蟻性が高いので、シロアリの被害に遭いやすいフェンスや土台にもおすすめです。
サイプレスは国産のヒノキよりも強度が高いので、ウッドデッキの材料としても非常に人気があります。

・ウエスタン・レッドシダー
ウエスタン・レッドシダーは加工しやすく、DIYに最適な素材と言えます。
水に強く収縮率が低いので、濡らしたり乾かしたりを繰り返しても割れたり反ったりしにくいという特徴があります。
防虫性能も優れているので、ウッドデッキをはじめ外壁材としても利用できます。

・イタウバ
イタウバはヨーロッパではデッキ材として人気のある素材です。
油分が多く木の表面がなめらかなで肌ざわりが良いのが特徴です。
また、ささくれが非常に少ないので、ウッドデッキの床材にイタウバを利用すれば、素足でデッキに出ることもできるでしょう。
弾力性、強度に加えて防虫性能も高く、デッキ材に最適な素材です。

木材にはそれぞれ、見た目や性能にも大きな特徴があります。
また、塗装を行うことでさらにバリエーションの幅を広げることができます。
防水性や防虫性能の低い木材の場合は塗装によってそれらの弱点をカバーする必要がありますが、強い木材を使うことでそういった手間を省くことができます。
また、木目や色によってもウッドデッキの雰囲気が大きく変わるので、木肌の美しさも重要なポイントです。
これらの特徴を踏まえて最適な材料を選ぶようにしましょう。

木材別のお手入れポイント

ウッドデッキに使用する材料は様々なものがありますが、お手入れが必要なものや不要なものなど、それぞれの特徴を活かしながらお手入れをすることで、長く快適に使えるウッドデッキになっていきます。
耐久性を高めて快適に使用していくために、木材に合わせたお手入れをしていきましょう。

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■ウッドデッキに使用する木材

ウッドデッキは常に日光や雨などにさらされる状態にあるため、耐久性や快適性など、長期的に使用していくための施工が必要となっていきます。
そのためには、ウッドデッキに使用されている木材とその特徴を知り、お手入れ方法を変えていく必要があります。

【天然木材】
天然木材は、森の木から切り出して加工したもので、スギやヒノキ、ウリンやアマゾンジャラなどは全て天然木材となります。
その天然木材の中でも、木の性質によってハードウッド系、ソフトウッド系に分類されていきます。
これらの木にはそれぞれの特徴があります。

・ウリン、アマゾンジャラ(マニエルカラ)、イペ

広葉樹のハードウッド系は耐久性の高さがあり、水に強い性質があります。
そのため腐食の心配もなく、防虫や防腐塗装でお手入れする必要もありません。
寿命は約30年程度あり、シロアリや海中木食虫にも強いのも大きな特徴です。
最初は水に濡れると茶色の樹液が出てきますが、これも数ヶ月程度で落ち着きます。
色ムラが気になる場合は、漂白剤で洗い流すこともできます。
ホームセンターなどで取扱いが少なく、1本でもとても硬くて重いため、DIYには不向きではありますが、丈夫で長持ちする素材となるため、ウッドデッキに使用することも多い素材です。
お手入れとして行うことは、傷がついたりコケが生えてくる前に、定期的にサンドペーパーやデッキブラシ、汚れがひどい場合には高圧洗浄機などを使用して洗浄することをおすすめします。
1年に1~2回程度の間隔でお手入れをしましょう。
ただし日光に当たるなどして色あせてしまった場合、ペンキなどで塗装しても色が浸みこみにくいので長持ちしません。

・スプルース(えぞ松)、パイン(松)、ファー(モミの木)

針葉樹のソフトウッド系は軽さと柔らかさがあり、DIYでもっとも扱いやすい木材ですが、柔らかさがあることがデメリットとなり、定期的なメンテナンスが必要となります。
ホームセンターなどで簡単に手に入れることができ、加工がしやすいのでウッドデッキを作るには扱いやすさがあるでしょう。
柔らかい木材なので傷がつきやすく、しっかりと防虫・防腐塗装をしておかなければシロアリの被害に遭ったり、雨によって腐食も進んでしまいます。
また耐久性も3~5年程度ありますが、お手入れを怠ってしまうとあっという間に腐食してしまうので注意しましょう。
お手入れとしては、年に2回程度デッキブラシや高圧洗浄を使用して汚れを完全に落としてから乾燥させます。
もし塗膜がめくれていたら、それもきれいに剥がしておきます。
洗浄後に2日~3日程度完全に乾かして、サンドペーパーで表面をきれいに整えて防虫・防腐塗装をします。
塗装をしっかりとすることで、腐食を防ぐことができます。

【人口木材】

人口木材は、樹脂と呼ばれるプラスチックと木粉を混ぜて成型した木材のことをいいますが、中には樹脂のみを使用したものもあります。
木粉の割合が多ければ多いほど天然木のような風合いになりますが、表面仕上げ加工によっても色などが変わってきます。
最も大きな特徴として、耐久性に優れていることと腐食することがないことが挙げられます。
そのためシロアリの被害にあうこともなく、色あせや定期的なメンテナンスも不要になるのが大きなメリットです。
人口木材は、雨などにあたって濡れてしまうと滑りやすくなってしまいますが、天然木のように木にささくれができないので、裸足で出ることもできるだけでなく、お子様やペットにも安心の優しい素材になっています。
また加工しやすいので、DIYにも最適です。
お手入れは、木粉とプラスチックを混ぜて作られているため、防虫・防腐塗装を行う必要もなく、定期的なメンテナンスも特に必要ありません。
ただ、汚れはどうしても付いてしまうため、溝に沿ってデッキブラシや高圧洗浄で洗い流す程度で良いでしょう。
汚れが落ちない場合は、サンドペーパーで軽くこする程度で落とすことができます。

■木材に合わせたお手入れで生まれ変わる

ウッドデッキには、使用されている木材に合わせてお手入れをすることで、より耐久性を高めることができて、きれいなまま保つことができます。
また、素材に合わせてお手入れの期間や方法も異なってくるので、お手入れの回数を減らしたいなら、人工木材やハードウッド系の天然木材がおすすめですが、木のぬくもりやアレンジをするなら、ソフトウッド系がおすすめです。
木材に合わせたお手入れで、ウッドデッキの快適さも左右されるので、素材に合わせたお手入れを行って、ウッドデッキをきれいで快適に保つようにしましょう。

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