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外壁塗装の種類と塗料①

目次

外壁塗装の塗料を構成するものとは?主要素(樹脂)編

外壁塗装の種類と塗料

アクリル塗料の特徴とメリット・デメリット

■アクリル塗料の特徴

アクリル塗料とは、以前からよく利用されていた塗料です。 以前はトタンの外壁が多かったことなどもあり、溶剤型のアクリル樹脂がよく使用されていましたが、現在ではこれを使用する業者もほとんどいません。 元々アクリルは透明色を持っているため、色が調合しやすいというメリットがあり、着色性に優れていると言われていました。 今ではほとんど使われなくなってしまったものの、家ではなく倉庫・小屋などの外壁塗装には現在でも利用されていることがあります。 ちなみに価格は平米あたり約1000円前後と、非常に安い価格で塗装することが可能です。

■アクリル塗料のメリット

アクリル塗料のメリットとしては、色の再現性が高いことからバリエーションが非常に豊富だという点です。 他の塗料ではなかなか色付きがなかなか難しい色でも、アクリル塗料では作れる場合があります。 また、現在ではほとんど使われなくなったと上記に書きましたが、実はアクリル塗料を進化させ、高性能のアクリル塗料が開発されています。 アクリル塗料は耐候性や耐紫外線に弱かったため、外壁塗装に使用しても劣化スピードが早くなるという欠点がありましたが、ラジカル塗料と合わせて使うことによってそういった欠点を補うことができます。

■アクリル塗料のデメリット

一方、アクリル塗料のデメリットは、やはり先にも書いた通り、アクリル塗料のみの外壁塗装・塗り替えとなると劣化スピードがとても早く、塗り替える期間が短いという点が挙げられます。 塗り替える期間が短くなるとその分塗装費用もかかるので、コストが高い塗料と比べた時にコストパフォーマンスの点で負けてしまうこともあるのです。 さらに、アクリル塗料を塗った時にできる塗膜はとても硬く、塗装にヒビが入りやすくなってしまうという点があります。 外壁塗装にヒビが入ってしまうと、家の中まで水が染みこんできてしまったりカビが発生してしまう原因にもつながりかねません。 そのため、やはり定期的に外壁を塗り直したり、メンテナンスを行うことが必要となってくるでしょう。

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ウレタン塗料の特徴とメリット・デメリット

■ウレタン塗料の特徴

ウレタン塗料は外壁塗装の他に、高級家具やフローリングの仕上げ剤にも使用されることの多い塗料です。 ウレタン塗料を塗ると、光沢のある塗膜を作り出すため高級感を得ることができます。 水性型や溶剤型、1液・2液型などの種類も幅広くありますが、外壁塗装の場合ですと溶剤型の1・2液型がよく使用されています。 見た目に高級感が出るだけではなく、機能面でも優れていると言われ、外観の耐久性も高いです。 平米あたり1500円から2000円弱となりますが、価格は各塗料メーカーやウレタン塗料のタイプによっても異なります。

■ウレタン塗料のメリット

ウレタン塗料のメリットとして挙げられるのは、建築関係の断熱材や車両関係のクッション材としてもウレタン樹脂が使われていることもあって、塗料に適度な柔らかさがあります。 アクリル塗料だと塗布して固まってしまうとヒビが入りやすくなってしまうのですが、ウレタン塗料であればある程度ヒビ割れの発生を抑えることができるのです。 コンクリートやモルタルといった外壁材は建物の揺れによるヒビが多く、金属サイディングを使った外壁では太陽光などで熱が高まると膨張してしまうことによりヒビ割れが出来てしまうのですが、ウレタン塗料を塗るだけでこのようなヒビ割れをカバーしてくれます。 また、耐カビ・耐藻などの機能性も充実していることと、その割に価格が安いという点から、優秀なコストパフォーマンスを持っていると言えるでしょう。

■ウレタン塗料のデメリット

ただ、ウレタン塗料のデメリットとして、2液型は1液型に比べて性能は優れているものの、きちんと撹拌させないと硬化不良を起こしてしまうという欠点があります。 硬化剤を加える時、量が少なくても多くても固まらない場合があるのです。 また、以前使用していてまだ残っている硬化剤を使用しても同じように固まらない可能性があります。 ウレタン塗料はツヤのある外壁に仕上げることができ、ヒビ割れにも強いですが、性能の高い2液型を使う時は十分に注意が必要です。

シリコン塗料の特徴とメリット・デメリット

■シリコン塗料の特徴

シリコン塗料は現在外壁塗装・外壁リフォームに使用されている塗料の中で、最も人気の高い塗料と言えます。 さらにニーズも増えてきているため、各塗料メーカーからシリコン塗料は多く販売されています。 そんなシリコン塗料は、汚染性がとても低く汚れにくいという特徴を持っています。 雨・風などによって汚れやすい外壁でも汚れが落ちやすく色やツヤなども落ちにくいと言われているのです。 これはシリコン塗料に低帯電性を持っているおかげで汚れもつきにくくなっています。 価格は平米あたり水性2液型で2000円前後と言われており、1液水性だともっと安く、溶剤2液だともう少し高い価格となります。

■シリコン塗料のメリット

シリコン塗料のメリットは、耐候性や耐熱性に優れている点です。 耐候性や耐熱性に優れているおかげで、外壁の劣化スピードをかなり緩やかなものにしてくれます。 また、劣化スピードが遅いということはメンテナンス期間も長い期間とっても問題なく、定期的に塗り替えをする手間や費用もかかりません。 さらに多くのシリコン塗料にはセラミックが配合されているものもあります。 シリコン塗料にセラミックを配合することによって、外壁に付いてしまった汚れも雨が降ると流れやすくなる親水性の塗膜を持っているため、外壁の汚れも心配することはないでしょう。

■シリコン塗料のデメリット

デメリットを挙げるなら、価格はウレタン塗料よりも高いという点ではないでしょうか。 水性型だとウレタン塗料と同等の価格になりますが、外壁塗装でシリコン塗料を選ぶのであれば溶剤型を選んだ方が良いと言えます。 そのため、ウレタン塗料よりも価格は高くなってしまうのです。 また、塗膜が固いという特徴があり、塗装の付着性はやや劣ってしまいます。 ただ、これは下地をしっかり塗布することで付着性の問題は解決できるでしょう。 光沢を出しつつ、機能性の高さも重視している方はシリコン塗料を使った外壁塗装・外壁リフォームを行いましょう。

【豆知識】シリコンとウレタン、比較するとどちらがオススメ?

■シリコンとウレタン、それぞれの違いとは?

外壁塗装を行う際には塗料選びというのはとても大切なものになってきます。 塗料と言うとただ色を塗っているだけというイメージがあるかもしれませんが、外壁塗装することによって家を保護する役割も果たしており、外壁塗装をするのとしないのとでは家自体の劣化スピードにも関わってきてしまいます。 しかし、塗料の中には様々な塗料があってどれを選んでいいか迷ってしまう方も多くいらっしゃいます。 特に値段の高いフッ素や遮熱塗料といった高級塗料でお金を掛けられない、でも一番機能性が低いと言われているアクリルを選ぶのも嫌だという場合、その中間あたりの価格性・機能性を持つ「シリコン塗料」と「ウレタン塗料」で選ばれる方も多いのではないでしょうか? シリコンとウレタンの違いをしっかり把握することで、選ぶ時に迷うことなく決めることが可能です。 まずそれぞれの特徴の違いを見てみると、ウレタンの場合、塗膜が光沢感があって塗装の付着性に優れているという点があります。 また、ウレタンは塗膜の弾力性も高いため、外壁のヒビ割れから守ってくれる役割も果たします。 一方シリコンは耐候性・耐熱性に優れていて汚れを落としやすいというポイントがあります。 中にはセラミックが配合されているものもあり、これによって汚れが付いても雨で流れやすくなっているため、洗浄の手間も省けます。

■価格はどっちの方が安い?

続いて価格を見てみると、シリコン塗料の方がウレタンよりも若干高くなります。 シリコンの場合、ウレタンよりも平米あたり1000円近く違う場合もあり、大きいお家になると外壁塗装費用も高くなってしまうでしょう。

■耐久年数はどのくらい?

では耐久年数はどうでしょうか? 耐久年数はウレタン塗料が約6年と言われている中で、シリコン塗料はおよそ10~13年耐久年数はもつとされています。 価格だけを見ると一見ウレタンの方が安く見えますが、耐久年数と合わせて見てみるとシリコンの方が長い目で見た時に外壁塗装にかかる費用は安くなると言えるでしょう。

■結果的にシリコンとウレタン、どちらを選んだ方がオススメ?

結果としてシリコン塗料の方がコストパフォーマンスにも優れ、機能性も高いことからそちらを選んだ方が良いと思われます。 しかし、ヒビ割れなどを考えるとウレタンにもシリコンには見られないメリットがあるのできちんと考慮しながら外壁にあった塗装を選ぶようにしましょう。

フッ素塗料の特徴とメリット・デメリット

■フッ素塗料の特徴

フッ素塗料は、外壁塗装・外壁リフォームに使用される塗料の中でトップクラスの性能を誇ると言われている塗料です。 様々な塗料メーカーがありますが、そこで販売している商品のほとんどは、フッ素塗料が一番レベルが高く、そして価格も他の塗料と比べて高価なものが多くみられます。 性能はトップクラスと言われるだけあって、耐候性や耐紫外線、さらに防汚染性能にも優れているという、まさに外壁にピッタリな塗料と言えます。 また、塗料は経年劣化によって色が変色してしまったり、ツヤがなくなってしまうといった問題も起きてしまうことが多々ありますが、フッ素塗料は他の塗料よりもこのような問題が起きにくいのです。 ただし、先程も書いたように高性能なだけあって価格は平米あたり3000円程度ととても高くなります。 性能はなるべく良い物を選びたいけど、フッ素塗料は価格が高すぎるので諦めるという方も少なくありません。

■フッ素塗料のメリット

フッ素塗料のメリットは高い機能性もありますが、長持ちするという点も挙げられます。 フッ素塗料はエチレン重合体の水素原子を1個以上フッ素と置き換えて炭素とフッ素を結合させたもの(C-F結合)で、化学的にもかなり安定しており、半導体や化学工業などでも使用されている高い性能を持つ樹脂です。 分子同士の結合力が非常に強いことから、強い紫外線を受けても結合は壊れにくいので耐久性はとても高いのです。

■フッ素塗料のデメリット

やはりデメリットで挙げられるのは価格面だと言えます。 他の塗料と比べて平米あたりにかかる価格が高く、なかなか手を出せない方も多いです。 最近ではフッ素塗料の中でも低価格なものが販売されるようになったものの、まだまだウレタン・シリコン塗料と比べると値段は高いです。 他にもフッ素塗料自体はとても性能が高いのですが、外壁部分に元からヒビ割れがある上からフッ素塗料を塗ってしまうと、いくらフッ素塗料の機能性が優れていたとしても水漏れやヒビ割れが広がってしまう恐れがあります。 そのため、フッ素塗料を利用した外壁塗装を行う時は、必ず外壁にヒビ割れなどがないか調べ、もしも見つかったら外壁の補修工事を行うようにしましょう。

ラジカル塗料の特徴とメリット・デメリット

■ラジカル塗料の特徴

ラジカル塗料とは、2015年に各塗料メーカーが販売を開始した、新しい塗料で、今までの塗料には見られない優れた機能を持っています。 ラジカル塗料のラジカルの意味は顔料と接することによって発生してしまう劣化につながる因子を指しています。 この因子は酸素や水、紫外線などの影響により増えていき、塗膜の劣化につながってしまいます。 ですが、ラジカル塗料はその劣化因子の発生を抑制することで、外壁の劣化スピードを遅らせるという効果を発揮してくれます。 このような機能は今までの塗料にはないものです。 また、ラジカル塗料の価格ですが、これはアクリル樹脂を基調としているか、シリコン樹脂を基調としているかによって異なります。 アクリル樹脂を基調にしているものは比較的安いですが、性能で言えばシリコン樹脂を基調にしているものの方が高いと言えるでしょう。 価格は平米あたり1500~2000円程度で、シリコン塗料とフッ素塗料の中間に値すると言われています。

■ラジカル塗料のメリット

ラジカル塗料のメリットは、耐久性能が高いことによってコストパフォーマンスに優れているという点です。 耐久年数はおよそ15年程度と言われており、シリコン塗料よりも強い耐久を誇ります。 また、光沢感が出てキレイな外壁に仕上げることができます。 この光沢感は汚れが付きにくい塗膜から出ているものなので、ただ単にキレイに仕上げられるというだけではないのです。 どんな外壁素材にも使用できるという点も、メリットとして選ばれるでしょう。

■ラジカル塗料のデメリット

デメリットとしては、まだ2015年に出たばかりの塗料となるため、耐久年数などは実験結果でしかありません。 実績が少ないため自分が住んでいる地域だとどうなるのか、事前に確認することが難しいと言えます。 さらにまだまだ発売されたばかりということもあり、外壁塗装の業者の中には取り扱っていないというところもあるかもしれません。 ラジカル塗料を使ってほしくても業者で扱っていないのであれば、ラジカル塗料を使った外壁塗装は難しいでしょう。

遮熱塗料の特徴とメリット・デメリット

■遮熱塗料の特徴

遮熱塗料は、その名の通り熱を遮ってくれる塗料のことで、太陽光の紫外線や赤外線を反射させることによって建物自体の温度上昇を緩やかに抑える効果が期待できます。 遮熱塗料にも様々な種類があり、外壁以外に屋根や床などにも使われています。 この塗料自体、最近出来たものではなく以前からありましたが、わざわざ使おうと考える方は多くありませんでした。 しかし、近年大地震の発生が相次ぐ中で「節電」を意識する人が増え、遮熱塗料のニーズもそれに伴い増加していきました。 価格は他の塗料価格に平米あたり100円プラスする程度で遮熱塗料に変えることが可能です。

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■遮熱塗料のメリット

遮熱塗料最大のメリットは何と言っても建物の温度上昇を抑えられるという点です。 夏場、エアコンをつけているのに効きが悪いと思われることはありませんか? エアコン自体に関係しているとも言えますが、外壁が熱くて建物自体の温度が上がってしまい、エアコンの効きが悪いと勘違いしてしまうこともあります。 エアコンの使用率が減る、エアコンの温度設定をもう少し高くすることもできるため、電力・電気代の削減にオススメです。 さらに夏場と言えども昼間は熱く、夜に涼しくなると、建物が膨張変化を繰り返すことによってヒビ割れを起こしやすいのですが、建物の温度上昇を少なくしてくれる遮熱塗料を塗っておけばそのような心配もありません。

■遮熱塗料のデメリット

遮熱塗料のデメリットとして、まず冬も紫外線を反射してしまうので遮熱効果によって屋内がかなり冷え込んでしまうことがあります。 ただ、窓にカーテンを1枚付けるだけで屋内の温かさを逃さずに済みます。 また白やシルバーといった外壁には遮熱塗装を行ってもほとんど効果は見られません。 白などは熱を反射する力があり、元々遮熱効果があると言えます。 クリームやグレー、濃いブラウン、黒に近い色だと遮熱効果もきちんとその威力を発揮することができるでしょう。

光触媒塗料の特徴とメリット・デメリット

■光触媒塗料の特徴

光触媒塗料は次世代塗料として日本で開発された塗料です。 この塗料の特徴は、日光で塗料した部分の汚れを分解し、それを浮かせます。 そして、雨が降ると浮いた汚れを洗い流し、綺麗な状態を維持することが可能です。 つまり、自然の力によって汚れを落とすことが最大と特徴になります。 さらに、汚れを落とすだけではなく、空気清浄の性能も持っているので、環境問題対策に最適な塗料です。 1平米の単価は約3000円から5000円程度と一般的な塗料としては少し高価になります。 しかし、光触媒塗料が優れているの汚れにくいことから、長持ちすると考えればお得に感じるとも言えるでしょう。

■光触媒塗料のメリット

耐久面に優れているシリコン塗料で約10年といわれているので、光触媒塗料はその2倍の約20年になります。 他の塗料と比べてみても、トップクラスの耐用年数を誇っているのです。 そして、最大の特徴である汚れを落とす力もメリットと言えます。 油汚れは外壁などにつくとなかなか落ちにくいのですが、光触媒塗料は活性化酸素によって油分を酸化させる性質があるのです。 酸化すると汚れが表面に浮き出る状態となるので、そこに雨が入り込むと一緒に流れて壁を綺麗な状態を長期維持できます。 さらに、水膜も持ているので、静電気の発生を抑えてチリやホコリが付きにくくなているのです。 カビ菌やウイルスも同様にくっつきにくいので、繁殖を抑えるメリットもあります。

■光触媒塗料のデメリット

光触媒塗料デメリットは単価が高いこともありますが、専門知識も必要とするので性能は塗布する人の腕前に左右されてしまいます。 そして、サビや黄砂、鳥のフンなど無機物系の汚れには効果がないのもデメリットです。 さらに、光で汚れを分解させる特性から、光が当たらない部分の外壁には効果が薄いとも言えます。 また、酸化チタンを原料としているので、色は白に限られるので色のバリエーションが少ないことも、デザインも重視したい人には不向きです。

【豆知識】ツヤありとツヤなし、比較するとどちらがオススメ?

■見た目の比較

外壁リフォームの際、塗料にツヤがある方がいいのか、ない方が良いのか悩む方も多いです。 見た目を比較した場合、ツヤがある方は太陽光が当たると光沢感が強く現れます。 ツヤが控えめなものであれば高級感を感じられるますが、ツヤが強すぎると逆に上品ではない外観に見えてしまう可能性もあるので注意が必要です。 また、ツヤありの塗料では乾燥すると色味がはっきりし、新築のよう印象を感じます。 一方、ツヤなしの塗料では光沢感がないので、落ちるいた雰囲気の外観に仕上がるでしょう。 主張しすぎない控えめの色味の外観にしたいなら、ツヤなしがオススメです。

■汚れにくさの比較

ツヤありとツヤなしの塗料で汚れにくさを比較すると、汚れにくいのはツヤありの方です。 ツヤありの場合、ツヤがあるほど表面がツルツルとした仕上がりになります。 そうなると防水性も上がり水が付きにくく、さらに埃などの汚れ、カビなども付着しにくくなるのです。 最近はツヤなし塗料でも汚れにくい塗料も増えていますが、やはり汚れにくさや長持ちを重視するならツヤありの方が有利と言えます。

■耐久性の比較

塗装の劣化は汚れやすさが関係しています。 なので、耐久性を比較すると汚れにくく劣化が遅いツヤありのほうが優れていると言えます。 ツヤなしの塗料には、もともとツヤありの塗料にツヤ消し剤が添加されているので、塗料のもつ本来の機能は発揮されず、逆に低下してしまうことが劣化が早い理由と言えるのです。

■どっちの塗料がおすすめ?

耐久性を重視するならツヤありがオススメです。 また、新築、高級感を出したいときのもツヤ出しの塗料が最適と言えます。 しかし、家の造りによっては光沢感が似合わない場合も多いです。 落ち着いた印象の外観で、できれば耐久性も欲しい場合は、ツヤ消しの添加剤が使われている塗料ではなく、元々ツヤ消し性能がある塗料を選ぶと良いでしょう。 また、シリコン塗料やそれよりもグレードが高い塗料であれば、塗料の持つ性能も劣化せずに耐久性のあるツヤなし外壁に仕上がります。

外壁塗装で使用する塗料を価格で徹底比較!

■アクリル塗料

アクリル塗料はひび割れ対応優れていますが、汚れやすさと耐久面に欠点があるのでこまめの塗り替えが必要です。 1平米の単価は平均で約1,00円~1,200円ほどと、塗料のなかでは安価になります。 20坪の住宅であれば、総額では約861,000円ほどの見積もりとなるでしょう。

■ウレタン塗料

柔らかい性質を持つウレタン塗料は細部の塗装に適しています。 1平米の単価は約1,800円~2,000円で、25坪の住宅で総額にすると約913,500円ほどの見積もりです。 あまり予算を掛けたくない場合や、塗装の剥がれが気になる場合に良いといえます。

■シリコン塗料

シリコン塗料は汚れにくく耐久性に優れ、根強い人気を誇っています。 1平米あたりの単価が約2,000円~2,500円と安定しており、25坪の住宅に総額にすると約966,000円ほどです。 安すぎず、高すぎずの塗料を選びたい方や、効果の高い塗料を使いたい人に良いでしょう。

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■ラジカル塗料

2015年に登場したばかりの塗料で、シリコンに次ぐ主流になりつつあります。 紫外線や酸素、水による劣化に強いことが特徴です。 1平米の単価は約1,500円~2,500円とシリコン同様に安定しています。 総額では約550,000円ほどの見積もりです。 あまりお金をかけずに最新の塗料を使用したい人に最適と言えます。

■フッ素塗料

耐久面が高く、機能性もほぼシリコンと変わりがないフッ素塗料は、他の塗料よりも価格も高めなのが特徴です。 1平米の単価が約3,500円~4,500円で、25坪の住宅の総額は約1,134,000円ほどの見積もりになるでしょう。

■遮熱塗料

太陽光を反射させて外壁の温度を下げることで、室内の温度も下がると注目されている塗料になります。 1平米の単価が約5,000~5,500円ほどで、25坪の住宅の総額は約1,239,000円と性能性から高額です。

■光触媒塗料

太陽光で汚れを浮かせ、雨が汚れを流す仕組みから汚れに強く、さらに遮熱効果もあるのが光触媒塗料の特徴です。 1平米の単価が約5,000~5,500円、25坪の住宅では総額が約1,344,000円と遮熱塗料よりも高い機能性で、少し高価格になります。

塗装に使われている「添加剤」とは?

■外壁塗料に使われる添加剤とは

外壁塗料にはたくさんの添加剤が含まれています。 なぜ添加剤を使用するのかというと、塗料の品質を安定化させ、さらに塗装中の作業性を上げる、そして塗装後にカビなどの付着を防止する役割があるのです。 つまり、外壁塗料の機能性を高めるために、様々な添加剤が含まれています。

■製造や保管に関する添加剤

塗料の製造や保管に有効な添加剤は、「湿潤剤」、「顔料分散剤」、「沈降防止剤」、「増粘剤」などがあります。 湿潤剤は顔料の表面を濡れやすくする作用を高めるのが役目です。 そして、顔料分散剤は分散した顔料が吸着し合って再凝集するのを防ぎます。 保管時に比重が大きい顔料などが下へ沈下しないように粘性を高めるのが沈降防止剤や増粘剤の役割です。

■作業性を上げる添加剤

塗装作業を効率よくするための主な添加剤は「たれ止め剤」、「レベリング剤」。「はじき防止剤」、「消泡剤」です。 たれ止め剤は塗装作業に最適な粘土に調節し、粘膜が流れ落ちを防いで付着性を高める役目があります。 レベリング剤は塗膜の流動性を高めてロール目などを防ぎ、塗膜の外観性を得ることが可能です。 塗装面のワックスなど取り除くことができない油脂分を、はじき防止剤が表面張力を下げることで、塗装時の障害を防ぐ役割があります。 消泡剤には、塗装時に取り込んでしまった気泡を消すために使用されています。

■塗膜性能や機能性を与える添加剤

塗膜の性能を向上させる主な添加剤に、「可塑剤」、「艶消し剤」、「すり傷防止剤」「紫外線吸着剤」になります。 可塑剤には塗料を柔らかくして付着力を高め、艶消し剤は塗料の艶を調節する添加剤です。 すり傷防止剤には塗装した部分に滑りを与えることで、塗装後のすり傷を防止します。 太陽光による塗装の劣化を予防するのが紫外線吸着剤です。 そして、塗膜に気のせいを与える主な添加剤が「防腐剤」や「防カビ剤」になります。 塗料に含まれる添加物はカビ菌の栄養素となりやすいので、カビを防ぐために使われています。

人気の塗料メーカーから塗料を選んでみよう

■日本ペイント

1881年に創業された日本ペイントは、日本初の塗料会社です。 どの塗料も高品質であり、価格の変動も少なく安定しているの業者から絶大な人気を誇ります。 また、海外進出にも力を入れており、世界で第4位の塗装メーカーとも知られています。 製品はシリコン塗料を中心に、ラジカル塗料、フッ素塗料があり、「ハナコレクション」は注目を浴びていると塗料のシリーズです。 塗料の塗り替えでは独特のにおいが気になる人も多いですが、ハナコレクションではバラの香りなど花の香りがするので、においを気にすることなく塗り替えができます。

■エスケー化研

エスケー化は研国内での建築仕上げ塗料でトップシェアを誇り、中国やタイなどの海外にも積極的に進出している塗料メーカーです。 主な塗料にはシリコン塗料とフッ素塗料があります。 戸建て住宅やマンション、工場などの外壁や屋根塗装として塗料が使われることが多く、節電や省エネに力に入れている塗料が多いです。 また特殊セラミックを使っている耐久性の高い塗料も高い人気を誇っています。 最近では、太陽の光を跳ね返す「高日射反射率塗料」が人気で、室内温度を最大3度まで下げ、電気代は約15%節電できると注目を浴びています。

■関西ペイント

1918年に創業した関西ペイントは、家庭用か業務用の塗料を揃えている総合塗料メーカーです。 代表的な商品は水性シリコン塗料で、強い塗膜で外観も美しく長く持つ高品質な塗料になります。 外壁塗料では、近年では様々な塗料を販売し、遮熱や断塗料の開発も盛んです。 遮熱と断熱塗料では、「アレスクールプラスウォール」や「アレスクールプライマー」などがあります。 元々は屋根様の塗料でしたが、外壁の上塗り用として「アレスクールプラスウォール水性Si」が登場し、高い遮熱性と耐候性、さらに汚れにくさが特徴です。 中塗りにアレスクールプラスウォールを使用することで、断熱効果で夏冬も快適な室内空間を実現します。

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